ビーチ・ボーイズの独創的なリーダーで、メロディーと編曲、感動的な表現に対するその天才性が『グッド・ヴァイブレーションズ』や『カリフォルニア・ガールズ』など夏の名曲を生み出したブライアン・ウィルソンさんが82歳で亡くなった。

ウィルソンさんの家族は彼のウェブサイトとソーシャルメディアのアカウントに彼の死去の知らせを６月11日に投稿した。それ以上の詳細はすぐには入手できなかった。2024年５月以降、ウィルソンさんは彼の個人的な物事と医療的な物事について監督する裁判所の後見制度下にあり、ウィルソンさんの長年の代理人で広報担当者のジーン・シーヴァースさんとマネジャーのリーアン・ハードさんが責任を担っていた。

音楽の３人兄弟（ビーチ・ボーイズのこと）―ブライアン（ベース）とカール（リードギター）とデニス（ドラム）―の最年長で最後に生き残っていた人物（ウィルソンさんのこと）の彼と彼の仲間のビーチ・ボーイズは1960年代に地元のカリフォルニアのバンドの中から台頭し、全国的なヒットメーカーとなり、サーフィンと太陽を象徴する世界的存在になった。ウィルソンさん自身は、彼の才能で祝福され、彼の内なる苦悩で同情を集めた。彼はロック界最大のロマン派音楽家の１人であり、全盛期に音の完璧さ、すなわち１つの真実の音へ向かって険しさを常に増し続ける道へ乗り出した心に苦しみを抱える人物だった。

実は、私たちのふわふわした親友（ペットのこと）は睡眠の敵かもしれない。

ペットを飼う人の多くが、自分たちと一緒にベッドで寝ることをペットに許していて、たいていそれが睡眠の妨げになっている。しかし多くの人は、それだけの価値があると言うだろう。

また、研究者たちは必ずしも反対しているわけではない。

睡眠の健康を専門とするサウスカロライナ医科大学のメリッサ・ミラナク教授は、彼女のクリニックに来るほとんどの人は、夜によくペットが妨げになると言うと語った。

「どんな人にとってもよくない、と言い切ることはできませんが、それが睡眠に悪影響を及ぼすと言う人は世の中にたくさんいます」と彼女は言った。

概して、ペットを飼うことは多くの人の健康によい。ペットは人間のストレスレベルを下げることが分かっていて、人間に運動をさせるなど、他にもたくさん利点がある。多くの飼い主は、寝るときにペットが近くにいることで計り知れない心地よさを感じるとも言う。

しかしイヌとネコの自然な睡眠周期は、人間の睡眠周期と同じではない。

イヌは睡眠が浅い傾向があり、夜中に何度も起きる。寝具類を引っかくなど、本能的な行動を示すイヌもいて、それがあなたを起こさないとしても、睡眠のより深い段階を妨げる可能性がある。

ネコの飼い主の多くが知っているように、ベッドから起きられる状態になる前に、ネコの「突然の猛ダッシュや破壊行為」がよく起こる。ネコは薄暗い中で狩りをするように進化してきたので、夕暮れと夜明けに特に活発になる。

ミラナク教授は、ペットの皮膚や毛の断片、家の中に持ち込まれた細菌といったアレルゲン（アレルギーの原因となる物質）が飼い主の呼吸に響いて、十分な熟睡ができなくなることもあると述べた。

コネチカット州にあるトリニティ・カレッジの社会・健康心理学教授、ブライアン・チン氏は、ペットと一緒に寝ることは「特に睡眠の質と睡眠障害の観点で」睡眠不足と関連があることが自身の研究で明らかになったと述べた。

さらに、ペットの数が増えるほど、睡眠障害は大きくなると彼は述べた。

ことはペットの飼い主に同じベッドで寝るべきではないと言うほど単純ではないと、ミラナク教授は述べた。ペットと一緒に寝ることは多くの人にとって睡眠の習慣の一部になっており、睡眠とペットを結びつけるようになっているので、そうでなければ眠るのが難しい。

この話題は扱いが難しいので、ミラナク教授は新規の患者に対して、ペットと一緒に寝ているかどうかを尋ねる前に、複数の質問をする。例えば、夜中に何度も目が覚めるとして、患者はそれがなぜなのか気付いていないかもしれない。ミラナク教授は、関連付けができてから、一緒に寝なくても良いと思えるかどうかを尋ねる。

「私が誰かに対して、喫煙を止める必要があると言うようなものなんです」と彼女は言った。「彼らは私に、喫煙を続けたい理由をあれこれ言おうとするでしょう」。

まず最も明白な解決策は、寝室の床に犬用のベッドを置くことか、夜にネコを寝室へ入れないことだ。ペットを自分のベッドに入れると言って譲らない人たちには、シーツをもっと頻繁に洗うことと、できればペットの行動に合わせて睡眠の時間帯を調整することをミラナク教授は助言する。

「ペットの生活習慣に合わせて早く起きられるようにするためには、早く寝る必要があるかもしれません」。

南極大陸の一部でコウテイペンギンの個体数が、これまでに考えられてきたよりも速く減少しているようだということが、衛星写真の新たな分析により６月10日に発表された。

ペンギンの群生16組の推定個体数 ― 2009年から2024年までの間に撮影された衛星写真に見られる ― は、その期間中に22％減少した。主な原因は、利用できる海氷の量を減少させている気候変動だ。このような減少が大陸全体に見られるものかどうかは不明だと科学者たちは述べた。

科学者たちはこれまで、コウテイペンギンの個体数の合計は、過去10年半の間に南極大陸全体で約10％減少したと見積もってきた。最新の調査では、南極半島、ウェッデル海（南極大陸東方の海）、ベリングハウゼン海（南極大陸西方の海）に広がる地域が含まれている。

「個体数が予想されていたよりもはるかに悪い状況にあることは絶対に憂慮すべきことだ」と、ウッズホール海洋研究所のペンギン研究者ダニエル・ツィッターバルト氏は述べた。同氏はこの研究には携わっていない。

