1. ホーム
  2. 記事全訳
  3. 2019.6.14

Nice things良い物事

このページを印刷する

これに挑戦してみてください:ピンクのゾウを思い浮かべてはいけない。これができるだろうか?たぶん、あなたは今まさにピンクのゾウを思い浮かべているだろう。それは脳に情報を与えた瞬間―「ピンクのゾウ」という言葉のような情報―脳は頭の中に絵を作り出すからだ。なぜか?脳はピンクのゾウが危険かどうかを見極めようとしているからだ。

あなたの脳は、あなたがそうでないときでさえも、絶えず危険を警戒している。ちょうどゴールデンウィーク前、私は教える仕事から帰る途中、駅へ向かういつもの道を歩いていた。あまり注意を払っていなかったが、突然、誰かが、もしくは何かが、私のことを見ているような感じがした。辺りを見まわすと、巨大な高さ7メートルのトトロが私を見つめているのに気付いた。実際には、それはトトロの形に刈り込まれて顔に大きな目が付けられた生け垣だった。この潜在的な危険は、真逆だったことが分かった―私を楽しさで笑わせてくれるものだった。

ゴールデンウィークが終わると、私は仕事に戻らなければならないことを恐れていて、私の脳は私のネガティブな感情を危険と見なした。脳は、危険から逃れる必要がある場合に備えて、私をストレス状態に置く化学物質を放出するという反応をした。脳は実際に起きている危険と、想像上の危険を区別しない。そこで、ストレスを軽減するために、私はそれ以来、自分で実験をしてみることに決めた:一日の間に時々、自分の脳に「良い物事を探そう」と言うのだ。

私はこれがうまくいくかどうか懐疑的だった。でも、十分興味深いことに、私は良い物事に気が付くようになった。最初は花のような小さなものだった。それから、ある日、工場のいつもは陰気な敷地の中で美しい明るい青い鳥を見掛けた。翌日、その工場のバスで、私の向かい側に座っていた女性が片手に紙を持って、手首を変わったやり方で動かしているのに気が付いた。もっとよく見てみると、彼女の持っている紙の端に小さなテントウムシが歩いていて、テントウムシが落ちないように紙を動かしているのだと分かった。私ならたぶん、テントウムシをバスの床に弾き飛ばしていそうだが、彼女はこの小さな生き物を助けるのを楽しんでいるようだった。楽しそうな笑顔が顔中に広がっていた。私たちは同じバス停で降りて、その女性は一番近くの茂みへ行き、その中へテントウムシを優しく振り落とした。

探して影響を受ける良くない物事を脳に与える習慣に、私たちは皆あまりにも簡単に陥りやすい。だから、来週はこの実験をあなたもやってみては?これがテントウムシを助けてあげた優しい通勤客に私が気付くのに役立ったのだとしたら、ピンクのゾウだってあなたのすぐそばにいるかもしれない。

英文記事を見る

全訳トップへ戻る

広告の掲載について 詳しくはこちら

定期購読申込み定期購読申込み無料試読申込み無料試読申込み

Alpha Online ログイン

初回ログインの手順はこちらをご確認ください。

ID(メールアドレス)・PWをお持ちの方
※Fujisanマガジンサービスでご契約の方もこちらから

メールアドレス
パスワード

パスワードをお忘れですか?

Alpha Passコードをお持ちの方
※新聞販売店等でご購読・ご購入の方はこちらから

※初回ご利用の際には、Fujisanマガジンサービスにて、メルマガ会員へのご登録が必要です。

Alpha Passコード

メールアドレス・パスワードの入力も必要です。

メルマガ会員へのご登録
※新聞を購読していなくても登録できます

メルマガ会員になると、毎週の見どころを紹介するメルマガが届くほか、Alpha Onlineの英文記事を月5本までお読みいただけます。

メルマガ会員登録

※Fujisanマガジンサービスの提携サイトにてご登録となります

閉じる

定期購読申込み無料試読申込み

定期購読申込み無料試読申込み