飛翔体
projectile
遠回しに呼ぶ「ミサイル」
北朝鮮のミサイル発射実験が後を絶たず、実験を繰り返すごとに到達距離や精度が向上しているとの見方もある。北は「衛星打ち上げ」などの非軍事的目的を主張するため、周辺国はmissile launch(ミサイル発射)とは即断できない。「飛翔体」や、最近では「宇宙発射体」などの回りくどい表現が使われるのはそのためだ。
projectile(飛翔体)とは物理学の用語で、「外的な力で押し出され、慣性によって動き続けるもの」と定義され、銃から発射された弾丸などが代表的だ。ballistic missile(弾道ミサイル)もprojectileの一種である。ただし、projectileは日常生活では接することのない単語だと言えるだろう。
一方、ミサイルが描く「軌道」をtrajectoryと呼ぶ。幾何学の「軌跡」や、「人生の歩み」という比喩としての軌跡もtrajectoryだ。また、発射されたミサイルが描く「放物線」はparabolaで、身近なところでは受信した電波を一点に集中させるparabola antenna(パラボラアンテナ)の原理に利用されている。
projectile(飛翔体)とは物理学の用語で、「外的な力で押し出され、慣性によって動き続けるもの」と定義され、銃から発射された弾丸などが代表的だ。ballistic missile(弾道ミサイル)もprojectileの一種である。ただし、projectileは日常生活では接することのない単語だと言えるだろう。
一方、ミサイルが描く「軌道」をtrajectoryと呼ぶ。幾何学の「軌跡」や、「人生の歩み」という比喩としての軌跡もtrajectoryだ。また、発射されたミサイルが描く「放物線」はparabolaで、身近なところでは受信した電波を一点に集中させるparabola antenna(パラボラアンテナ)の原理に利用されている。
◆例文
In recent years, North Korea has repeatedly fired off "projectiles" in tests of long-range missiles disguised as satellite launches.近年、北朝鮮は衛星打ち上げを偽装した長距離ミサイルの発射実験で、「飛翔体」を繰り返し発射してきた。
◆関連語
・intercontinental ballistic missile:大陸間弾道ミサイル (ICBM)・lofted trajectory :ロフテッド軌道(高角度で打ち上げるミサイル発射方法)
・space launch vehicle:宇宙発射体(北のミサイルを指す表現の一つ)
・reconnaissance/spy satellite:偵察衛星
・geometry:幾何学
・trajectory of life:人生の軌跡
・vertex of a parabola:放物線の頂点