日本の人々はとてもクリエイティブになれる。問題に対してユニークな解決策を見つける。それは、和製英語―英語から借用されて日本語で使われている言葉―のこととなると特に当てはまる。今月はそれらをいくつか見てみよう。

最近、地震や津波などの自然災害に備えることについて、テレビでたくさんの情報を見かける。「ライフライン」という言葉を最初に聞いたときは少し混乱した。私はしばらくしてから、電気、ガス、水といった公共設備（utilities）などの必要不可欠なサービスについて話しているのだと分かった。ライフラインは、特に困難な状況において、頼りにする何かのことだ。例えば：「Delivery services were a lifeline for many people during the pandemic.（パンデミック中、配達サービスは多くの人々にとって頼みの綱だった）」。私たちはそうした公共設備（utilities／複数形の -sが付くことに注意）を頼りにしているが、一般的に言って、英語では公共設備に対して「lifeline」という語は使わない。

電気（electricity）や電力（power）には、それが「off（止まっている）」または「out（切れている）」と言うことができる。「The power (electricity) was out (off) for several days.（電気［電力］が数日間断絶して［止まって］いた）」。この例文を見てみよう：「The water and gas were off for several months in some towns on the Noto Peninsula.（能登半島の一部の町で、水道とガスが数ヵ月間止まっていた）」。サービスが再び利用可能になったときは、「restore（復旧する）」か、もっとシンプルなフレーズの「back on（戻る）」を使おう。例文：「Lightning knocked out our electricity. It was off in the late afternoon but back on by early evening.（雷で電気が断絶した。電気は午後遅くに止まっていたが、夕方早くに戻った）」。

災害時には食料もまた問題になる。店は開いていないだろうし、開いていたとしても、棚には物があまりないだろう。政府は私たちに食料と水の「備蓄をする」ように勧めている。少なくとも１週間はもつように十分なストックを備えるようにしよう。もう１つの和製英語のフレーズは「ローリングストック」だ。英語話者にとって、このフレーズ「ローリングストック」は、食料や必需品とは全く関係がない。それは、鉄道会社が所有する機関車と電車のことを指す。駅と線路は動かない。駅と線路はrolling stock（所有車両）ではない。というわけで、備蓄品は「roll」するものではない―rotate the stock（備蓄品を循環させる）と言おう。備蓄品を循環させるために、使用期限の日付を確認しよう。最も古いものをまず使い、忘れずに使ったものを補充しよう。

非常事態に完全に備えられるということはないものだと思う。それでも、基本的な必需品を準備して、それが必要になることがないことを望むことは良いアイディアだ。それでは、また次回！

ローマ・カトリック教会の初のラテンアメリカ系指導者、ローマ教皇フランシスコが脳卒中と心不全を患った後に４月21日に死去したと、ローマ教皇庁が発表した。古く、分裂した組織を改革しようとした、しばしば波乱に満ちた治世が終わりを迎えた。

フランシスコ教皇は88歳だった。彼は今年、両側性肺炎にかかったが、イースターの日曜日に歓声を上げる群衆にあいさつするため、４月20日にオープンカー「ポープモービル」（教皇の専用車）に乗ってヴァチカン市のサン・ピエトロ広場に姿を見せ、治療がうまくいっていることを示唆した後の彼の死去は衝撃的だった。

「親愛なる兄弟姉妹たちへ、深い悲しみとともに、我らがフランシスコ教皇の死去を私は発表しなければならない」とローマ教皇庁のテレビチャンネルでケヴィン・ファレル枢機卿は発表した。

フランシスコ教皇は脳卒中と不可逆的な心不全で死去したと、ヴァチカンのアンドレア・アルカンジェリ医師は、ローマ教皇庁によって公表された死亡診断書で述べた。

最近の肺の感染の他に、フランシスコ教皇は高血圧と糖尿病も患っていたとアルカンジェリ医師は述べた。

ヴァチカン市国の広報官は、フランシスコ教皇の棺は４月23日にサン・ピエトロ大聖堂に運ばれ、信者たちは４月26日の葬儀の前に弔問することができると述べた。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、フランシスコ教皇の葬儀に出席すると述べた。この葬儀のため、他の世界の首脳らも数十人ローマに集まることが予想される。他方、フランシスコ教皇の出身国であるアルゼンチンは７日間喪に服することを命じ、隣国のブラジルもそうした。

外部との接触を嫌う民族とのコンタクトを確立することを期待してインド洋の立ち入り禁止の島を訪れた後に逮捕された24歳のアメリカ人のユーチューバーは、４月17日に勾留が延長された。

ミハイロ・ヴィクトロヴィッチ・ポリャコフさんは次回、４月29日にポートブレア―インドのアンダマン・ニコバル諸島の首都―の地元の裁判所の前に現れると警察は述べた。

アリゾナ州スコッツデールから来たポリャコフさんは、外部との接触を嫌うセンチネル族の人々と会おうとして北センチネル島の立ち入り禁止地区に足を踏み入れた２日後の３月31日に逮捕された。

彼はそれ以前の試みでセンチネル族との接触に失敗した後、民族への贈り物としてダイエットコーラ１缶とココナッツ１つを置いてきた。彼は自分のカメラでこの島の動画を撮り、自分のボートに戻る前に砂の試料を集めた。

「それは冒険旅行と言われるかもしれないが、インドの法律に対する違反行為だったというのが事実だ。センチネル族に会う外部者は、民族の存続を危険にさらす可能性がある」と、警察の高官が述べた。彼は、捜査中の事件について話す権限が与えられていないため、匿名での報道を求めた。

その名を知らないかもしれないが、ルーブ・ゴールドバーグ・マシンをあなたは見たことがあるはずだ。最も有名なものの１つは、2003年の「ホンダの歯車」の広告の中のものだ。

その広告の中で、部屋の中に並べられた車の部品が相互作用する。１つの歯車がスロープを転がって下っていき、別の歯車に当たる。フロントガラスのワイパーはワイヤーに沿って移動して、エンジンオイルの缶にぶつかり、それによってシーソーが下がる。２分近くの間、１つ１つの動きに正確な反応が続き、ついに最後に、ホンダ・アコードの最新版が現れる。これがルーブ・ゴールドバーグ・マシンの真髄だ。

ルーブ・ゴールドバーグさんは20世紀初頭の漫画家だった。彼は政治漫画でピュリッツァー賞を受賞したが、異常に複雑な仕掛けを描くことでも知られていた。1931年の１つの漫画には、「自動ナプキン」が見られる。これは、食事客が頭に着用する装置で、13の別々のステップ―オウム、時計、小型ロケットなど―を使って、ナプキンで食事客の口を拭く。