日本の研究チームは、人工多能性幹細胞（iPS細胞）を活用して発見された薬で家族性アルツハイマー病の患者を治療するための最終治験を開始した。

これは、新薬と既存薬の新たな有効性を発見するためにiPS細胞を活用する「iPS創薬」の分野で実施される初めての最終治験だと、研究チームは６月３日に述べた。

研究チームには、京都大学iPS細胞研究所（CiRA）や、後発医薬品を製造販売する東和薬品などがメンバーに含まれている。

５月に始まる治験中に、研究チームはこの治療薬の安全性と有効性を確認し、規制当局の承認を取得することを目指す。

最終治験は2028年３月まで、三重大学病院を含む全国の医療機関で実施される。研究チームは24人の患者の治験参加を望んでいる。

韓国軍は６月11日、南北朝鮮間の国境沿いで北朝鮮に反対するプロパガンダを放送する拡声器を停止し、戦争で分断された敵対国間の緊張緩和に向けたリベラル派の新政府による最初の具体的な措置が示された。

韓国は、日常的な拡声器による宣伝放送を数年間停止していた後に、北朝鮮が心理戦としてごみを詰めた風船を韓国に向けて飛ばしてきたことに対する報復として、昨年６月に拡声器による宣伝放送を再開した。

韓国の防衛大臣は、李在明大統領が命じたこの動きは、「南北朝鮮間の関係における信頼を回復し、朝鮮半島の平和を促進するための」努力の一環だと述べた。

李大統領の報道官の姜裕貞氏はこの決定を、軍事的緊張を軽減し、国境付近に住んでいる韓国人の負担を緩和するための「前向きな一歩」と述べた。国境付近に住む韓国の人々は、北朝鮮の報復的な拡声器による放送の影響も受けている。

北朝鮮政府が紙ごみや布のごみ、たばこの吸い殻、汚物までも入れられていたごみを詰めた数千個の風船を送り込んだ後に、韓国は昨年、南北軍事境界線付近の拡声器の使用を再開し、北朝鮮に向けてプロパガンダとK-popを大音量で流していた。

アメリカのドナルド・トランプ大統領が長年求めてきた大軍事パレードは６月14日、戦車と軍隊と共に首都のコンスティチューション通りを勢いよく行進し、21本の礼砲が鳴り、この大統領を独裁者や王になろうとする人として非難する人々による国中での抗議と対照をなして上演された。

トランプ大統領は、79歳の誕生日に、ホワイトハウスの南の特別な展望スタンドに座り、アメリカ軍の力を示すショーを眺めた。それは、早くに始まり、小雨が降って雲がワシントン・モニュメントを覆う中で速やかに動いた。6,000人以上の兵士たちと128台の戦車が参加したこのパレードは、トランプ大統領が2017年にパリで同じようなイベントを見た後で彼の１期目に求めたものだったが、軍の250周年祝いに上乗せした時にようやく実現した。

「他のすべての国々が自国の勝利を祝う。アメリカもそうしてもよい時期だ」と、トランプ大統領はパレードの終わりに発言した。

パレードが始まる数時間前に、全国でデモ参加者たちが通りや公園に集まり、この共和党の大統領（トランプ大統領のこと）を批判した。彼らは、トランプ大統領に対して、彼の強制送還の取り組みに反対する人々に対処するために軍を使っていることについてと、アメリカの首都での威圧的な軍部のショーについて批判した。

モンゴルで新たに発見された中型の恐竜（愛称「ドラゴン・プリンス」）が、ティラノサウルス・レックスの重要な祖先として特定された。この有名な捕食動物（T・レックスのこと）の複雑な系統の歴史を明確にすることを助ける、解明に役立つ発見だ。

「カンクウルウ・モンゴリエンシス」と名付けられたこの恐竜は、約8,600万年前の白亜紀に生息し、ティラノサウルスと呼ばれる恐竜の直系の祖先だった。ティラノサウルスの系統には、地球史上最大の陸上肉食動物のいくつかが含まれ、ティラノサウルス・レックスもその一つだ。カンクウルウはティラノサウルスよりも約2,000万年以上前に生息していた。

「カンクウルウ・モンゴリエンシス」は、体長約４メートル、体重約750キロ、２足歩行で、長い鼻を持ち、口いっぱいに鋭い歯が生えていた。ティラノサウルス・レックスよりも体重が軽く、その体格からカンクウルウは足が速く、オヴィラプトロサウルス類やオルニトミモサウルス類と呼ばれる鳥のような恐竜など、より小型の獲物を追いかけて捕まえていた可能性が高いことが分かる。

デュア・リパさんは、憶測が始まってから数ヵ月後に、イギリス人俳優のカラム・ターナーさんとの婚約を認めた。

彼女は、６月12日に発売された『イギリス版ヴォーグ』の７月号のカバーストーリーの中で婚約について公式に発言し、それについて「とてもワクワクするもの」と表現した。この29歳の人（リパさんのこと）は、ターナーさんが彼女のために作ってくれた指輪をとても気に入ったと語った。

「とても私らしいです。残りの人生を一緒に過ごす人物が自分のことをとてもよく知ってくれていると分かるのは素敵なことです」と、彼女はその雑誌に語った。

ファンたちは、リパさんが12月末から写真で身に着け始めた指輪は婚約を示唆していると推測していたが、この２人（リパさんとターナーさんのこと）はこのうわさについて数ヵ月間、先月のメット・ガラで一緒に登場した後も、公式に認めていなかった。リパさんは、結婚式の計画はまだ立てていないと話し―彼女はまだツアー中で、ターナーさんは撮影中だ―、「なので、私たちはこの期間をただ楽しんでいます」と彼女は『イギリス版ヴォーグ』に語り、２週間半以上は離ればなれで過ごさないようにしていると付け加えた。

科学者たちが地球の主星（惑星に対する恒星のこと）の理解を深めようとする中で、2020年にフロリダ州から打ち上げられたロボット探査機「ソーラー・オービター」は、史上初めて撮られた太陽の両極（北極と南極）の画像を取得した。

欧州宇宙機関（ESA）は６月11日、ソーラー・オービターに搭載された３つの観測装置を使って３月に撮影された画像を発表した。それらの画像は、約6,500万キロの距離から太陽の南極を映し出しており、太陽活動の極大期に取得された。太陽の北極の画像は、この宇宙探査機によって地球へ今も送信中だ。

これまで撮影された太陽の画像はすべて同じ視点から捉えられたもの ― 地球と太陽系の他の惑星のほとんどが周回する平面（黄道面と呼ばれる）から、太陽の赤道に向かって正面に見据えたもの ― だった。

ソーラー・オービターは、２月に金星周辺でスリングショット（天体の重力を利用した探査機のコース変更）での接近飛行を使い、この黄道面の外へ出て、太陽の赤道の下最大17度から太陽を眺めた。

