ウィンストン・チャーチル氏が描いた1943年の絵画が3月1日にロンドンのクリスティーズによってオークションにかけられる。このオークションハウスは、最高で250万ポンド(3億7,000万円)の値段がつくと予想している。
この戦時中のイギリスの首相(チャーチル氏のこと)は、1943年1月のカサブランカ会談の後、モロッコのマラケシュで『クトゥビーヤ・モスクの塔』と題された風景を描いた。彼はこの会談にアメリカのフランクリン・D・ルーズベルト大統領と一緒に出席し、その後、この絵画をプレゼントとしてルーズベルト大統領に贈った。
「チャーチル氏は第二次世界大戦中にこの1枚の絵以外何も描いていない」と、クリスティーズのイギリス近代芸術部門のトップを務めるNicholas Orchard氏は語った。
「チャーチル氏はルーズベルト氏のためにこの絵を描いた…そのため、この絵は2人の友情を示しているだけではなく、イギリスとアメリカの特別な関係も示している」。
オークションにかけられたチャーチル氏の絵画の過去最高額は、180万ポンド(2億6,600万円)だ。