しかし、ゴールドバーグさんの孫娘のジェニファー・ジョージさんは最近、この漫画家（ゴールドバーグさんのこと）は彼の装置をどれも作ったことがなかったとAlphaに語った。それは、「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」が人気になるにつれて、ずっと後になってからだった。それらは、チャーリー・チャップリンの1936年の映画『モダン・タイムス』の自動給食機や、1985年の『グーニーズ』のゲート開け機など、映画に登場した。

インターネットの時代になり、これらの機械の人気は急上昇したと、非営利団体ルーブ・ゴールドバーグ・インスティチュートの代表を務めるジョージさんは述べる。

「デジタル時代はルーブ・ゴールドバーグ・マシンを作るアイディア全体を導きました」とジョージさんは話す。「ティックトックではハッシュタグ＃ルーブ・ゴールドバーグの検索が10億以上あります」。

ジョージさんのインスティチュートでは、ザック・ウンペロビッチさんが運営する国際ルーブ・ゴールドバーグ・マシン・コンテストも管理している。彼は、数多くのルーブ・ゴールドバーグ・マシンを長年構築し、STEM―科学、技術、工学、数学―を教えることにその機械の使用を推進するために学校を訪問しているユーチューバーだ。マシンを作る人々は、機械をうまく作るために、これらの分野（STEMのこと）の全てを使う必要がある。

仕掛けは手ごわく見えるかもしれないが、始めたばかりなら、たくさんは必要ない。

「この全てのものが必要で、動力で動く工具が必要だというのは大きな誤解です」とウンペロビッチさんは述べる。「本当に必要なのは、はさみと、ひもと、ガムテープだけです」。それがルーブ・ゴールドバーグ・マシンを、ロボット工学のような他のSTEM研究よりも手軽なものにしている。

かなりのクリエイティビティも必要で、それによりルーブ・ゴールドバーグ・マシンはSTEMだけでなくSTEAM―STEMにアート（芸術）が加わったもの―にとっても良いものになっている。そして、それらはチームワークを育むうえでも貴重だ。

ルーブ・ゴールドバーグ・マシン・コンテストの審査員として、ウンペロビッチさんが探求しているのは、技術的な成功だけではなく、クリエイティビティ（創造性）でもある。彼は、２つのチームに絞られたコンテストのストーリーを語る。１つのチームには、３度のトライのそれぞれで完璧に動いたシンプルなコンセプトがあった。もう１つのチームの機械はもっと野心的だったが、１回目のトライで失敗した。「彼らは意見をぶつけ合い、問題を修正した。そして、彼らがコンテストで勝利した」。

失敗への対処を学ぶことは、機械の構築から学べる最高のこと―試して、再び試すこと―だとウンペロビッチさんは述べる。

「正直に言って、それは失敗を祝うことです」。

それは有意義な時間でもあります。

オープンAIは、Xに似た独自のSNSの開発に取り組んでいると、the Vergeがこの件に詳しい複数の情報筋の情報を引用して４月15日に報じた。

ソーシャルフィードを備えたチャットGPTの画像生成に焦点を当てた社内向け試作モデルが存在すると、このITニュースウェブサイト（the Vergeのこと）は報じた。

the Vergeによると、オープンAIのサム・アルトマンCEOは、まだ初期段階にあるこのプロジェクトについてのフィードバックを外部者に内密に依頼しているという。同社がこのSNSを別のアプリとしてリリースするのか、それともチャットGPTに組み込むのかは定かでないと、この報道は伝えた。

同社はロイター通信からのコメントの求めに対して、すぐには返答しなかった。

この潜在的な動きは、アルトマンCEOと億万長者のイーロン・マスク氏―Xのオーナーで、生成人工知能の競争においてオープンAIが先頭を走る者として注目される前の2018年にこの新興企業（オープンAIのこと）を離れたオープンAIの共同創設者―との緊張を悪化させる可能性がある。

ウクライナとロシアは４月19日、500人超の戦争捕虜の交換を実施した。ロシアが全面的な侵攻を３年以上前に開始して以来の一連の交換の中で、最新のものとなった。

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、メッセージアプリのテレグラムでの投稿で、277人のウクライナの軍関係者がロシアの拘束から帰還したと発表した。

ロシアの国防省は、246人の軍関係者がウクライナ政府から引き渡されたと発表した。この戦争で負傷したさらに31人の捕虜がウクライナへ引き渡され、ロシアの負傷した兵士15人もウクライナ政府から戻されたと、ロシア国防省は述べた。

引き渡されたロシアの全兵士は現在、戦時下でロシア政府の同盟国であるベラルーシにおり、祖国への移送を待っている。

ウクライナ議会の人権委員長ドミトロ・ルビネツ氏によって投稿された動画には、ウクライナの軍関係者の集団が、複数のバスが並ぶ森林地域で、多数の人が青と黄色の国旗にくるまっている様子が映っている。

その後その男性たちが舗装された場所の端に座り、愛国的なスローガンを叫んでいる様子が映っている。この集合の場所は公表されなかった。

安全保障に関連する議論は、アメリカ政府との関税交渉とは分けて別のものとして扱われるべきだと、石破茂首相は４月21日に述べた。これは、アメリカ産の大豆をもっと多く購入することなど、アメリカとの溝を埋めることを目指したさまざまな妥協案が浮上した週末の後のことだ。

「関税交渉は関税交渉。安全保障に関する議論は安全保障に関する議論。私たちはそれらを別々にしておかないと、それぞれの議題の本質がおかしくなる危険性があると私は考える」と、石破首相は４月21日に参議院予算委員会で述べた。

「私は、関税交渉と安全保障の問題が関連付けられ、まとめて検討されるべきだとは思わない」と石破首相は話した。

中谷元防衛相は４月18日、日本にアメリカ軍を駐留させるための費用を分担する協定が2027年に満了する前に、これについて再交渉する「理由はない」と述べた。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、彼の国（アメリカのこと）の安全保障のパートナー国が防衛費の相応量を支払っていないと、繰り返し不満を述べ、アメリカ軍を駐留させるために日本にもっとお金を払ってほしいと発言してきた。

メディア報道によると、トランプ大統領は４月16日にワシントンで赤沢亮正経済再生相と話した際、この問題を持ち出したという。

アメリカのドナルド・トランプ大統領の関税は、ありそうにないビジネス―ドイツ東部の丘の奥にある工場で、アメリカのコレクターが先を争って買う手作りのくるみ割り人形を丹念に作っている小さな会社―にとって解決するのが難しい難問になる恐れがある。

