ハイファッションのインスピレーションは変わった場所からやってくることもある。台湾のあるデザイナーには、電力業界の古いワイヤーやボルトなどを「アップサイクルする(付加価値の高いものに作り変えること)」ことからやってきた。
Wang Li-lingさん(36)は、ごみ捨て場の中を探し、台湾の主たる電力供給元である台湾電力から古い金属片やワイヤーを拾い集め、彼女の作る服にしゃれた部分を追加した。
「例えば、台湾電力では段階的に廃止してきた素材がかなりたくさんあります」と彼女は語った。
ワイヤーなどの素材は、ドレスやその他の衣料品に縫い付けられ、近未来的な雰囲気を与えている。
Wangさんの作品を身に付けたモデルが、12月18日に台北で開かれたファッションショーで、細長いステージを歩いていった。台湾はファッションシーンで存在感を増している。台湾のデザイナーは世界の舞台で影響を与え始めている。
台湾のライフスタイルインフルエンサー、Andrew Chenさんは、Wangさんの作品を今回のファッションショーで初めて見た。彼はWangさんの作品が「私の視野を広げてくれた」と語った。