ニンテンドースイッチ２の発売は、2025年のゲーム業界の予定の中で最も期待された出来事の一つだった。ゲーマーたちはどのような反応をしたのだろうか？　この新しい機器は何を提供してくれるのだろうか？

任天堂の新しいゲーム機は、2017年に発売された当初のスイッチよりも大きく、ハードウェアはより高速になっている。それは歓迎すべき変化だ。近年、オリジナル版のスイッチはより新しいゲームの需要についていくのに苦労してきた。

多くの人はスイッチ２を、速度とパフォーマンスにおける非常に大きな飛躍と称賛した。それを後方互換性に加えると、古いゲームソフトに新しい息吹を吹き込むゲーム機になる。

しかし変更のいくつかは、レビューワーの間でそれほど人気がなかった。新しいスクリーンは液晶ディスプレイで、最初のゲーム機で使われていた有機ELディスプレイではなかった。それにより、屋外や照明の暗いところでプレーしにくくなった。ゲーマーは有機ELディスプレイのバージョンを待つべきかもしれないと言ったユーチューバーたちもいた。

その一方でスイッチ２のスクリーンは、機能が高まったハードウェアのお陰で、スクリーン上でたくさんのことが起こっていても、よりスムーズに映るようになった。

最大の変化の一つは、コントローラーにある。新しいジョイコン２をマウスとして使うことができる ― カーソルをより細かくコントロールする必要がある世界構築シリーズ「シヴィライゼ―ション」のようなゲームにはぴったりだ。しかしレビューワーたちは、ジョイコン２の薄い形状は、長いゲームのセッションでは使い心地の悪さにつながると述べている。

全体的に、ゲーマーからはさまざまな反応がある。多くは、速度とパフォーマンスの向上を気に入っているが、スイッチ２を８年間待った価値があったかどうかは疑問に思っている。

けがをしたキツネがケージの中に追い込まれ、歯をむき出しにして、助けようとしている女性に向かってうなっている。

ニッキー・タウンセンドさんは動じない。ゴム手袋とヨガのクラスに合う服装を身に着けただけで、なだめながら近付いていく。「大丈夫よ、ベイビー」と優しく話しかけ、キツネの頭にタオルを手際よくかけて、首根っこをつかみ、けがをした足をすくいあげて、清潔なケージへ移した。

彼女の一日がいつもこのように始まるわけではないが、キツネを救助するのに決まり切ったことは何もない。

「どんなことに行き当たるか、決して予想はできません」とタウンセンドさんは語った。

電話ボックスや２階建てバスほど有名ではないが、野生動物では知られていない都市のロンドンで、アカギツネはおなじみの動物だ。しかし混み合った都会の通りや路地、裏庭で生きることは困難を伴いがちで、キツネが助けを必要とする時、彼ら専用の救急サービスがある ― そしてタウンセンドさんがそこに駆けつけるかもしれない。

キツネはロンドンを侵略したというよりも、1930年代に都市がキツネの生息域に広がり、郊外が拡大する中で、自分たちの生息域を変化させて市内に拡大させた。

しかし人間と、このふさふさした尾のイヌ科の動物（キツネのこと）は、常に調和して暮らしてきたわけではなく、この種にはファンもいれば、敵もいる。

キツネが夕暮れ時に通りをのんきに小走りしたり、晴れた日の裏庭で日なたぼっこをしたりしているのを見て喜ぶ人もいれば、キツネを害獣として捉える人たちもたくさんいる。キツネは好きなところにふんをして、ごみ袋をずたずたに破り、発情期の雌ギツネは交尾相手を呼び寄せる真冬に、凄まじい金切り声を出す。

この二派の分断が、35年近く前にトレヴァー・ウィリアムズさんを「ザ・フォックス・プロジェクト」創立へと導いた。

キツネ狩りをやめさせる活動に積極的に参加してきたウィリアムズさんは、キツネがかつては日常的に殺されていた都市部に彼の保護活動を向け直した。

「長年培われた誤った通説のせいで、キツネがどういう生き物なのかについて、まだたくさんの疑念があります」とウィリアムズさんは述べた。「ご存じのように、キツネは赤ちゃんを噛む、ネコを食べる、夫と駆け落ちする、といったことです」。

同プロジェクトはキツネ除けに関する情報を提供する活動から発展して、400匹の子ギツネを含め年間1,400匹のキツネを救助するようになった。しかし生き残って再び放たれたのはそのうちの半数だけだ。

ロンドンには推定で１万5,000匹のキツネがいる。同プロジェクトはロンドン南部の一帯と緑の多い郊外を対象としていて、ロンドンの他の地域はキツネ専門ではない他の組織が対応している。

この雑食動物（キツネのこと）は小動物や虫や野生のベリー類を食べて生きているが、都市部で簡単にあさることができる残飯や人間が与えるえさの方を好み、それが人間への依存を高めている。

都市部でのキツネの主な脅威は車と、サッカーのネットに引っかかること、狭い場所に入って出られなくなることだ。逃げようとしているうちに、キツネはよくひどい擦り傷を負い、細菌に感染することもある。多くのキツネが寄生虫感染症である疥癬（皮膚病の一種）にもかかり、それがあらゆる種類の問題を引き起こす。

タウンセンドさんは都市部の通りや幹線道路、緑の多い丘を通る狭い路地でフォルクスワーゲン・キャディーを走らせ、けがをしたキツネや体調の悪いキツネ、母を亡くした子ギツネに関する通報に対応している。

彼女の車は明らかにじゃこうのようなキツネの匂いがする。同時に生まれた子ギツネたちが飼育小屋へ運ばれる途中、不安にかられた１匹が排泄すると、その匂いが不快となる。子ギツネたちは野生に放たれるまでこの飼育小屋で過ごす。

「自由に窓を開けてくださいね」と、この悪臭に慣れているタウンセンドさんは言った。「これは臭い仕事なんです」。

最近のある一日、彼女は仕事で現場へ向かい、心を傷めている夫婦に会った。二人は、自宅の裏庭で刺し傷のある子ギツネが倒れているのを発見した。

タウンセンドさんがそのシフトの最初に派遣された際に成獣のキツネに対してそうしたように、その子ギツネは安楽死させる必要があった。

回復した子ギツネたちは、成熟するまで５匹の群れで社会生活に順応させられ、その後、のどかな場所へ放たれる。一方、成獣は発見された場所の近隣地域へ放たれる。

２度目のチャンスを与えられたキツネたちはめったに追跡されないので、どのくらいうまくやっていっているのかは不確かだ。『Applied Animal Behaviour Science（応用動物行動科学）』誌に掲載された2016年の研究では、復帰したキツネは元の縄張りに戻された時に、住む場所を追われたキツネたちのように行動する可能性が高くなることが分かった。こうしたキツネたちはさらに遠くへさまよい歩いていくのが追跡され、より多くの交通量と多大なストレスにさらされる可能性が高い。