さまざまなサンタクロースやスクルージ（『クリスマス・キャロル』の主人公）、マッド・ハッター（『不思議の国のアリス』に登場する帽子屋）といった定番の作品の他に、アメリカに特化したテーマのものや出来事に関連した収集価値のある品も、シュタインバッハ・フォルクスクンストの主力商品だ。アンクル・サム（アメリカ政府を擬人化したキャラクター）や自由の女神像、ミッキーマウス、イギリスの国王チャールズ３世に敬意を評して戴冠をテーマにしたものなど、他にもさまざまなものがある。

最近では、席について「大統領府布告」にサインするトランプ大統領に似た人物を題材にした「大統領の執務机」と題された限定版が、チェコとの国境付近の小さな町マリエンベルクの端にあるシュタインバッハの工場で形になろうとしていた。

くるみ割り人形は１つ作るのに通常、約１週間かかる。木のパーツを回転し、色を塗り、乾燥させ、組み立て、多くの場合は、衣装を着せる。今回は、大統領の金髪がくしでとかされ、仕上げにヘアスプレーがさっと吹きかけられた。価格は300ドル（４万2,000円）以上で、この会社の小型のくるみ割り人形の会社でかなり精巧なものとしてはごく普通の価格だ。

製品の95％以上を輸出し、作っているものの90％以上をアメリカで販売している企業（シュタインバッハのこと）にとって、トランプ大統領の関税はかなりの悩みの種になる可能性がある。アメリカは当初、欧州連合（EU）―自動車製造などの産業でもっと知られているドイツは、EUにおいて最大の経済圏を持っている―からの品物に20％の関税を課した。しかし、トランプ政権は90日間それを停止し、10％の基本関税を残した。

オーナーで経営者のリコ・ポール氏によれば、製造担当に約35人、事務担当に５人の従業員がいるシュタインバッハは、年間３万～４万点を製造しており、それよりももっと多く販売できるだろうという。同社は幸運なことに、長い付き合いのある多くの卸売客が、クリスマスまで年間を通じてくるみ割り人形が届けられるよう１月に注文を出してくれたおかげで、差し迫った不安は減っていると彼は話す。

「当社にはまだ直接的な影響はありません」とポール氏は述べる。「注文をキャンセルした顧客はいませんが、来年は値段が多分高くなり過ぎて、需要が減るかどうかが分かるでしょう」。

この経営者（ポール氏のこと）は、シュタインバッハでは、関税に対処しなくてもいいように、品物を輸送し、同社の製品をアメリカ国内から企業顧客に提供するため、アメリカに物流施設を設置し、アメリカでスタッフを雇用するかどうか検討していると述べる。

この会社が変えられることには限界がある。マリエンベルク周辺のエルツゲビルゲ（「鉱石の山」の意）の工芸品は、それ自体が名物であり、３月に国連の文化的組織ユネスコのドイツの小委員会が「無形文化財の保存の良い実践例」として吟味したリストに追加された。

「これは『ドイツ製』の製品であり、それがコレクターにとっても重要なことです」とポール氏は述べる。「そのことは、当社が生産拠点を移転することはないということを意味します」。

アメリカ市場に力を入れることは、同社の歴史にも深く入り込んでおり、それは80年近く前にさかのぼる。シュタインバッハ一家は、第２次世界大戦の後、共産主義の東ドイツとなった場所にあった一家の工場を手放さなければならなかった。そして、西ドイツのハノーファー付近で再スタートした。このくるみ割り人形はドイツに駐留したアメリカ軍に人気のお土産になり、家長のクリスチャン・シュタインバッハ氏はアメリカ市場を強化するために全力を挙げた。

同社は1990年にドイツが統合された後、エルツゲビルゲに戻った。2008年にクリスチャン・シュタインバッハ氏が亡くなり、財政危機が襲った後、同社は苦しい時期を経験した。ポール氏は同社を引き継ぎ、10年前に同社が破産申請をした後、会社を復活させ、彼はアメリカを今でも頼りにしている。

同社は、最新の作品の中で、大統領の執務机に関税の寛大な措置を求める冗談交じりの訴えを付け加えた。

「ミスター・プレジデント」によって署名されている大統領布告は、「シュタインバッハのくるみ割り人形を重要な文化財として認定」という見出しが付いている。

これには、「シュタインバッハ・フォルクスクンストのくるみ割り人形がアメリカの重要な社会基盤の資産であると、私はここに宣言する」と書かれている。「即時に、シュタインバッハの全くるみ割り人形は全ての関税と税金から免除される―永久に」。

日本台湾交流協会が４月15日に公表した定期的な調査によると、台湾の人の75％以上が、日本が彼らの最も好きな国だと回答し、韓国がわずか４％で続き、中国とアメリカは３％だったという。

台湾在住の20歳から80歳の台湾人1,520人を対象に12月と１月に実施されたこの調査は、中国政府の台湾海峡における圧力をめぐり、日本と台湾の両方で懸念が高まる中で出された。

2008年にこの調査が始まってからずっと、日本が最も人気のある国で、今年は回答者の76％が日本を選んだ―2022年から16ポイント増加した。韓国、中国、アメリカは、人気ランキングで８％を超えたことがない。

韓国は初めて２位になり、中国の人気は２％ポイント低下して３％に下がった。

全年齢層の70％以上が好きな国は日本だと回答し、最も人気が高かった年齢層―82％―は30代の回答者だった。人気が急上昇したのは、50歳から64歳の回答者で、74％と2022年から27％ポイント増加した。

まれな高官同士による会談後、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相の４月18日が発表した内容によると、ミャンマーの軍事政権と主要な反軍勢力は、壊滅的な地震発生後、さらに支援活動を援助するため、停戦を延長する意向を示した。

ミャンマーは2021年に軍部が選挙で選ばれた政府を追放して以後、対立は深まる一方であり、国家運営のため国家統治評議会（SAC）を立ち上げた。

３月下旬にマグニチュード7.7の地震がミャンマーを襲い、3,600人以上が死亡し、人道危機が発生した。

東南アジア諸国連合（ASEAN）の議長でもあるアンワル首相は、ミャンマーの軍事政権の指導者ミン・アウン・フライン氏と、軍部に対する敵対組織である「挙国一致政府（NUG）」と会談を開いている。この会談は、ミャンマーで支援活動を進めるために、継続する対立を抑えることを目的としている。

