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法律・犯罪

司法取引

plea bargain

罪を認める「交渉」

2024年5月、大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告が司法取引に合意した。大谷選手の口座から約1700万ドルを不正に送金した「銀行詐欺罪」と、納税申告の所得について約410万ドルを過少申告した「虚偽の納税申告をした罪」の2つの罪を認めた。合わせて禁錮33年、罰金約125万ドルになるという。ただし、実際には数年で出所するとの見方もある。
「司法取引」はplea bargainやplea bargainingという。pleaは法廷用語で「罪状の申し立て、罪状認否」を表し、bargainは「交渉、取引、駆け引き」だ。日本の「バーゲン」はもっぱら「格安セール」のことだが、本来のbargainは交渉によって利益を得ることだ。
かつて司法取引はアメリカ法廷ドラマの世界に感じられたが、実は日本でも5年前に導入された。日本の場合、被疑者が共犯者など「他人の罪」を明らかにして捜査に協力することで見返りを得る。これに対してアメリカの司法取引は、被疑者が「自分の罪」を認めることで刑の軽減を受けるもので、同じplea bargainでも日米の制度には大きな違いがある。

◆例文

Ippei Mizuhara, ex-interpreter of MLB star Shohei Ohtani, consented to admit two federal charges in a high-profile plea bargain.
米メジャーリーグベースボールのスター、大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告は、注目されていた司法取引で2つの連邦政府の罪を認めることに同意した。

◆関連語

・plea agreement / plea deal:「司法取引」の別の言い方
・parole:仮釈放、仮出所
・bail:保釈金(released on bail:保釈される)
・probation:保護観察、執行猶予
・arraignment:罪状認否
・embezzlement:横領
・wire fraud:有線通信不正行為(不正アクセスに相当)

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