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  3. 2018.10.19

Second-hand smoke at home家での喫煙をめぐる議論

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自宅での喫煙は許可されるべきだろうか?

これはばかげた質問に思えるかもしれない。そもそも、あなたが自分のものだと呼んでいる場所でどうして喫煙できないというのか?

残念ながら、この質問は最近、シンガポールでニュースになっており、喫煙者と非喫煙者の間で激しい議論を引き起こしている。

その議論は、近隣住民に副流煙が影響を与える可能性があるため、アパートでの喫煙者に対するルールの厳格化を何人かの議員が求めたときに始まった。どうやら、多くの住民が窓の外でたばこをふかすのが好きらしい。

シンガポールでのアパートの近さを考えると、たばこの煙は隣人の部屋に入り込むことが多いだろう。その煙を吸わないようにするために、隣人は、特に家に子どもがいる人たちは、窓を閉めざるを得なくなる。地元の新聞は、煙に向けて香りのついた殺虫剤をスプレーするという遠まわしに抵抗する方法を取ることを選んだある住民にインタビューしていた。

私はたばこを吸わず、私の方へ漂ってくる副流煙の問題も抱えたことがない。しかし、その問題がかなり深刻な問題になっている人もいるので、家での喫煙は完全に禁止されるよう提案されている。

禁止に賛成する人の多くは、喫煙者は家族を受動喫煙から守ろうとしているのかもしれないが、バルコニーや窓辺でたばこに火をつけることは、罪のない隣人たちを危険にさらすだけだと指摘する。もちろん、その皮肉は誰にでも通じる。

一方、批判する人たちは、シンガポールの人口の多様性を考えれば、ギブ・アンド・テイクが大事だと主張する。禁止は簡単な解決策のように思えるかもしれないが、本当に最善の解決策だろうか? 結局のところ、私たちにはいつでも隣人に話して、歩み寄りを探る選択肢もある。

近隣の人々に迷惑をかけるあらゆること、すべてのことを禁止したら、どんな環境を私たちは生み出すのだろうか?

禁止が導入されても、それはどのくらい効果があるだろうか? どのようにして施行されるだろうか?

現状では、シンガポールの喫煙者たちは、喫煙スペースの劇的な減少に対処しなければならなくなっている。買い物客や観光客を集める主要な名所のオーチャード・ロードは、今年中に喫煙禁止地域になる予定だ。ほとんどの建物でも喫煙が根絶されている。喫煙が当たり前だった昔からある飲食店でも、喫煙者と非喫煙者の席をはっきりと分けている。

もちろん、喫煙は喫煙者の害になるだけではなく、まわりにいる人たちの害になる。それでも、個人の権利の保護と集団の権利の保護の間には、微妙なバランスを取るべきだ。もしもっとルールを設ければ、私たちはさらに分断した社会を生んでしまうかもしれない。

役に立つのは開かれたコミュニケーションだろう。隣人に感じよく話してみて、もしそれでもうまくいかなかったら、ほかの人たちに来てもらい、交渉を助けてもらうこともできるかもしれない。喫煙者も非喫煙者も必ず、お互いにもっと配慮と思いやりを持てるようになるだろう。

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