「今後停戦はあるが、不必要な挑発行為はない。そうしなければ、人道支援活動の全てがうまくいかないからだ」と、アンワル首相はバンコクで報道関係者たちに述べた。

「SACの首相とNUGの首相と私が最初にやりとりしたことは、たいへんうまくいっている」とアンワル首相は述べた。

地震後、ミャンマーの軍事政権は、NUGと20日間の停戦に合意した。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は４月19日、軍部に対し、ハマスへの圧力を強化するよう指示したと述べた。パレスチナの武装勢力（ハマスのこと）は、イスラエルによる再度の一時的な停戦の提案を拒絶し、人質の解放と引き換えに戦争を終わらせる交渉を要求した。

ネタニヤフ首相は夜遅くにテレビ放送された演説で、戦争は大きな代償を払うが、イスラエルには「私たちのまさに存在をかけて、勝利まで戦い続けるしか選択肢はない」と述べた。

エジプトの仲介者らは、停戦を再開しようと活動している。この停戦は、イスラエルが38人の人質が開放された一時的停戦をさらに延長しようとしたものの、３月に放棄した経緯がある。

戦争の引き金となった2023年10月７日のイスラエルへの攻撃を実行したハマスは、戦争を終わらせる合意の下でしか、残りの人質を解放しないと述べている。

ハマスは４月19日に、イスラエルの空爆で死亡した護衛兵の遺体を回収したと発表した。この護衛兵は、ガザ地区で最後のアメリカ人の人質、エダン・アレクサンダーさんを捕らえていた。

アレクサンダーさんの消息は不明だとハマスは述べた。ネタニヤフ首相は、発言の中でアレクサンダーさんには言及しなかった。

先例のない動きで、日本の公正取引委員会は４月15日、グーグルに対し、同社のスマートフォン、アンドロイドに同社のアプリを搭載するようにメーカーに強制することで日本の独占禁止法に違反したとして、排除措置命令を出した。

総称してGAFAM―グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト―と呼ばれるアメリカの大手IT企業に日本がそのような命令を出したのは今回が初めてだ。

「スマートフォンメーカーと通信会社の自由を制限することにより、グーグルはアンドロイド携帯電話で他の競合する検索エンジンアプリが使われることを難しくしている」と公正取引委員会デジタルプラットフォーマー上席の中島菜子氏は述べた。

「本件におけるグーグルの行為は、決済に関する公平な競争を妨害するリスクを生じさせている―そのため、これは独占禁止法違反に当たる行為であると委員会は判断した」と中島氏は付け加えた。

参議院は４月18日、自分の子どもを虐待している疑いのある親が福祉施設を訪問することを当局が制限できるように改正した法案を可決した。

児童福祉法の改正は、親との接触が感情面または肉体面への有害な影響を引き起こす可能性があると考えられる場合に子どもを保護することを目的としている。この変更は、10月に施行される予定だ。

現行の法律の下では、親が虐待的であるとみなされる場合に、一時保護された子どもに親が面会または接触することを禁止できる。虐待が疑われるだけの場合にも訪問が制限できる場合もあるが、そのプロセスはより時間がかかる傾向がある。

改正法の下では、親が子どもに有害な影響をもたらす可能性があるとみなされる場合、親からの訪問の求めは、虐待が疑われるだけの場合でも拒否できる。この変更は、親と児童福祉施設との間での対立防止の助けになることが意図されている。

さらに、親が子どもにとって危険であると思われる場合、児童福祉施設は子どもの居場所を明かさないことが許可される。

今回の改正は、保育園と幼稚園の職員に対し、児童虐待を地元当局に報告することを義務付けるといった新しい方針が他にも含まれている。現在は、児童相談所の職員だけがそのような義務の対象となっている。

日本では、児童虐待の報告件数が増えている。厚生労働省が発表した直近の数値によると、2024年３月までの年度に当局が対応した児童虐待件数は過去最高の22万5,509件だったという。

最も多かった虐待の形態は、言葉による脅しや差別的な扱いといった心理的なもので、60％近くを占めた。身体的な虐待と育児放棄がこれに続いた。

虐待の半数以上で、報告は警察からだった。他に多かった通報者は、知人や近所の人で、10％近くを占め、他の家族または親類が8.5％だった。

ハーバード大学は４月21日、このエリートの研究機関（ハーバード大学のこと）がホワイトハウスの要求リストを拒否したことを受け、アメリカのドナルド・トランプ大統領が連邦補助金数十億ドルを凍結することを阻止するため訴訟を起こした。ハーバード大学は、この要求は大学の独立性を損なうものだと述べた。

ボストンの連邦裁判所に提訴されたこの裁判は、トランプ大統領は「反ユダヤ主義」及び「思想的偏向」とトランプ大統領が呼ぶものを主要大学から一掃しようと、主要大学の最先端研究への補助金に幅広いな弾圧を始めたと訴えた。

この訴訟は、「本件は、政府がハーバード大学の学術的意思決定権を得る圧力手段として連邦補助金を提供しないようにしていることに関するものだ」とした。

ハーバード大学は、トランプ政権の行為は恣意（しい）的で違法であり、憲法修正第１条で保障されている大学の表現の自由の権利を侵害したと主張する。

ホワイトハウスの報道官ハリソン・フィールズ氏は声明で、ハーバード大学のような機関への「連邦による補助という甘い汁」は終わりに近付いていると述べた。

「納税者から得た資金の受給は特権であり、ハーバード大学はこの特権を得るために必要な基本的な条件を満たしていない」とフィールズ氏は述べた。

トランプ大統領は１月の就任以来、アメリカの大学は昨年の親パレスチナ的抗議活動への対応を誤り、キャンパス内に反ユダヤ主義がまん延させてしまったとして、アメリカの大学を取り締まりを行なってきた。これに抗議する人々には一部ユダヤ人も含まれ、ガザ地区におけるイスラエル軍の行動を彼らが非難したことが、反ユダヤ主義と誤って結びつけられているとしている。

ハーバード大学は、トランプ大統領の弾圧を受け訴訟を起こした最初の大学となる。

トランプ政権は、３月にハーバード大学に対する連邦補助金90億ドル（１兆3,000億円）の見直しを開始し、その後、膨大な要求リストをハーバード大学に示した。リストの中には、全ての多様性・公平性・包摂性（DEI）プログラムを中止することも含まれていた。さらにトランプ政権は、ハーバード大学から税控除の地位を剥奪し、外国人留学生を入学させる機能を取り上げるとも脅した。

