化学者らは長い間、金星は静かで休眠している惑星だと思っていた。しかし7月20日、研究者のグループは、この太陽系2番目の惑星(金星のこと)に37の火山構造を発見したと発表した―しかも、その構造はおそらく今も活動しているという。
この研究では「コロナ(円形状地形)」―熱い岩盤が惑星の地表の下から上へ動くことで生じる環状の構造―が発見された。コロナ地形は地表に火山があることを示す強い証拠となると、科学者らは述べた。
「我々の研究は、内部の熱の一部は今でもなお地表に届くことができることを示している。金星は明らかに、これまで考えられていたほど地質学的に死んでいる、もしくは休眠しているというわけではない」と、『ネイチャー・ジオサイエンス』誌に掲載されたこの研究論文の筆頭著者で、チューリッヒにある地球物理研究所のAnna Gulcher氏は語った。
金星は太陽系の中で地球に最も近い隣の星だ。金星は硫酸の雲で覆われていて、地表の気温は鉛を溶かすのに十分なほど熱い。