香港のあるアイスクリーム店では、新しいフレーバーのうちの1つに催涙ガス味がある。
その主な原材料である黒コショウの実は、昨年数ヵ月続いたデモ活動の間に警察が撃ったヒリヒリする催涙ガスを思い出させるものだ。
「催涙ガスのような味がします。最初は息をするのが難しい感じがして、本当にヒリヒリして刺激があります。すぐに水をたくさん飲みたくなりました」と、お店の客で、抗議活動でも催涙ガスを経験したことがあるアニタ・ウォンさんは話した。「抗議活動中にどれだけ苦痛を感じたかを思い出させてくれる味だと思いますし、忘れるべきではないと思います」。
このフレーバーは、民主化運動支持の印だと、店主は語った。(中国)中央政府寄りの香港政府からの反発を避けるため、匿名を条件に彼は語った。
彼は、わさびやマスタードなど、別の原料も試してみたが、黒コショウが一番喉に刺激があったと話した。