日本で昨年、深刻な米不足により価格が急騰した時、東京の飲食店のオーナーの平野新さんは、かつてなら考えられないようなことをした：彼はアメリカの米に切り替えた。

彼が買うカリフォルニア産の米「カルローズ」の価格は、昨年の初購入から２倍になったが、それでも国内産の穀物（米のこと）よりもかなり安い。

「国産米の価格がカルローズの価格を下回るまでは、元に戻す予定はありません」と平野さんは述べた。彼の飲食店では、魚とご飯、スープ、副菜の定食を提供している。

外国産の米を受け入れてもよいという彼の気持ちは、日本の企業と消費者の思考の激変を示す前触れかもしれない―それは、もし米が、アメリカのドナルド・トランプ大統領との関税に関する会談において厄介な話題になるなら、日本政府にいくらかの規制を緩和するように自由裁量の余地を残す可能性がある変化だ。トランプ大統領は、アメリカ産の主食の穀物（米のこと）に日本が課している高い関税を公に非難した。

国産米の卸売価格は、過去１年間で約70％高くなり、現在の記録が2006年に始まって以来、最高水準に達した。収穫は酷暑の打撃を受け、観光業界の活況で需要はさらに高まっている。今年もあまり変わらないだろうという心配が満ちている。

物価上昇でも生活費が上がる中、舌が肥えていることと主食の穀物（米のこと）に誇りを持っていることで知られる人々（日本人のこと）の国（日本のこと）が変化に対してオープンになっていると、企業は今確信している。

スーパーマーケット大手のイオンは、アメリカ産８割、国産２割のブレンド米を、試験販売でヒットが証明された後、国産米の価格よりも約１割安い価格で販売し始めた。ファストフードチェーンの松屋と、飲食店運営会社のコロワイドは今年、100％アメリカ産の米を提供し始めた。スーパーマーケットチェーンの西友では、台湾産の米が昨年以降、店から飛ぶように売れている。

稀な米不足は別にして、過去60年間のほとんどの間、日本のいわゆる主食の米はほぼ全てが国産だった。日本の最も基本となる食品の自給率を確保するために導入された高関税が地元の農家を競争から守ってきた一方で、輸入の必要性はあまりなかった。

日本は主食の米について、無関税の「最低輸入量」を、総消費量の約１％に相当する年間10万トンに制限している。昨年度の輸入量の約60％をアメリカが占め、次いでオーストラリア、タイ、台湾が続いている。最低輸入量を越えたものについては全て、１キロ当たり341円の関税の対象となる。

４月にトランプ大統領が世界の多くに幅広い関税を発表した時、彼はこの関税に言及して、米に対する700％の関税と彼が言うものに対して、日本を非難した。日本の議員たちはこの注意が必要な話題に関するトランプ大統領の発言を「遺憾だ」と述べた。彼らは、700％という数値についても異議を唱え、それは国際的な米の価格の古い数値に基づいていると述べた。

しかし、４月下旬に始まった二国間の関税交渉でどのくらい―そもそも議題に上がったとして―米が討議されるかは不透明だ。

幾分の変化の余地があるかもしれない１つの兆候の中で、財務省に助言する委員会は４月15日、主食の米の輸入を拡大するよう提案し、この10万トンという無関税の上限を引き上げることが供給の安定化に役立つかもしれないと述べた。

愛知県警察は４月17日、行方不明になっていた10代の若者の遺体と思われる遺体を遺棄した疑いで、24歳の男を逮捕した。

豊田市の無職の住民の藤井貴也容疑者は、４月16日に一宮市の路上に止められた車の中で発見された性別不明の遺体を遺棄した疑いが持たれている。

遺体は、昨年８月半ば頃から行方不明になっている岐阜県の10代の人物のものと考えられている。

愛知県警察は、遺体の身元を特定し、この人物の死亡の経緯を捜査するため、一宮市に捜査本部を設置した。

藤井容疑者は、昨年８月半ばから４月16日までの間のどこかの時点で、一宮市の車の中に遺体を遺棄したと考えられている。

遺体には、見て分かるけがはないと捜査関係者は伝えており、死亡からしばらく経っていると付け加えた。この車は、藤井容疑者の親族の名義で登録されていた。

愛知県警察は、路上に止められた車について岐阜県警察から通報を受けた後、遺体を発見した。

リョウ：

ローリー・マキロイ！　どうよ？　マスターズ優勝・グランドスラム達成。でもドキドキしたよね。優勝パットを沈めて泣き崩れる姿は感動的だった…サナ、何でそんながっかりした感じなの？

サナ：

そんなことないよ。すごく楽しかった。最終ラウンドはすごい展開の連続だった。彼が成し遂げたことは素晴らしいし、もちろん、この大きな偉業を祝福したいわ。

リョウ：

でも？

サナ：

その、今年は松山が優勝するんじゃないかって期待してたんだ。

リョウ：

ああ、そうか。13番ホールの悪夢。あれは本当に不運だった。

サナ：

大会前に、すごくいい状態だしプレーするのが楽しみって松山が言っていて、初日もかなり調子がよくて、私もテンション上がってて。で突然、え、何が起きた？　みたいな。

リョウ：

うん、しかも素晴らしいショットでね。本当についてなかった。

サナ：

なんだよそれ、って感じよ。ボールがピンに跳ね返って転がって水に入るって、どれだけの確率なのよ？　なんで旗竿がそこに入ってなきゃいけないのさ！

リョウ：

ピンがないと、ホールを狙うのが難しくなるじゃない？　それに、ゴルフボールがピンに当たるのはそんなに珍しいことじゃないらしいよ。ただ、松山の場合、ボールが小川に入ったってのは運が悪かったよね。

サナ：

もう！

リョウ：

元気を出して！　彼の最終ラウンドの追い上げは素晴らしかった。メジャー優勝なんてのはさ、技術はもちろん、やっぱり運も必要なんだと思う。マキロイを見てみなよ、とんでもなくすごいゴルファーだけど、11年間、メジャータイトルに手が届かずにいたんだぜ。

サナ：

確かに。

リョウ：

それに、忘れちゃいけないのが、全員が最高の選手たちだってこと。全員にチャンスがあるけど、優勝できるのは一人だけなんだ。

上海のショッピングモールの奥まった場所にあるスタジオで、シャーリー・チェンさんは自分のK-popアイドルとしての夢を実現している

この28歳の人（チェンさんのこと）は、K-popにインスピレーションを得た「アイドル体験センター」の「チェン・ゴー」にいる。ここで客は、たとえ一日だけだったとしても、彼女たちの好きなスターのようにライブをする機会が得られる。

