世界の高級品メーカーは今年、アメリカ市場を非常に重視することが予想される。
モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンやケリングといった企業は、数十年間、中国のバイヤーから得られるビジネスに依存してきた。
しかし、3,630億ユーロ(57兆円)の世界の高級品市場では、ここ数年で最低の売上率になっている。中国の消費者たちも、皮革製品や衣類に以前ほどの購買意欲がなくなってきている。
そこで高級ブランド各社は、アメリカの好調な株式市場と暗号通貨の興隆に連動するアメリカの富を利用しようと考えている。
ドナルド・トランプ米大統領が関税を課す計画をしていることもまた、ドルを強くする要因になり得る。
高級ブランドへの12月のアメリカのクレジットカード利用額は、2年以上ぶりにプラスに転じた。シティが提供するクレジットカード利用データによれば、前年同期比で1%増となる。皮革製品と衣類の売上増がクレジットカード利用額を押し上げた。