the japan times Alpha
ニュース英語入門2023

『世界の視点を読む ニュース英語入門2023』は、2023年1~11月に『The Japan Times Alpha』に掲載された英文記事から、特に話題になった出来事や興味深いニュースを取り上げ、語彙や読み方のコツを解説しています。
1年を振り返りながら、言語学・英語文体論を専門とする倉林秀男先生(『英語で味わう世界の名作』連載を担当)の解説とともに記事をあらためて読むことによって、今後の記事の選び方、読み方が変わってくるかもしれません。
※倉林先生とAlpha編集長高橋による、本書についての対談はこちら

ニュース英語入門2023 ニュース英語入門2023

本書の特徴

■ 毎月約6本の記事×11ヵ月で計67本の記事を厳選
■ ヘッドライン特有のスタイルを6つのポイントで攻略
■ 各記事2ページでサクサク読める。語注、訳、語彙や読解の解説つき
■ 巻末の「英文記事に頻出の表現」「語彙Index」で学習がもっと広がる
■ 掲載記事の読み上げ音声が聞ける

仕様:新書・188ページ
価格:1,320円(10%税込)
発行:ジャパンタイムズ出版
音声アプリ対応

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解説者紹介

倉林 秀男

倉林 秀男

杏林大学外国語学部教授。博士(英語学)。専門は英語学、文体論。日本文体論学会代表理事(2018年~2020年)、会長(2020年~)、日本ヘミングウェイ協会評議員。
Alpha連載『英語で味わう世界の名作』を担当。著書(共著含む)に『ヘミングウェイで学ぶ英文法』『ヘミングウェイで学ぶ英文法2』『オスカー・ワイルドで学ぶ英文法』(アスク)、『英文解釈のテオリア』(Z会)、『バッチリ身につく 英語の学び方』(ちくまプリマ 新書)など。

倉林先生とAlpha編集長・高橋が 本書について語る

一定のスタイルの攻略が鍵となる

高橋
Alphaで取り上げたさまざまな記事について、入門者にわかりやすく解説した本が出来上がりました。本紙の連載「英語で味わう世界の名作」でもおなじみの倉林先生に、解説をお願いしています。
倉林
私は言語学・英語文体論を専門としており、文体の分析の方法は、文学作品とニュース記事とで共通しています。伝えたいことを表現するために、語彙や文法などについて、どのような手法を使っているかを探るのです。ニュース英語はたいていの場合、文を簡潔にするため一定のスタイルに沿って書かれています。そこでまず、そのスタイルを攻略することが大切になります。
高橋
with her eyes closed (彼女は目を閉じて)という付帯状況のwithなどは、皆すでに学校で習っていて、ニュース英語でもよく使われています。ただ、とても平易な例文で覚えているため、記事の中に出てきたときに、それがすでに自分が知っている構文だということに気づかないだけなんですね。
倉林
例えば、They agreed ...(彼らは合意した)という主語+動詞の文を、Their agreement(彼らの合意)と名詞にしてその後に動詞を続けるといったやり方も、よく行われます。本書では、こういった手法の中から特に典型的なものを取り上げました。
高橋
記事の見出しと冒頭の1~2段落を簡潔にまとめ、内容をすぐさま理解できるようにしているところも、大きな特徴ですね。
倉林
冒頭の段落には、5W1Hにあたる情報がぎゅっと詰め込まれています。ここに着目すれば、その後を理解するのが楽になり、興味があってじっくり読み込みたい記事を選ぶのにも役立ちます。

ライティングなどアウトプットにも役立つ

高橋
ニュース英語はネイティブのライティングのお手本とも言え、記事を読んで語彙を増やし、表現手法を身に付ければ、自分が英語を書くときにも役立ちます。日本人の書く英文は、シンプルな短い文の繰り返しになりがちですが、ネイティブのテクニックを参照すれば、こなれた長い文が書けるようになるはずです。
倉林
書くときには、文の構造を理解していることが重要です。よく、「読むと直感的に意味がわかる」という人がいますが、文法がわかれば、自分の解釈の根拠が得られます。
高橋
文法は、一見難しく思えるかもしれませんが避けて通れませんし、一度身に付けてしまえば、強力な味方になりますね。
倉林
本書には読み上げ音声もついているので、ぜひリスニングにも役立ててほしいと思います。ニュースキャスターのつもりで音読すれば、スピーキング学習にもつながります。
高橋
G7広島サミット、ビートルズの最後のレコードなど、内外のさまざまな話題が網羅されています。「2023年はこんなことがあった」と思い返しながら、自分の英語学習を振り返り、英語学習に新たな目標を見つけてもらえるとうれしいですね。
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