トップクラスのフランス語の辞書の出版社が新しい語をオンライン版に追加した。その語は「iel」だ。これは自分のことを男性とも女性とも自認しない人々に対する代名詞だ。
この出版社ル・ロベールは11月17日に「iel」を数週間前に追加したと発表した。ル・ロベールの研究者たちはこの代名詞がここ数ヵ月間でたくさん使われていることに気が付いた。
しかし多くの人々―フランスの教育相を含め―はル・ロベールを批判している。
「性差のない記述はフランス語の未来ではない」とジャン=ミシェル・ブランケール教育相は11月16日にツイッターに投稿した。
ル・ロベールは時代の流れを反映する新語を追加しており、新語の追加はその流れを支持しているということと同義ではないと述べた。「iel」という語が使用されることが増えてきていることから、説明を掲載することは有益であると同出版社は述べた。
英語では、性自認が男性と女性のどちらでもない人々の中には、自分たちのことについて話すのに「they/them」を使うように他者に頼む人もいる。