起業家のチェン・ロンさんが昨年オープンしたこのセンターは一日に約40人の顧客を集めている。客は決まった振り付けのダンスをして、ファンとの模擬交流イベントで想像上のファンにサインをするまねをする。

客は200以上の衣装―韓国から輸入されたものもあれば、カスタムメイドのものもある―の中から選ぶことができ、楽屋と韓国の音楽プログラムに似せて丁寧に作られたセットの中へ足を踏み入れることができる。

衣装と靴、ヘアメイクを含めたフルパッケージで、利用者には329元（6,400円）がかかる。

「ここでは背景をたくさん用意していて、衣装を変えることができ、自分で動画を編集できて、アイドルになる夢を叶えられるので、すごいです」と、もうすぐ来る自分の誕生日を「チェン・ゴー」で祝うために上海南部の寧波市から来たチェンさんは語った。

「子どもの頃、踊るのが好きでした。だから、似たような（アイドルの）道に進みたかったと言えるかもしれません。でも、大きくなるにつれて、親は私にお金が稼げることをしてもらいたいと思っていました。なので、親は私の子どもの頃の夢を初期の段階で潰したようなものです」。

この２人のチェンさん（客のチェンさんと起業家のチェンさんのこと）は親戚ではない。

創業者のチェン・ロンさんもK-popファンだ；彼女の元々の計画は、アイドルが高校生のような服装をして登場する韓国のテレビの人気リアリティ番組にちなんだ、黒板と机がある素朴で懐かしい教室を模した写真スタジオをオープンすることだった。

「それから、ファンとの交流イベントのセットを作り、その後、楽屋のセットを作りました。こんなふうにして拡大していった後、私のセットは全部がアイドルの話題に関連していて、オールインワンのアイドル体験センターをそのままオープンできると思いました」とチェンさんは話した。

このスタジオは、ロシア、日本、韓国からの観光客も引きつけており、現在拡張工事が行なわれている最中で、5月までに規模が２倍になる。

セルビア西部の魅力的な町バイナ・バシュタは、訪れる人々がドリナ川の自然美を楽しみ、その独特の景色のいくつかに驚嘆できる場所だ。

この町は曲がりくねったドリナ川の澄んだ水域にある。ここは、ドリナ川とタラ国立公園を探検するためにこの小さな町を訪れるアウトドア好きの拠点になっている。

ドリナ川の強烈なエネルギーを楽しむには、激しい流れのラフティングアドベンチャーで急流を一緒に下るグループを見つけよう。または、気楽に行って、カヤックかカヌーをパドルでこいで、この川の静かな美しさに浸ろう。究極のリラックスした川体験には、川に沿ってボートに乗ろう。この川を有名にした景色が見えるだろう：川の真ん中にある岩の上にちょこんと建っている象徴的な小さな家だ。中に入ることはできないが、そのイメージは記憶の中に残り続けるだろう―そしてフォトアルバムにも。あるいは、レンタカーを借りて、展望台からこの家を見に行こう。

バイナ・バシュタから車で南へ向かい、ラチャ修道院へ行こう。ここは、13世紀に遡る重厚な見た目の建物だ。この修道院はかなり人里離れたところにあり、外から見ると豪華なものは何もないが、静まり返った内部は、天井が高く、色あせてはいるが色彩豊かな壁画があり、良い印象を残すだろう。

バイナ・バシュタは「美しい庭」という意味で、それはこの町がタラ山のふもとに位置するため、適切だ。山の一部はタラ国立公園の中にあり、多くの訪問者を引き付けている。290キロのハイキングコースと自転車道があり、見どころがたくさんある。多くの滝の中では、ワン・イヤー・リバーと呼ばれる滝を見逃さないようにしよう。それは大きいが、観光客にとても優しい。

海産物が好きな人々は、脂の霜降り状の模様がマグロの刺し身と寿司をとてもおいしくしているものであると知っているので、この業界にとって、マグロの品質と価格を判断するのに使われるのはマグロの脂ののり具合である。

通常、巨大なのこぎりのような刃物で尻尾を切って、複数の人々がマグロの脂ののり具合を評価する。それは魚１匹当たり約60秒かかる作業だ。

しかし今、ソノファイと呼ばれる機械は、魚の切り方について予備知識のない人に操作され、超音波を使ってこの作業を12秒で行なう。

この技術を手がける日本企業の富士通は、４月初めにソノファイのデモンストレーションへ報道関係者らを招待した。「ソノファイ」は、「音」を意味する「ソノ」と富士通の「F」、人工知能の「AI」を合わせた言葉だ。この名称は、各部分の意味を表しているだけではなく、「son of AI（人工知能の息子）」という意味でもある。

コンベアベルトが、超音波を照射する機械の中へ冷凍マグロ丸１匹を運び入れる。センサーが超音波を検知して、画面に波形表示のグラフを表示し、マグロの脂ののり具合を示す。

イギリスの最高裁判所は４月16日、平等法の「女性」の定義は生物学的女性だけが当てはまり、トランスジェンダーの女性は含まれないとの判決を下した。この節目となる判決はトランスジェンダーの支援者からは懸念をもって受け止められ、政府からは明確性をもたらすものとして歓迎された。

この注目された判決は、トランスジェンダーの女性が新しい性別を法的に認める公文書の「ジェンダー認定証明書」を持てば、イギリスの平等法に基づき、女性に対する差別から保護されるかどうかが争点だった。

この判決により、避難所や病棟、スポーツなどにおいて女性のみに対して提供されるサービスには、トランスジェンダーの女性は除外することができるということが確認され、法的な曖昧さが明確となった。トランスジェンダーの活動家たちは、特に雇用の問題において、この判決が差別につながる可能性があると述べた。

「この裁判所での全会一致の判決は、2010年の平等法における『女性』と『性別』という語は生物学的な女性、生物学的な性別を指すという内容だ」と、最高裁判所のパトリック・ホッジ副長官は述べた。

「しかし、我々が忠告しておきたいのは、この判決が、社会における（単一であれ複数であれ）特定の集団が、他の集団より優先され勝利したのだと解釈しないでいただきたいということだ。それは事実ではない」。

トランスジェンダーの権利は、イギリスをはじめ他の地域でも極めて政治的な問題になっている。

アカデミー賞にノミネートした俳優のライアン・ゴズリング氏は2027年５月に映画館で公開予定の新作『スター・ウォーズ』に主演すると、ウォルト・ディズニー傘下のルーカスフィルムが４月17日に発表した。

『スター・ウォーズ：スターファイター』は、2019年の『スター・ウォーズ：スカイウォーカーの夜明け』の出来事から５年後に物語が展開すると、ルーカスフィルムの声明には書かれていた。

