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  3. 2019.3.8

If you have a hammerハンマーがあったら

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「ハンマーしか持っていなければ、何もかもがくぎに見える」というのは、有名な格言だ。使い慣れた道具や技術に頼り過ぎないようにという警告で、重要なアドバイスだ。暮らしの中にはさまざまな問題があるのだから、私たちはそれを解決するのに、1つだけではなく、たくさんの方法を持った方がよい。
興味深いことに、このフレーズがしっくり来るのはハンマーだけで、その他の家によくあるものにはしっくり来ない感じがする。例えば、「ねじ回ししか持っていなければ、何もかもがねじに見える」と言っても、同じくらいのインパクトはなさそうだ。たぶん、ハンマーがとても単純な道具だからだろう。あると便利で、簡単に使えるが、それほど精巧ではない。コルク栓をたたき飛ばしてワインの瓶を開けることもできるが、おそらく、とても散らかることなく開けることはできないだろう。私としては、ワインボトルをコルク栓抜きで開ける方がいい。南京錠なら、鍵を使うのが一番良い。
南京錠といえば、私は最近、重要な南京錠の鍵をなくした。私たちのアパートの収納部屋のもので、そこには大きな所有物を保管していた。鍵がないので、自転車、スキー板、バーベキューグリルといった物を取ることができずにいた。針金などで鍵を開けてみるか、それとも切り離してしまうか? そんなことを考えていたが、そのとき、簡単な解決策を見つけた:ハンマーを使おう。南京錠はぴったりのところを器用にたたけば、開くことがよくあると分かった。それを試してみると、うまく行った! 私がこうするたびに新しいへこみが南京錠にはできるものの、壊れない―少なくともまだ壊れていない。それはつまり、南京錠をハンマーで「開けた」後も、収納部屋にただ鍵をかけて、全ては安全に保管されるということだ。まだ鍵を見つけられないが、今は本当に必要なわけではない。ハンマーがあるのだから。
しかし、1つ困難な問題がある。日本への引っ越しの準備で、私は今、収納部屋に入っているものを売却している。それは、その部屋へ購入者になるかもしれない人たちを連れてこなければならないということになり、品物を見られるようにするために、彼らがいるところで開けなければならない。私がハンマーを持ってくるのを見ると、目を見張られ、ハンマーで私がすることを見てさらに目が大きく開く。
もちろん、収納部屋へ行く途中で、彼らにはハンマーが何のためのものかは話す。「鍵をなくして」と説明する。彼らはたいていうなずいて、ホッとした気持ちになる。「見事な泥棒になれますね」と、そのうちの1人はジョークを飛ばした。その言葉に少し気持ちが傷ついた。私は絶対に泥棒ではない。私はただ、新事実を発見した者だ:ハンマーはくぎを打ち込む以上のことができると。

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