「知識の差があり、キツネたちを放てば彼らは元気にやっていくという思い込みがあります。その思い込みはもっと疑われるべきだと思います」とブライトン大学名誉研究員でこの研究論文の筆頭著者のブライオニー・トルハースト氏は述べた。

タウンセンドさんにとってキツネの死を埋め合わせるものは、幼いキツネたちが未知の世界へ足を踏み入れる様子や、成獣のキツネが自分が元いた場所だとすぐに認識した近隣地域へ素早く駆け込む様子を見たときの喜びだ。

「彼らはときどき、振り返ってこちらを見るのですが、人々は『ありがとう』と言っているのだと美化したがります」と彼女は言った。「彼らはただ、私たちが追いかけてこないことを確認しているだけなんです」。

近い将来に太平洋沖の南海トラフで発生すると予想されている強い地震と津波は、最大1,466兆円の経済損失を引き起こす可能性があると、日本土木学会は６月11日に発表した。

同組織（土木学会のこと）は、この損失額は、予想される災害後に日本が復興活動を完了するのにかかる想定期間の22年間にわたって広がるだろうと述べた。

政府は３月に、発生する可能性のある南海トラフ地震の災害が、建物や工場などを含む資産に及ぼすと予想される被害額は225兆円に上るだろうと発表した。

この災害は、資産の損害に加え、損害を受けた生産施設や道路、港湾が原因での長期の経済活動の低迷によって引き起こされるさらに1,241兆円の損害を日本にもたらす可能性があると同組織は発表した。

同組織は2018年に、政府の推定に基づいて、この災害による資産の損害が170兆円に上るだろうと推定した。当時は、この災害から完全に復興するまでの20年間の経済損失は1,240兆円に上るだろうとも同組織は発表していた。

同組織は、地震と津波への国の備えにおける進展を踏まえて、最新の損害予測で若干の修正をしただけだった。

国が道路や港湾、堤防、建物などの公共のインフラに58兆円以上を投資すれば、経済損失は30％に相当する396兆円減少するだろうと同組織は述べた。

この損害予測をまとめた同組織の小委員会の藤井聡委員長は６月11日の記者会見で、道路網の強化は特に重要だと述べた。

彼は、道路が封鎖された石川県珠洲町の復興の進展のペースが遅いことを例として挙げた。「道路網の強化は特に、復興に良い影響をもたらす」と彼は述べた。

日本は世界経済フォーラム（WEF）の「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数2025」で、昨年と同じ順位を維持し、148ヵ国中118位だった―工業先進７ヵ国（G7）の中で最下位だった。

６月10日に発表されたこのスイスのシンクタンク（WEFのこと）の年次報告書は、ジェンダー格差を教育、健康、政治参加、経済参加の４つのカテゴリーで評価している。男女間の完全な平等は、100％のスコアとして記録される。

日本の総合スコアは66.6％で、前年の66.3％からはわずかに上昇したが、それでも世界平均の68.8％を下回った。

日本は経済参加のカテゴリーで2024年の56.8％から61.3％に伸び、日本の最大の伸びをこのカテゴリーで記録した。WEFは経済参加のカテゴリーにおいて５つの分野を調べており、女性の労働参加のわずかな増加（54.8％から55.6％へ増加）がこの伸びの原動力となった。

議員や上級幹部、管理職などの指導的役割に就いている女性の割合が増えたこと（14.6％から16.1％に増加）と、推定収入の格差の改善（58.3％から59.2％に増加）もまたこのカテゴリーでのスコアを押し上げた。

政治参加は今も、群を抜いて日本の最も弱いカテゴリーになっている。

サウスカロライナ州の警察は、ショベルカーを追いかけるという緩い追跡を行なった。平均的な大人の歩行速度で1時間以上、主要幹線道路を走ったのだ。

この追跡はノースチャールストンで６月８日早朝、時速３マイル（時速4.8キロ）に達した。

別の事件に対応中だった警察官は、キャタピラー駆動で正面にショベルの付いた大型の建設機械が午前３時30分頃にアメリカ国道78号線を走っているのを見かけたと、ノースチャールストン警察は報告書に記した。

数分後に警察は、ひどい損害を受けてショベルカーがゆっくりと走り去っていくのを見かけた店から、強盗の通報を受けた。

この低速度の追跡に、数台の車がすぐに加わった。ショベルカーは非常に遅い速度で走っていたため、パトカーはこの建設機械（ショベルカーのこと）を追い越さないよう何度かちょっと止まらなければならないほどだった。

この追跡は１時間12分続いた後、ショベルカーはチャールストン郡フェアグラウンドの敷地に乗り上げて動けなくなった。運転手は逃げようとしたが、警察犬と訓練士が追いつくまでドローンに追いかけられたと当局は述べた。

飛行機の欠航や遅延などのトラブルが増加する中、休暇で旅行する人々は彼らが購入する保険の水準と種類をますますよく見極められるようになっていて、企業はリスクを制限するために専門家による助言のサービスに頼っている。

2019年以降、世界の旅行のトラブルは、新型コロナウイルス感染症、異常気象、火山の噴火、紛争、安全上の問題、技術的な不具合、火災が空港を閉鎖し、飛行機を欠航にしたことにより急増している。

９人の旅行関係の重役と、保険会社と、アナリストたちとのインタビューによると、その結果、さらに多くの旅行客が自分をより手厚く保護するために、保険料が高いことの多いよりハイレベルの保険を利用するようになっているという。

アメリカ最大の旅行保険市場「スクエアマウス」では、「いかなる理由によるキャンセル」にも付く補償の購入が世界規模で前年比34％増加した。

イギリスとアメリカの旅行者たちは特に、自分の旅行を補償するために、より高額な保険料を支払う用意があると、アリアンツ・パートナーズの旅行担当CEOのアンナ・コフォード氏は述べた。