この映画は、「スクリーンにまだ描かれていない時期を舞台とした、全て新しい登場人物が登場するまったく新しい冒険」だと、この声明は伝えている。

ショーン・レヴィ氏が監督し、製作は今年の秋から始まる。レヴィ監督は、マーベルの2024年の映画『デッドプール＆ウルヴァリン』と、ネットフリックスのテレビシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のエピソードで監督を務めた。ゴズリング氏は、３つのアカデミー賞にノミネートしたことがあり、最も直近では2023年の『バービー』でのケン役でノミネートした。

『スター・ウォーズ』は、1977年にジョージ・ルーカス氏により制作されたサイエンス・フィクション・シリーズで、はるか遠く離れた銀河を舞台にしている。『スター・ウォーズ』の映画は、世界の興行収入で51億ドル（7,200億円）超をもたらしてきた。

日本はインドに、この南アジアの国（インドのこと）の西部地域に建設中の国営高速鉄道用の点検車両として、JR東日本のE5系とE3系の新幹線を無償で提供する予定だということが、４月15日に分かった。

情報筋によると、E5系とE3系の新幹線各１編成に検査装置が装備された後、これらの新幹線は2026年の初めにインドに納入される予定だという。

日本政府とインド政府は2030年代の初めに、インド西部のムンバイとアーメダバード間を結ぶ約500キロの高速鉄道にJR東日本の次世代新幹線E10系を採用する予定だ。E10系の新幹線の納入は、2027年８月を目指している高速鉄道線の一部開業には間に合わない見込みだ。

E5系とE3系の新幹線が納入されるのは、高速鉄道が運行を開始する際に、日本の新幹線がインドにあることを日本政府が重要視したためでもある。

大阪高等裁判所は４月17日、下級裁判所の判決を覆し、アスベスト工場で働いた後にじん肺を患った男性の遺族に、政府は約600万円を支払うべきだという判決を下した。

じん肺は粉じんを吸い込むことで起こる肺の病気の一種だ。

三木素子裁判長は、大阪地方裁判所の判決を退け、原告が要求した損害賠償の全額を政府に支払うように命じた。

厚生労働省などの情報筋によると、政府にアスベストの規制を怠った責任を負わせた2014年の最高裁判所の判決の後、政府は特定の基準をクリアした元アスベスト工場労働者との訴訟を示談で解決し、損害賠償を支払ったという。

しかし2019年に、政府は一般に知らせることなく、訴訟を示談で解決するための基準を狭めた。

政府は、20年の時効の起算点を、県の労働局が労働者におけるアスベストの症状を認識した時点から症状が発症した時点まで引き上げた。

数十億ドル規模のサイバー犯罪業界の背後にいるアジアの犯罪組織は、東南アジア諸国の摘発が当該組織を食い止めることができず、南アメリカとアフリカで勢力を拡大していると、国連は４月21日に発表した。

近年東南アジアから発生した犯罪組織のネットワークは、多くは世界中から人身売買され、被害者を騙すよう強いられている何万人もの作業員を収容する広大な施設群を構えており、高度に組織化されたグローバル集団に進化してきていると、国連薬物犯罪事務所（UNODC）は述べた。

東南アジア諸国の政府が取り締まりを強化していても、犯罪組織は地域内または地域を超えて移動するとUNODCは述べ、「潜在的に、取り返しのつかない影響の広がりが生じている…犯罪組織は自由に選び、選択し、動けるようになっている…必要に応じて」。

「それはがんのように広がっている」と、UNODCの東南アジア・太平洋地域事務所ベネディクト・ホフマン副所長は述べた。「当局はそれを１つの地域内で取り締まりを行なうが、根は消えることがない。彼らはただ別の場所へ移動していってしまうのだ」。

控え目な推定でも、何百もの世界的な詐欺組織が年間数百億ドルを稼いでいると、UNODCは発表した。

私は考古学に関するドキュメンタリーと映画が好きだ。事実を基にしていても、架空の物語や偽情報を基にしていても、それらはいつも観ると面白い。時々、歴史を掘り進めることは、今まで知らなかったことや、忘れていたことを明らかにする。最近、私は歴史を発見していた―古代のことではなく、私自身の過去についての。

親の家を訪れている間に、たくさんの大きな段ボール箱に直面した。それらは全て私のものだった。この箱に入っているものは、さまざまな国から、海を越え、家から家へと運ばれて来たものだと私は知っていた。40年と少しの私の人生を振り返って、何をとっておき、何を捨てるかを決めなければならなかった。それは私が何年も先延ばしにしてきた作業だったが、今しかないと思った―私は頑張って全てのものをプラスチック製の容器４箱に収めた。

音信不通になったか、仲違いしたか、亡くなった人々の写真を見たときに、悲しみを感じたり、心が痛んだりするのには驚かなかった。予想していなかったことは、自分の自己肯定感がこんなに信じられないほどに高まる感じがしたことだった。箱の中に散らばっていたのは、子どものときでさえも、私がどれほどクリエイティブであったかを示す証拠だった。９歳のときの読みにくい手書きの自分の文字で書かれた物語でいっぱいの古いノートを見つけ、友人の誕生日に私が書いた凝った韻を踏んだ詩も見つけた。

片付けでは、友人や元生徒、仕事仲間からの素敵な手書きのメモやカードも発見され、それらは全て、私がしたことに対する彼らからの感謝を表現していた。どうやら、私は友人の卒業式へ行き、彼女と彼女の母親の素晴らしい写真を何枚か撮ったらしい。このことについてはすっかり忘れていた。私がこれまでに出した中でまさに最初の記事も出てきた―ニュージーランドでのライブのレビュー記事や、日本の飲食店のレビュー記事、とても日本的な企業で非日本人として働いた私の経験についての記事があった。自分がこんなにたくさんのことを達成してきたことが信じられなかった。

私は自分の能力や価値をよく疑っている人たちの１人だ―私はクリエイティブだろうか？　私は十分できているだろうか？　私は何か人々の暮らしにポジティブな変化をもたらしているだろうか？　人々は私がすることをありがたいと思っているだろうか？　そして、こうした問いかけに対して、たくさんの段ボール箱のあちこちで、繰り返し答えられていた。非常に明確な「イエス」で。

この私の過去への考古学的探検を私は恐れていたが、やって良かったと思っている。私はよく、将来について心配していて、時折、今が私のストレスになることがある。私は過去にとらわれる人間ではないが、私は自分が上手なことと、私にとって重要なことを自分に思い出させる必要があるときに、これらの段ボール箱の中身に頭の中で戻るだろうと思う。これらの段ボール箱の中で捨てたものもたくさんあったが、私がこれからもずっと大切にするであろう他の多くのものも確かにあった。

