モスクワの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病棟では、医師らとヘルパーらは、マスクと医療用めがね、防護服で包まれている。そのため、(クリスマスの)お祝いの雰囲気を回復中の患者に感じてもらうのが難しいときもある。
しかし、病院のボランティアの1人が方法を見つけた。レオニード・クラスナーさんは、自分の防護服の背中に色彩豊かな絵を描いた。その絵は患者たちが彼を見分けるのに役立ち、患者に笑顔をもたらしている。
クラスナーさん(59)は、COVID-19の流行の第1波から病院でボランティアをしてきた。彼は病院に来るたびに、使い捨ての防護服をカラフルに飾り立てて(=絵を描いて)いる。
「これはあなたの気分と免疫を向上しますよ」と彼は、酸素マスクを付けた1人の高齢の女性に語った。彼女は彼の背中に描かれたクリスマスツリーに魅了されたように見えた。
彼女と同じ病棟の患者たちは、集中治療室から出てきた人たちだが、まだ弱っている。クラスナーさんのようなボランティアはそこの病棟の患者たちが、髪を解かす、歯を磨くといった簡単なことをする手伝いをしている。