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時事キーワード

ransom

身代金

2025年9月、アサヒグループホールディングスは、サイバー攻撃によるシステム障害が発生したことを公表し、10月には攻撃が ransomware(ランサムウェア)によるものとした。また、流出が疑われる情報がインターネット上で確認されたという。
受注・出荷システムやコールセンター業務が一時停止し、主力商品の出荷にも支障が出て、流通チェーンや外食産業にも影響が波及した。本件は、ロシアを拠点とするサイバー犯罪集団Qilinによる犯行との指摘がある。
ransomとは、人質を取り戻すために支払う「身代金」を指す。一方のwareはsoftware(ソフトウェア)の省略語で、2つを合わせたransomwareとは、悪意でコンピューターのデータを暗号化して使用不能にし、復元することと引き換えに金銭を要求するソフトウェアだ。「身代金要求型マルウェア」のように説明されることもある。
一般的なransomの使い方を見ておこう。hold someone for ransomで「身代金のために~を拘束する」という構文になる。また、重要な物事を差し止める(人質にとる)ことの引き換えに利益を得る、という比喩的な用法もある。Opposition parties are holding the budget for ransom to draw concessions from the ruling bloc. は、「野党は予算を人質に与党連合から譲歩を引き出そうとしている」という一文だ。ここでは、hold something hostage(~を人質にとる)と同じ意味になる。

例文

Russian-speaking ransomware group Qilin allegedly held Asahi Holdings’ data for ransom, paralyzing parts of its domestic operations.

ロシア語圏のランサムウェア集団キリンが、アサヒホールディングスのデータを身代金目的で奪取し、国内の一部業務を麻痺させたとされている。

関連語

・pay a king’s ransom:【イディオム】法外な金額を支払う(王を取り戻すくらい多額の金を払うという比喩)

・malware:マルウェア(悪意のソフトウェア)

・data breach:データ漏えい

・encryption:暗号化

・backdoor:バックドア(正規の認証を経ずにコンピュータやネットワークに侵入できる「裏口」)

・cybersecurity:セイバーセキュリティー(インターネットを介した不正侵入や情報の流出などからシステムを保護するための対策)

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