国立環境研究所と早稲田大学が発表した共同研究によると、気候変動により、暑さのレベルが安全な限界を超えて高まる中で、日本全国で学校のスポーツ大会や部活動は2060年代までに夏の多くの期間に中止される必要があるかもしれない。

日本全国で何百万人もの生徒が学校の運動部に参加しており、2018年以降ほぼ毎年、熱中症が何千件も報告されている。

環境省による現行のガイドラインでは、湿球黒球温度（WBGT）が28℃未満の時間が２時間未満（暑さレベル１とされる）のときは、屋外での激しい運動を中止するよう求め、WBGTが31℃未満の時間が２時間未満（暑さレベル２とされる）のときは、屋内でも屋外でも全ての活動を停止するように求めている。WBGTは、暑さと湿度、風と日照を組み合わせた測定基準だ。

この研究は、そうした基準値に達することが将来はもっと頻繁になる可能性があることを示し、今後数十年間で、日本の４分の３近くが激しい運動を一度に数ヵ月間中止されうる状況に直面する可能性があると警告した。

向里祐香さんは、歴史ドラマ『SHOGUN 将軍』の撮影後にホテルに戻り、時折涙を流すことがあったと話す。向里さんは、この複数の賞を受賞した作品（『SHOGUN 将軍』のこと）でのお菊役の演技で広く称賛されたが、当時彼女は、自分の演技が不十分だと感じていた。

「今でも自分の演技を見るのは苦手です」と向里さんは語る。「撮影を終えて、あれもこれももっと上手くできたはずだと思っていました。『SHOGUN 将軍』は私がこれまでに関わってきた中で最大の作品だったので、いつも以上に自分に厳しくなっていました。人が好意的なことを言ってくれるのを聞くのはうれしいですが、お菊の役をもう一度演じる機会を得たら、もっと実力を上げたいです」。

向里さんは、完璧を求めて努力するので、いつも自分に厳しいということを認めている。例えば、『SHOGUN 将軍』のオーディション用の彼女の２分間の映像は、仕上げるのに14時間かかり、それでも彼女は満足しなかった。仕事をしていない時は、彼女は演技を練習し、自分自身の演技を改善する方法を探して他の俳優たちを研究する。

「スポーツ選手が常に練習しているのと同じで、俳優にも同じ努力が求められていると思います」と向里さんは話す。「日本では、知名度や見た目だけで主役が決まってしまうことが多く、そのために多くの俳優が本気で勉強しようとしないのが大きな問題です。何の準備もせずに現場に臨む。私はそんな俳優にはなりたくありません」。

１年間モデルとして仕事をした後、向里さんは約10年前にスタートさせた。彼女は、オンラインゲームのコマーシャルに出演し、その後、テレビミニシリーズ『家族の裏事情』でテレビデビューした。最初の数年は苦労続きだったが、2020年に話題になった東京電力ホールディングスの広告で主演した後、状況が好転し始めた。

向里さんにとって、最終的な目標はいつかアカデミー賞を受賞することだという。もう一つの夢は、マーベル映画に出演すること。その目標を見据えて、英語力を高めるために熱心に取り組んでいる。週に２回のオンラインレッスンを受けているが、英語を話す役のオーディションに出る準備はまだできていないと感じている。

「発音に注意しすぎると、演技で何か欠けてしまいます」と向里さんは話す。「今は自然ではない感じがしますが、そこへ行くのを目指しています。『SHOGUN 将軍』の現場にいたことで、私はもっと英語力を上げていくことを決意しました。通訳を介して監督とコミュニケーションを取らなければならないのはもどかしかったです。将来は直接コミュニケーションしたいです」。

この34歳の女優（向里さんのこと）は韓国語も勉強している。韓国語のほうが英語よりも得意だと彼女は言う。近い将来、韓国ドラマや映画にも出演する予定だというが、今のところ国内での活動も順調だ。彼女は最近、テレビドラマ『日本一の最低な男』に出演し、今夏には山本直樹さんの同名の漫画を原作にした青春映画『YOUNG&FINE』に主演する。

「私は常に面白いプロジェクトを探しています」と向里さんは述べる。「有名な監督や、大きな作品である必要はなく、ただ私が情熱を感じられるものです。私はこの仕事が大好きです。自分の演技に満足することはたぶんないでしょうが、役者として次のレベルへ到達するために努力することを止めません」。

中国で設立された通販サイトのテムとシーインは、アメリカの顧客を対象に価格を引き上げる予定であると発表した。中国から発送された品物に法外に高い関税を課すことで、世界２大経済国（アメリカと中国のこと）の間の貿易の不均衡を是正しようとするアメリカのドナルド・トランプ大統領の試みから波及した影響だ。

テムとシーインは、別々ではあるがほぼ同じ内容の告知の中で、「世界の貿易のルールと関税における最近の変化のため」両社の運営費が上昇してきたと発表した。

両社は、４月25日から「価格調整」をするとしているが、値上げの規模についての詳細はどちらも明らかにしなかった。この競合する２社が、なぜ自社の通販サイトにほぼ同一内容の声明を掲載したのかは不明だ。

シーインとテムはアメリカでのサービス開始以来、連続する多くのデジタル広告やインフルエンサー広告と合わせて、製品を超低価格で提供することで、西洋の小売業者を手こずらせてきた。

スターバックスは、北アメリカの店舗でバリスタが同社の緑色のエプロンの下に着用できるものについて新しい制限を課す。

５月12日から、北アメリカの店舗の従業員は、無地の黒のシャツに、カーキ、黒または青のデニム素材のボトムスを着用することが求められる。シャツは半袖でも長袖でもよく、襟付きでも襟なしでもよいと、同社は４月14日に発表された通達の中で述べた。スターバックスは、従業員１人に２枚のTシャツを無料で提供する。

スターバックスは、この新しいドレスコードは同社の緑色のエプロンを際立たせ、顧客に親近感を生み出すと述べた。これは、同社が店内により温かで歓迎的な体験を再構築しようとする中で出された。

「当社のドレスコードを更新することにより、当社のパートナーによりシンプルで明確なガイダンスを提供することにもなる、より統一感のあるコーヒーハウス体験をもたらすことができ、このことは、素晴らしい飲み物を作り、顧客とのつながりを育むという最も重要なことにパートナーが集中できるということを意味する」と、同社はウェブサイトでの投稿の中で述べた。