オンライン旅行保険仲介会社インシュア・マイ・トリップのデータによると、１月から４月までの間に保険の見積もりを請求した世界の旅行者は、2024年の同時期と比較して約32％多かったという。

コロニア・デル・サクラメントの歴史は、人々が訪れる大きな理由になっている ― そこには魅力的な過去があり、旧市街地を散策すると見ることができる。一風変わった博物館から歴史のある灯台まで、他の名所もまた訪問を、時間をかける価値が十分にあるものにしてくれる。

多くの旅行客は、ブエノス・アイレスから日帰りで訪れる。世界で最も幅が広い川と言われるラプラタ川を渡るフェリーに乗ればすぐだ。アルゼンチンとウルグアイの国境を越えるために、パスポートを忘れないようにしよう！

港から少し歩くと、世界遺産に登録されている歴史的な地区だ。石畳の「ため息通り」をぶらぶら歩こう。ここでは店が家と混在していて、いつも写真を撮る人の集団がいる。

この町は初期の頃、石の要塞によって守られた。旧市街地への門では驚くほど分厚い壁のいくつかを今でも見ることができる。ここの木でできた跳ね橋は写真を撮るべき名所だ。

コロニア・デル・サクラメントには博物館がたくさんある。世界最大の鉛筆のコレクションを見よう（２万4,000本以上）。複雑な折り紙の作品を見よう。ポルトガル博物館では100年以上、ポルトガルとスペインがこの植民地をめぐってどのように戦ってきたのかを見てみよう。

次に、旧修道院跡地の頂上に1857年に建設された市の灯台へ向かおう。てっぺんに上って素晴らしい眺めを見よう。

最後に、チビートを食べながらリラックスしよう。チビートは牛肉、ベーコン、卵、トマト、モッツァレラチーズと、少なくとも他に３つの具材が入ったサンドイッチだ。ウルグアイの国民食で、（世界的シェフだった）アンソニー・ボーディン氏はこれをサンドイッチの「エベレスト」と呼んだ。

大谷翔平選手は、ロサンゼルス・ドジャースでの初投球となる６月16日の対サンディエゴ・パドレスとの試合で、２ストライクからのヒット２本と１失点を許した。この投打二刀流のスーパースター（大谷選手のこと）がひじの手術を受けてから21ヵ月が経った。

大谷選手は１回、28球を投げ―ストライクが16球―、ファンたちはその１球１球に注目した。速球が時速100.2マイル（時速161キロ）を記録した時、ファンたちは感嘆の声を上げた。

大谷選手は、顔に汗をかいて、マウンドで苦労しているようだった。彼は１回、フェルナンド・タティス・ジュニア選手、ルイス・アラエス選手、マニー・マチャド選手、ギャビン・シーツ選手、ザンダー・ボガーツ選手と対面した。タティス選手は高く上がったヒットをセンターフィールドに打って、大谷選手のワイルドピッチで二塁に進んだ。アラエス選手は一塁打を打ち、マチャド選手の犠牲フライでタティス選手が得点を挙げた。シーツ選手とボガーツ選手はゴロでアウトになった。

大谷選手がマウンドで見せたのはそれですべてだった。彼は、手とグローブを確認する審判のところへ歩いていった。彼はその後、手すりの近くでバッティンググローブと他の装具を身に着けて、ネクストバッターズサークルまで歩いていき、１回の裏で先頭打者として立つ準備をした。

大谷選手は、ロサンゼルス・エンゼルスに在籍していた2023年以降投球していなかった。彼が最後にマウンドに登場したのは2023年８月23日で、その時、彼はシンシナティとの試合での登板中に負傷した。

友人が最近、スーツケースをほとんど空にして東京への旅行から戻ってきた。スーツケースの持ち手が壊れたので、彼女は同行者の荷物に自分の物を詰めていた。

上部の持ち手は旅行初日に壊れた。翌日、側面の持ち手も壊れた。新しいものを買うと決めたので、彼女はホテルのスタッフにそのスーツケースの処分方法を尋ねた。

彼らからの回答を聞いて、彼女は考えを変えた。

処分のために彼女はホテルに2,000円支払わなければならないということだった。友人は、それは高すぎると思ったので、スーツケースを壊れた持ち手も含め全部シンガポールに持ち帰って捨てることにした。ほとんど中に何も入っていなくても持ち歩くのが大変になっていたことはさておき。

「日本ではごみ箱を見つけるのが簡単ではないことは知っていた」と彼女は言った。「でも、何かを捨てるために2,000円支払わなければならないとは予想していなかった」。

どうすべきか考えている間に、ひどい考えが彼女の頭をよぎった。駅のロッカーに置いていってしまおうかと考えたのだ。

私のぎょっとした表情が彼女を驚かせた。「それってそんなに悪いこと？」と彼女は尋ねた。「他のごみと一緒にただ捨てればいいだけでしょ」。

彼女のスーツケースは遺失物預かり所の貴重な場所を占領したかもしれなかったし、スタッフが費やす時間と労力のことは言うまでもない、と私は言った。

日本を訪れる多くの人にとって、ごみ処理の規則を理解するのは難しいかもしれない。

まず、ごみを分別しなければならない ― シンガポールでは義務付けられていない習慣だ。多くの友人が私に、可燃物と不燃物の違いを説明してほしいと言った。

そして、かさばる物を捨てるための支払いという問題がある。私が京都に住んでいた時にマットレスを捨てるのに数千円支払わなければならなかったと知って、私の友人たちは衝撃を受けていた。

シンガポールでは、私たちの土地を管理している自治会に電話をするだけで、無料で捨てることができる。かさばる物は１ヵ月につき１世帯２つまでという割り当てを課す自治会もある。それには冷蔵庫からソファまで何でも含まれうる。

残念ながら、シンガポールでは物を捨てるのがとても簡単なので、多くの人は新しい物を買うことについてよく考えない。もしも私たちが料金を支払わなければならないとしたら、多くのシンガポール人は買い物にもっと心を配るようになるだろうと私は思う。

すべてのものにはお金がかかる。だから私は物を買う前に、不要になったら他の人に譲るかリサイクルするのにかかる労力について考えるようにしている。手数料を支払わないからといって、費用がかからないわけではない。それはただ、その費用が隠されていて、納税者と環境が負担しているということを意味している。

