ヨーロッパ国内ユダヤ人コミュニティーの主要な統括組織が2月1日、アンネ・フランクに関する論争を呼んでいる本の回収をハーパーコリンズ社に要請した。
このアメリカを拠点とする出版社(ハーパーコリンズのこと)は、ローズマリー・サリバン著『The Betrayal of Anne Frank: A Cold Case Investigation(アンネ・フランクへの裏切り:未解決事件の調査)』を1月18日に発刊した。
サリバン氏の本は、ある退職したFBIのエージェントによる6年間の調査を追跡している。この本は、ユダヤ人弁護士のアーノルト・ファン・デン・ベルフ氏が自分の家族を守るため、どこにアンネの隠れ家があるかをナチスに伝えたと主張している。
アンネは発見された後、オランダから国外退去となり、ナチスの強制収容所で15歳で死去した。
この本はセンセーションを巻き起こしたが、多くの専門家たちがその調査手法を非難してきた。ロイター通信が見た内部Eメールによると、この本をオランダで販売している出版社のAmbo Anthosは先月下旬、印刷を停止して謝罪したという。