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  3. 2019.2.15

Flying fishトビウオ

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世界中の多くの人々と同じように、私もトビウオに魅了されている。トビウオの群れが水面から飛び出し、45秒間も空中に浮かんだままでいるのを見るのは、息を飲むような体験だ。私は、トビウオを食べ物としても親しんでいる。寿司の上にトッピングされた小さな明るいオレンジ色の卵を楽しみ、乾燥された身を高品質のだしに使ってきた。

しかし、アメリカの詩人カール・サンドバーグによる『トビウオ』という詩を読んだとき、トビウオは私の心の中に特別な場所を占めた。それは短い詩で、こんなふうに終わる:

「水の子で空気の子、ヒレのある生き物で羽のある生き物…私自身、多くの2つの世界のはざまで生きてきた…だから私はあなたのことを知っている」。

私は2つのかけ離れた文化の間にある「2つの世界のはざま」で生まれ育ったので、この詩は私のことを表しているように思えた。しばらく、私はトビウオを自分のアバターに選んだ。トビウオの絵手紙を何度も何度も描き、絵にサンドバーグの詩の一節を添えた。これらの絵手紙は、自分たちの生活がその絵と言葉の組み合わせに表されていると感じる友人や見知らぬ人たちから関心を引いた。長年にわたって、私は強くつながりを感じるたくさんの言葉を見つけた。しかし、心の中で、このトビウオのイメージに置き換わったものはなかった。

私の子どもたちが、国籍のあるよく知らない国で勉学を続けるために、生まれてからずっと暮らしてきた国を離れる時になった。私も子どもたちと同じ歳のころに同じことをして、彼らが経験するであろう困難が分かった。

私はハグやキス、涙、その他の体を使った感情の表現が苦手だ。しかし、一番年下の子どもが家を離れた年、私はバレンタインデーに特別な絵手紙を描いて、気持ちを表現した。その絵は、ヒレを広く開いて空中に飛翔する満ち足りた顔のトビウオを示していた。その魚の下に、カードの下側の近くに、さまざまな大きさのハートを描いた。これらのハートは、長いセーフティーネットを作っている交差する線で結ばれている。このイメージに添えて、私は「もしあなたの羽があなたの役に立たないことがあったとしても、私はここであなたを受け止める」という言葉を書いた。

こうした歳月を経て、この絵手紙は私のお気に入りの1つになっている。これは私のインスタグラム(dosankodebbie)で見られる。この絵手紙は、私が見知らぬ土地で教育を続けるために、私を海外へ送り出してくれた両親の愛を思い出させる。そして、これは2つの世界のはざまの存在である私の子どもたちに、数十年後に、同じ海を渡って送り出した愛を伝えようとしている。

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