私たちが消費して捨てるほど、私たちが支払う代償は大きくなる。それが直接的に自分たちのポケットから出ていくものではないとしても。

イングランドのサッカーの元キャプテンのデビッド・ベッカム氏と俳優のゲイリー・オールドマン氏は６月14日、チャールズ国王の毎年恒例の誕生日の栄誉で「ナイト」の爵位を与えられ、彫刻家のアントニー・ゴームリー氏は名誉勲爵士になった。

ベッカム氏（50）はマンチェスター・ユナイテッドに練習生として1993年に入団し、その後、このチームで約400回出場し、このチームで彼は数々のタイトルと優勝カップを勝ち取った。

彼はその後、レアル・マドリード、ロサンゼルス・ギャラクシー、ACミランで出場し、彼の国のキャプテンを58回務め、115回出場した。

ファッション・デザイナーで元スパイス・ガールズのヴィクトリア・ベッカム氏との1999年の結婚は、彼のスポーツでの偉業をはるかに超えた有名人としての地位を確固たるものにした。

オールドマンさん（67）は、映画で注目を集めるようになる前に、舞台でキャリアをスタートさせ、舞台で彼はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの一員だった。彼は2017年のドラマ『ダーケスト・アワー』でウィンストン・チャーチルの役を演じ、アカデミー賞で主演男優賞を獲得した。彼は『ダークナイト・トリロジー』と、『ハリー・ポッター』の映画シリーズにも出演し、より最近ではテレビのスパイドラマ『スロー・ホーシーズ』で主演している。

他の有名な叙勲者には、エレイン・ペイジ氏、パット・バーカー氏、エマ・ブリッジウォーター氏などが含まれた。彼女たちは全員、「デイム」の称号を受け取った。

イスラエルによる空爆が６月16日にイランの国営放送を襲撃し、国連の核監視機関のトップは、イラン最大のウラン濃縮施設への広範な損害を示唆し、イランは空中戦の停戦を強制するようにアメリカに求めた。

６月16日の遅くに、イスラエルはイランの国営放送当局を爆撃したと発表し、爆撃に見舞われる中でニュースキャスターの女性が席から急いで離れる様子を映像は映し出した。イスラエル軍は、この建物はイランの武装勢力が使用する通信センターとしても使われていたと述べた。

この紛争は６月17日に５日目に入った。イランは追加のミサイルをイスラエルに向けて撃ち、空襲警報がテルアビブで深夜直後に鳴った。

イランのアッバス・アラグチ外務大臣は、ヨーロッパの同等の立場の人（ここでは外務大臣のこと）４人に、イランは外交に真剣だが、今の焦点は攻撃に対応することであると伝えたと、イランの国営メディアは報じた。イスラエルは、イスラエルの目標は、イラン政府の核兵器を開発する能力を排除することだと述べた。

イランは、224人以上のイラン人が死亡し、そのほとんどは民間人だったと発表している。イスラエルは、24人が死亡し、その全員が民間人だったと発表している。

関係筋はロイター通信に、イラン政府はオマーン、カタール、サウジアラビアに対し、アメリカのドナルド・トランプ大統領に彼の影響力を使ってイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に即時停戦を強く求めるように要請するように依頼したと語った。

その見返りとして、イランは核交渉における柔軟性を示すだろうと、２人のイランの関係筋と３人の地域の関係筋が述べた。

「もし、トランプ大統領が外交に本気で、この戦争を止める気があるなら、次の措置が重要だ」とアラグチ外務大臣はXで述べた。

「イスラエルは攻撃をやめなければならない。私たちに対する軍事攻撃の全面停止がなければ、私たちの応戦は続くだろう。ネタニヤフ首相のような人を抑えるために必要なのはアメリカ政府から１本の電話だ」。

トランプ大統領が対話を求めたとしたら、対話に合意するかどうかと尋ねられ、ネタニヤフ首相は、イスラエルは核兵器とミサイルの脅威を排除することに取り組んでいると述べた。

国会は６月11日、日本学術会議を国の組織から特別な公的法人に変えるための法案を可決した。

国の科学界を代表する日本学術会議のためのこの新しい法律は、2026年10月に施行される。

この法案は先月、下院の衆議院で可決された後、議会の上院の参議院本会議で、連立与党と野党の日本維新の会からの賛成票が過半数で承認された。

日本学術会議は、その独立性に関する懸念により、法案を修正することを求めていた。

新しい法律の下で、日本学術会議は「日本の国内外の科学者たちを代表する組織」として位置付けられ、政府は必要な財務的支援を提供する。

この法律は、日本学術会議の活動と財務状況を確認するため、総理大臣によって任命される評価委員会と監事を新たに設立する。

日本学術会議は、科学と技術の政策について、政府に推奨する権利を今後も維持する。

中国は、３級病院のすべてを対象に、今年末までに出産中の硬膜外麻酔を提供することを義務付けると発表した。この動きを中国は、女性にとって「出産しやすい環境」の推進に役立つとしている。

３級病院 ― 500床超の病院 ― は2025年のうちに硬膜外麻酔の提供を開始しなければならず、２級病院 ― 100床超を備えた病院 ― は、2027年までに硬膜外麻酔の提供を開始しなければならないと、中国の国家衛生健康委員会（NHC）は６月初めに声明で明らかにした。

当局は、中国の人口が2024年に３年連続の減少を示した後、世界で２番目の規模の経済国（中国のこと）で出生率を高めることに苦労しており、専門家たちはこの低下は今後数年間で悪化するだろうと警告している。

中国では出産中の痛みを緩和するために妊娠中の女性の約30％が麻酔を受けている一方で、一部の先進国では70％以上が麻酔を受けていると、国営「チャイナ・デイリー」紙は報じた。

マヤ：

ザック！　ハーイ。神社について話し合う準備はできてる？

ザック：

いつでも準備オーケーさ、マヤ。どこの神社だい？

マヤ：

岡山県の吉備津神社。この神社は日本文化において特別な位置づけとされているの。桃太郎は聞いたことある？

ザック：

桃から生まれて、老夫婦の世話になったヒーロー？　成長して鬼と戦った？　あるよ！

マヤ：

そう。吉備津神社は桃太郎伝説と関係しているのよ。そのおとぎ話は、鬼の温羅（うら）を退治した吉備津彦命（きびつひこのみこと）の神話からきていると言われているわ。

ザック：

鬼退治だって？　めったにないことだよね。

マヤ：

吉備津彦命は、今の岡山県を含む吉備の国に平和をもたらしたの。吉備津神社はその栄誉をたたえて建てられたんだけど、いつできたかはよく分からないの。今では日本で最も有名な神社の一つよ。

