日本のスーパーコンピュータ「富岳」は、電算速度の分野で世界最速である。3月9日、新型コロナウイルスの研究に役立てられるとの期待をかけて、それ(富岳のこと)は運用が予定より早く開始された。
富岳は昨年4月から部分的に運用されており、飛沫がウイルスを口からどのくらい遠くまで運ぶのかを知るのに役立ったほか、このウイルスによって引き起こされる病気である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の今後の治療について調査するのに役立っている。
富岳は、理化学研究所によって開発され、1秒間に44京2000兆回以上の電算を行なうことができる。
「富岳は人工知能(アプリケーション)やビッグデータ分析を含め、従来機の「京」ができなかったことができるため、愛されるものにしたい」と、理化学研究所の松本紘理事長は述べた。
富岳の前身の「京」は2019年に使用が廃止された。