広告代理店大手の電通グループは2月15日、新型コロナウイルスのパンデミックのさなかで中軸となる広告事業が低迷し、2020年度の純損益が過去最高の1,596億円となったことを報告した。
年間の損益は、2019年度の808億9,000万円から2倍近くとなった。電通が海外事業に関連した減損損失を記録しなければならなかったのが響いた。
12月31日までの12ヵ月間で売上は10.4%減の9,392億4,000万円、営業損益は1,406億3,000万円が報告されたと、電通は発表した。日本でも世界の他の地域でも広告がパンデミックの打撃を受けているのを目にした同社は、早期希望退職を募集しながら構造改革を進めると述べた。