ザック：

有名なのは、吉備津彦命にゆかりがあるから？

マヤ：

それは大きな理由の一つだわ。伝説によると、温羅の頭が御竈殿の釜の下に埋められているんですって。御竈殿を訪れて、願いがかなうかどうか占う鳴釜神事を受けられるわよ。玄米のいい香りと湯気が暗い部屋の中に立ち上って、心が動かされる体験なの。

ザック：

その光景が目に浮かぶような描写だね。

マヤ：

吉備津神社は独特の建築様式の例でもあって、かなり特徴的なの。この様式で建てられた日本唯一の例だっていう専門家もいるわ。

ザック：

建築ファンは喜ぶね。でもその他の人にとっては？

マヤ：

とても長い回廊も有名よ。英語ではクロイスターというかしら。約400メートルあって、以前は今の３倍の長さだったそうよ！

ザック：

家族で散歩するのにうってつけだね。

若杉昂志さんは京都の同志社大学に通っていた時、英語に夢中になった。「高校と中学校では、英語は試験に合格するために必要なもので、ほぼそれだけでした」と若杉さんはシドニーにある自宅から話をしてくれた。「でも同志社大学で、人生で何か達成したいと決心して、英語でのコミュニケーションに行き着いたんです。自分の未来を築くためのスキルが欲しくて、それが英語でした。それで、必死に勉強したんです」。運よく、同志社大学は伝統的に他の国々とのつながりを育んできており、優れた英語のカリキュラムがあった。「外国人留学生向けに作られた授業を履修して、英語にどっぷり漬かりました。英語の映画を見て、外国人留学生たちと過ごしました。同志社大学が提供するあらゆるリソースを使って、コミュニケーション能力にかなり自信が持てるまでになったんです」。

彼の努力は報われ、若杉さんは現在、シドニーでスタンドアップコメディアンをしている。「ずっと順風満帆だったわけではありません」と話し、それなりに苦労してきたと付け加えた。「でも振り返ってみると、すべてのことがスタンドアップコメディをするのに必要な経験でした。ここに至るまでとても楽しかったです。そして今、私はシドニーで観衆が笑ってくれた時、強い喜びと達成感があります。大勢のオーストラリア人が日本のことが大好きで、私のパフォーマンスの後、たくさんの人が来て、日本に行ったことがあると話してくれるんです」。

なぜオーストラリアで、なぜコメディなのか？　「同志社大学にいたときに、海外に留学しようと決めて、オーストラリアが思い浮かびました。９月に年度が始まるアメリカやイギリスと違って、学校の年度が２月に始まるからです。半年待つより、すぐに海外へ行きたかったんです」。若杉さんはシドニーにあるニューサウスウェールズ大学を選んだ。「着いてすぐにシドニーが大好きになりました。街も周りの自然環境もとても美しくて」。そうは言っても、学校での歳月はきつかった。「授業についていくのに苦労して、特にディスカッションの間が大変でした。声に出して言いたい意見がたくさんあるのに黙り込んでました。日本語で言えることが、英語では言えなかった」。

転機となる瞬間がやってきたのは、若杉さんが地元のパブでのスタンドアップコメディのイベントのポスターを見た時だ。「ライブでオーストラリアのコメディを見るのはそれが初めてでした。分からないジョークもありましたが、本当に楽しかった。その後、週に２回行くようになり、それから自分でもステージに立ちました」。若杉さんは生まれながらのセンスがあったに違いない。なぜなら、彼はステージの上では「授業では言えなかったことがすべて言える」ことに気がついたからだ。「それは大きな気づきでした」。

シドニーから戻った後、若杉さんは日本の企業に勤めた。「シドニーに戻ってプロのコメディアンになるために給料を貯めました。サラリーマンとして過ごした時間は、独自のコメディの台本を書いてオーストラリアで笑いを取るのに必要な経験の深さを私にもたらしてくれた」。人生におけるすべてのことには意味があると、彼はまとめる。「私のコメディの持ち味は、日本の生活に潜む面白さを見つけ出して、オーストラリアのお客さんにそれを提示すること。そうできるようにしてくれた経験は本当にありがたいと思っています」。

捜索救助チームは６月14日、インドで最もひどい航空事故の一つとなった現場の捜索を続けたと関係者らが語った。エア・インディアの飛行機が空から墜落して、グジャラート州で少なくとも270人が死亡した事故から３日目だ。

ロンドン行きのボーイング787は６月12日に離陸から数分後、北西部の都市アーメダバードの住宅街で医科大学の学生寮に直撃し、機内の241人が死亡、地上では少なくとも29人が死亡した。１人の乗客が生き残った。

「遺体のほとんどは黒焦げになり、判別不能な状態だ」と、アーメダバードの州警察本部長のVidhi Chaudhary氏は述べた。

ソーシャルメディア上の動画では、ジェット機が離陸直後に、まるで着陸しようとしているかのようにゆっくりと降下していく様子が映し出されていた。同機が家並みの向こう側に消えるとすぐに、巨大な火の玉が空に広がった。

航空安全ネットワークのデータベースによると、客室内の通路が２本あるツインエンジンのボーイング787-8型機「ドリームライナー」が2009年に運航を開始して以来、初めての墜落事故だという。

生き残った唯一の乗客は、自治体の病院からインドの国営放送につらい体験を語り、飛行機は離陸から数分以内に空中で動けなくなったような感じがしたと述べた。緑と白の光が点滅し、飛行機は加速したものの高度を上げることができないようで、墜落した。

捜査員たちは６月13日、同機のデジタルフライトデータレコーダー（別名ブラックボックス）を墜落現場付近の屋上から回収した。

コメの販売を宣伝している通販詐欺サイトに関する消費者からの相談が日本でここ数ヵ月の間に急増していると、消費者庁が発表し、そうしたサイトの数はこの主食（コメのこと）の値上がりの中でさらに増加するかもしれないと警告している。

消費者庁のセンターへのコメの通販詐欺サイトに関する報告は４月と５月だけで、全国で335件に上り、2024年度全体で記録された数の337件に匹敵した。

あるケースでは、消費者がクレジットカードで購入したコメの注文について、確認メールが来なかった後で、コメの注文をキャンセルすることができないと報告した。別のケースでは、消費者がコメではなく、サングラスの購入の領収書を受け取った。

