世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを人々に接種させようと躍起になっている中で、マレーシアのある店のオーナーは彼の紙製ワクチンが人気になってきたことを知りつつある。
レイモンド・シアー・シャオ・レオンさんはマレーシア南部の都市ジョホールバルにある彼の店で宗教的なグッズを販売している。今年は、最も売れ行きの早い彼の店の品物の1つは、紙でできた注射器1本とワクチンの小瓶2本がセットになった箱だ。
ハングリー・ゴースト・フェスティバルの間、人々は死者を追悼するためにそれらを購入している。死者が中国の太陰暦の7月の間に地上に戻ってくるときに、人々は食べ物と紙でできたものを死者のために出しておく。今年のこの祭りは8月8日から9月6日までだ。
「私たちの国ではCOVID-19の状況がかなり深刻で、多くの人々がワクチンを受ける前に亡くなりました。この商品が亡くなった方々の死ぬ間際の願いを叶える助けになるように願っています」とシアーさんは語った。