日本の映画製作者である黒沢清監督は9月12日、ベネチア国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した。彼は、17年ぶりにこの賞を受賞した日本人監督となる。
『スパイの妻』は、第二次世界大戦の勃発前、1940年代に神戸に住んでいた夫婦の物語をたどる。夫は偶然、国家機密を知り、それを明るみに出そうとするが、妻は夫の安全を保とうとする。
「大きな驚きです。うれしくて言葉になりません」と黒澤監督(65)は動画メッセージの中で語った。「このようなうれしいプレゼントを私の年齢で受け取ることができるとは夢にも思っていませんでした。長い間、よく映画製作を続けてきたと思います」。
蒼井優さんと高橋一生さんが主演した黒澤監督の映画は、日本の映画館で10月16日から公開される予定だ。
この賞を直近で獲得した日本人映画監督は、2003年に『座頭市』で受賞した北野武監督だった。