全国消費生活センターによると、詐欺サイトを識別するには、価格が不当に安いかどうかと、会社の連絡先情報が正確に表示されているかどうかを確認することが重要だという。悪質なサイトは、政府が備蓄米を一般に販売し始めた後で増加した可能性があると、同センターは付け加えた。

消費者庁の新井ゆたか長官は、ウェブサイトが信頼できるかどうか、消費者には慎重に確認してもらいたいと述べた。

なんっちゅう大敗だ。

今夜私が見たのは本当に野球の試合だったのかどうかさえ定かでない。これまでに見たことがある中で確実に最悪の試合だった。ダントツで。１イニングで２本の満塁ホームラン？　勘弁してよ。

それにあの、７回のみっともない挟殺プレーは「年間最あほプレー賞」に値するわ。

四球、四球、四球、サヨナラデッドボールで負けた先週の土曜日が史上最低な試合だと思っていたんだが。どうやら間違いだったようだ。まったく！

最悪なシーズンの折り返しを迎えたよ。今年12回目のゼロ封負け。もう！　言いたくないが、今年はもうほぼ終わったと思う。だって、ここから盛り返せるわけがない。ほぼほぼ、見込みがないだろう。現在、首位と23ゲーム差で最下位。おそらく、この後もずっと。（お願いだから、私が間違っていたと証明してくれ!!）

まあ、こうなるとは思っていなかったと言えば、それは嘘になる。絶望と落胆（といらいらと恥）の悪夢の2024年を終えて、私は、今年も彼らはひどいだろうとかなり確信していたというのが悲しい現実だ。

ただ、ここまでひどいとは予想していなかった！

現在、リーグで最も高い防御率、得点・均打率・本塁打はワースト１位、出塁率はひどいどころじゃない ― チェックしてないけど、他の成績も全部ひどいだろう ― 、で、２ヵ月連続でシリーズ勝ち越し無し。昨日の試合のスタメンで打率が２割超えていたのは２人しかいなかった。こんなことある？　早打ちしないで、カウントを有利にしてくれよ！

なんて、どの口がそんなことを言ってるんだ。ちゃんとした野球の試合をしたことがない50歳過ぎのオフィスワーカーが、分かったようなことを言ってるんじゃないよって話だよな。

そうなんだよ、私は選手たちをものすごく尊敬しているから、彼らに対して怒ったりなんかしない。（いや、実際には怒っているが。ちょっとだけ。）全体として、私の気持ちはむしろ悲しいという感じだ。私たちファンもつらいけど、選手たちにとっては100万倍つらいのは間違いない。彼らが今、どんなことを経験しているのか、考えるのさえいやだ。

チームのSNSを見ていないといいんだけど。とんでもなくひどい状態になっているから。大量の脅迫に中傷、憎しみのメッセージ・・・。どれだけ多くの人が時間を持て余しているのかが分かる。

実は、いくつかの皮肉めいたコメントをおもしろく感じた自分がいた。この暗い状況にユーモアをもって対処しようとしている人が少なからずいると知って、心が安らいだ。

それこそ私に必要なものだ。この状況が今後すぐに良くなる見込みがないことを考えれば。いずれにせよ、私の忠誠心は揺らいでいない。私は今でもチームを愛しているし、彼らを応援し続けるだろう。ある投稿で、この絆を虐待関係のようなものだと言っていた：「離れたほうがマシになるだろうが、それができない」。うーむ。ひどい言い方だが、何を言おうとしているのか分かる。何となく。

もうさっそく、明日の試合を見るのが楽しみだ。

専門家たちは「６月病」として知られる心身の不調について警告している。日本で多くの人が新たな仕事や学校をスタートさせる４月の初め以降、２ヵ月間でたまった疲れによるものだ。

子どもたちにとって、新しい学校に入った後、または進級した後の環境の変化によるストレスは、出席拒否につながることもある。専門家たちは人々に子どもたちの問題の兆候を見逃さないよう求めている。特に６月に始まることが多い梅雨の時期には、子どもたちは自律神経が乱れがちだ。

より有名な「５月病」と同じく、「６月病」は心身の不調を指す一般的な用語で、医学的には適応障害として分類される。一般的な症状には、朝起きられないこと、不眠症、頭痛、腹痛、めまい、吐き気、倦怠感、食欲不振などがある。

世界の核武装国は核兵器を増強し、武器を抑制する条約から離脱し、冷戦以降数十年間続いていた武器の備蓄の縮小の時代に終止符を打つ新たな脅威の時代を創出していると、あるシンクタンクが６月16日に発表した。

2025年１月に世界で備蓄されている推定１万2,241個の弾頭のうち、約9,614個は潜在的な使用向けの軍部の備蓄であると、ストックホルム国際平和研究所（SIPRI）は、同研究所の年次刊行物の中で発表した。この年次刊行物は、年１度発行される世界で最も危険な武器の備蓄量に関する報告書だ。

配備されている約2,100の弾頭は弾道ミサイルの上に即時対応可能な臨戦態勢で維持されており、そのほぼすべてがアメリカかロシアに属している。

SIPRIは、世界的な緊張により、９つの核保有国―アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエル―は兵器の備蓄を増やす計画をしていると述べた。

「冷戦の終わりから続いてきた世界の核兵器数が減少する時代は、終わりに近づきつつある」とSIPRIは発表した。「それに代わり、私たちは核による軍備が高まり、強硬な核論法と軍縮協定の破棄というはっきりとした傾向を目にしている」。

東京の防衛省が「特異な接近」とする６月７日と８日の週末に発生した太平洋の公海での２度の危機一髪の状況で、中国の戦闘機が日本の海上自衛隊の哨戒機「P-3C」と衝突する恐れがあった。

防衛省は６月11日、太平洋で中国の空母「山東」を監視していた海上自衛隊の哨戒機「P-3C」は、その空母から飛び立った中国の戦闘機「J-15」に、６月７日に約40分間、６月８日に約80分間追跡された。

６月７日に、ミサイルで武装していることが画像で示された戦闘機「J-15」は日本の哨戒機と同じ高度で45メートル以内まで飛行した―衝突のリスクがあるほどの至近距離だ。翌日、「J-15」は「P-3C」の航路の前方約900メートルを横切り、これはものの数秒で到達できる距離だった。

林芳正官房長官は、こうした種類の「中国軍の飛行機の異常接近は衝突事故につながる可能性がある」と述べた。

中国の飛行機が日本の自衛隊の飛行機にこれほど接近したのは今回で2014年以降３回目だ。