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12:辞書との上手な付き合い方②

推測方法①:「パーツから推測」

今回は前回の続きです。具体的に、どのように未知の語句の意味を推測したらよいのか、その方法をお伝えしましょう。まずは単語の「パーツ」をヒントにして考える方法から。漢字にはそれぞれ意味を持った「部首」がありますよね(例えば「さんずい」は水に関係した意味を表すなど)。同じく、英単語にも特定の意味を表すパーツがあるのです。以下の単語をご覧ください。

  • enlarge
  • enrich
  • sharpen
  • sicken

何だか難しそうな単語ですが、共通する「パーツ」が見えると思います。最初の2つは前に、後の2つは後ろに「en」が付いていますね。実はこれ、「動詞を作る」という働きのあるパーツなのです。これを知っていれば、意味が見えてくるのではないでしょうか。enlargeを知らない方もlarge(大きい)はご存じですよね。「大きい」が、enが付くことで動詞になるので「大きくする」、つまり「拡大する」というのがenlargeの意味です。以下、enrichは「豊かにする(en+rich)」、sharpenは「鋭くする、(鉛筆などを)削る(sharp+en)」、sickenは「気分悪くさせる(sick+en)」という意味です。このように、パーツに関する知識があれば、未知の単語であっても、その意味を推測できるようになります。それでは、どうすればパーツの知識を獲得することができるのか。実は、こうした情報は辞書に書いてあることが多いのです。前回「Alphaを読むときは辞書を引かずに」というお話をしましたが、辞書自体には有益な情報がたくさん載っているので、ぜひ日ごろから活用しましょう。特に、パーツの説明が詳しい大修館の「Genius」がお薦めです。

推測方法②:「派生語から推測」

「派生語」とは、ある単語の名詞形、形容詞形など、同じ「系列」の言葉のことだと考えておきましょう。例えばintenseという単語があります。これは形容詞で「力強い、強力な」という意味ですが、以下にこのintenseの派生語を並べます。それぞれの品詞が分かりますか?

  • intensely
  • intensity
  • intensify

結論を言うと、順番に「副詞」「名詞」「動詞」です。こうしたものは、ある程度英語に慣れた人なら、すぐに分かります。それは、語尾に特徴があるからです。-lyは副詞を作る典型的な語尾だし、-ityや-ifyは、それぞれ「名詞」「動詞」を作ります。このように品詞が分かると、意味が見えてきますよ。intenselyは「強力な」の副詞形なので「強力に」。intensityは名詞形なので「強さ」。intensifyは動詞形なので「強める」という意味です。このように品詞をヒントにして考える推測法もあります。こうした知識も、辞書を活用しているうちに徐々についてきますよ。

推測法③:「語の持つイメージから推測」

単語の元の意味(「原義」として辞書に書いてあることが多いです)を知ると、その語の持つイメージが見えてきます。こうしたイメージも、意味を推測するのに役立ちますよ。例えば、以下の文をご覧ください。

  • I forced the clothes into the suitcase.
  • He forced back tears and smiled.

force ~ into …で「~を…に押し込める」という意味なので、上は「私は服をスーツケースに押し込めた」。force backは「~をこらえる、抑える」という表現。よって下の文は「彼は涙をこらえてほほえんだ」という意味です。こうした表現はいわゆる「熟語」として暗記してきたかもしれませんね。そうした方は往々にして、これらの熟語を暗記していないと意味を解釈できないと考えてしまいます。ところが、実は意味を丸暗記していなくても推測することは可能なのです。forceは「無理やり、強引」というイメージを持った語。つまり<force(無理やり)+into(中に)>と考えれば「押し込める」という意味が見えてくるのではないでしょうか。同じく<force(無理やり)+back(後ろ)>という字面を見れば、何らかの感情などを必死にこらえている感じが伝わると思います。このように「熟語」と呼ばれるものは、意味を覚えていなくても、何を表しているのかが推測で分かるものが多いですよ。

機関や役職の名前は、「何となく」でOK

最後に、推測に関連して1つ大事なことをお伝えしましょう。Alphaのような英字新聞には、当然ながら機関・団体の名前や、役職名などの言葉が記事中に数多く出てきます。こうしたものがあるから英字新聞は難しいと言う人もいますが、本当でしょうか? そういう方は十中八九、こうしたものを「日本語で正確に訳せない」から難しいと感じています。ただ、実際には日本語に訳せなくても意味を解釈することは可能です。例えば、以下の文をご覧ください。

The National Police Agency reported that the number of vehicle thefts in 2018 was 8,628.

ここではNational Police Agencyという語句が主語になっています。たとえ正確な日本語訳を知らなくても、「Policeという語が入っている」「車の盗難(vehicle thefts)の統計」を発表している、という2点から考えると、「警察関係の公的な機関ではないかな」と推測することができますね。これでも文章全体の理解には特に支障はありません(ちなみに正確な名称は「警察庁」)。また、米国政府に関する文の中でSecretary of the Interiorという役職が出てきたとします。これも「政府のお偉いさん」ぐらいに考えておけば、解釈が大きくずれることはありませんよ。

このように、機関・団体の名前や、役職名は何となく理解できればOKと考えて、記事を読み進めましょう。「こうしたものの日本語訳を知らない=意味が分からない」と考えて諦めてしまうことが一番良くありません。もちろん日本語での正式な名称を知っているのが理想ですが、知らなくても文章を読解する上で特に問題はないということを覚えておいてください。

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