新たに発見された小惑星が、2032年に地球に衝突する可能性がごくわずかあると、アメリカの宇宙機関の職員らが1月29日に発表した。
科学者は、可能性は1%をわずかに上回る程度だと見積もっている。
「小惑星は99%の確率で地球には衝突しないので、我々は全く心配していません」と、アメリカ航空宇宙局(NASA)の地球近傍天体研究センターのディレクター、ポール・チョーダス氏は述べた。「とはいえ、注目には値します」。
地球の近くにあるこの小惑星は、チリにある望遠鏡により最初に発見された。直径が40~100メートルほどと推定されている。
科学者はこの小惑星を注視しているが、小惑星は現在地球から遠ざかっている。小惑星が地球に最も近く接近したのはクリスマスの日だった ― 通過したのは地球の約80万キロ以内のところだった。
チョーダス氏らは、科学者による小惑星の軌道の理解が進めば、地球へのリスクはゼロに低下する可能性は十分にあるとしている。