エアバスは世界初の水素燃料の旅客機を2035年までに運用できるようにすることを目指していると、このヨーロッパの航空機メーカー(エアバスのこと)の社長は9月21日に公開された発表の中で明らかにした。
水素はクリーンな燃料で、水蒸気しか排出しないが、それが環境に優しいかどうかは、水素燃料を生産するのに使われている燃料の二酸化炭素排出量による。フランスとその他のヨーロッパ諸国では、環境に優しい水素燃料の開発に数十億ユーロを投資している。
飛行機業界は世界の二酸化炭素排出量のうち最大3%を排出しており、気候変動を進める主因となっている。水素燃料は同じエネルギー量に対して石油の4倍の貯蔵スペースを必要とするため、水素の使用は飛行機に大がかりな設計変更を必要となる。