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  3. 2018.9.7

Examine the exams帰国子女入試を考える

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私たち家族は、6年間のドイツ滞在の後、日本へ戻ろうとしている。次は何があるか? えーと、一つは、息子が「帰国子女」になる。
息子は難しい問いに取り組まなければならなくなるかもしれない。「日本人になるとはどういうこと?」「自分はその基準を満たしたいだろうか?」「それを満たす必要はあるか?」「選択肢はあるのか?」
親として、いい学校を選ぶことによって助けになることができる。入試で「帰国子女」に受験枠を設けている中学校(たいていは私立)がいくつかあることに気がついた。例えば、入学希望者は、英語の点数が高いだけではだめで、「一般の」試験でも高い点数を取らなければならないと書いている学校のウェブサイトもある。それは地元の入学希望者に日本語で与えられる試験で、生徒たちが塾で過酷な時間を過ごして合格しようとしている試験だ。概して、帰国子女は、帰国子女用に確保されたわずかな数の席を獲得するために帰国子女同士で競い合う。
現在、海外で暮らし、学校のある週の間、日本語学校に通っている子どもたちは、高いレベルの日本語能力を保つことができるが、それは大変だ。授業が現地の言葉で教えられる学校に通っている子どもたちにとってはさらに大変だ。週に1度、「特別な日本語学校」へ通うことで、日本語の足りない部分を補うことができる。しかし、学校の通常の時間の他にさらに3時間かそこらが追加されることとなり、日本語学校独自の「特別な宿題」も付いてくる。
しかし、海外で豊富に日本語に触れる機会があった帰国子女でさえ、高い日本語能力を維持することと、入試に合格することは別物だ。合格している入学希望者は、塾に通って準備できるように家族が試験の何ヵ月も前に帰国した人たちなのではないかと私は疑っている。それについて後悔するかもしれないが、私たちはそうする予定はない。息子はドイツの生徒として熱心に勉強したことから一定の能力を持っている。学校が帰国子女には貴重な能力があることを認識し、彼らに手を差し伸べ、日本の教育環境に順応できるように手助けする新たな方法を見出してくれたら素晴らしいと私には思える。
そうではなく、私が見た複数の学校は、帰国子女に一般入試を受けることを求め、帰国子女に欠点、すなわち、詰め込まれた知識の足りなさにばかり目を向けさせる。それに同調するよりも、私たちは別の帰国子女の入学手段を探さなければならない。息子が合格できるものを。
詰め込み勉強をしなくてもよいということは、息子は別の興味深いこのような問いについて思考を巡らせる時間があるということだ。「私は日本人だろうか?」「基準を満たすだろうか?」「選択肢はあるのだろうか?」 うーん、入試の評価の一部として提出できそうな面白いエッセーの種になりそうだ。さて、それに興味を持つ学校はどこだろうか?

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