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  3. 2018.6.29

Crossing the border国境を越えること

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毎日、外国へ出勤して、祖国に帰宅するということを想像できるだろうか?

シンガポールで働いている多くのマレーシア人にとって、これは現実だ。パスポートを手に、彼らは車やバイク、バスや電車でシンガポールに働きに来て、一日が終わるとマレーシアに戻っていく。

ジョホール・シンガポール・コーズウェイとマレーシア・シンガポール・セカンドリンク—シンガポールとマレーシアをつなぐ2つの橋—は、世界でも最も混雑する国境の1つだ。コーズウェイは1924年に正式に完成し、セカンドリンクは1998年に開通した。チャンネル ニュースアジアが昨年11月に発表した解説によると、約25万人の通勤者が毎日両国の国境をまたいで移動するという。

その1人が私の元同僚で、マレーシアのジョホール・バルに暮らす医師で、シンガポール北東部の病院に勤務している。ラッシュアワーの混雑を避けると片道1時間かかる。そこで、彼は日の出よりも前に家を出て、時間通りに仕事を終わらせる。

肉体労働者は、給与がマレーシアの3倍か4倍のシンガポールで賃金を得るために、混雑した検問所と長い通勤時間をものともしない。

シンガポールへ通ってくる人の中にはマレーシアの学生もいる。彼らは、シンガポールの学校のカリキュラムの方が気に入っているため、あるいは、英語で行なわれる授業をもっと取りたいと考えるため、シンガポールで勉強している。

もちろん、これは面倒なことだ。シンガポールの学校の登校時間、午前7時15分に間に合って到着するために、自宅を午前5時に出発している小学校の児童を知っている。移動にかかる費用もまたストレスを高める。

だから、シンガポールとマレーシアが国境をつなぐ高速鉄道を建設する二国間協定に、今年初めに署名したことは多くの人々にとって朗報だった。4キロの高速鉄道網(RTS)は2024年末までに開通することになっている。通勤客は8分おきにくる電車に乗れるようになる。

もう1つ、大きな変化をもたらす可能性のあるものは、クアラルンプールとシンガポール間を結ぶ高速鉄道だ。350キロの鉄道を建設する二国間協定が2年前に署名された。日本はこの建設に関心を示しており、ほかにも、フランス、韓国、中国などが入札を希望している。

しかし、マレーシアでは最近、政府に変化があり、このプロジェクトは高額の費用のために取りやめになる可能性がある。RTSは、それでもまだ実現の可能性があり、私のマレーシア人の友人たちの多くが期待をまだ持っている。二国間の移動が便利になればなるほど、パスポートと、より良い日々の暮らしへの希望を持って家を出る何十万人もの人々にとって移動のストレスが減る。

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