ニューヨーク市の公演ホールは新型コロナウイルスのパンデミックのために閉鎖されており、そのためニューヨーク・フィルハーモニックの音楽家たちは歩道で演奏をしている。
このオーケストラは3月に屋内での演奏を中止し、参加している音楽家たちは給料だけではなく存在意義も奪われた。
「ただひとりで演奏しているだけでは完全な音楽家ではない」と、10月2日にブロンクスの歩道で、仲間の交響楽団の音楽家たちと演奏していたバイオリニストのフィオナ・サイモンさんは話した。
サイモンさんは、観客がいない状態に耐えるのに苦しんだと語った。彼女はときどきスマートフォンの画面越しに友人たちに向けて演奏をしている。
ニューヨークのロックダウン(都市封鎖)が長引く中、交響楽団は期間限定で屋外の演奏を夏の間実施することにした
数十人の人々が10月2日、音楽家たちが演奏するところを聞きに集まった。その日は最後のセッションだったが、春にはさらに多くの期間限定のコンサートが計画されている。