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  3. 2019.6.21

Home, sweet trailer homeトレーラーハウス

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アメリカでとっておきのものはモバイルハウスだ。今でも「トレーラー」と呼ぶ人もいる。850万ほどのモバイルハウスがあり、住宅産業の6.5%に相当する。私は最初のモバイルハウスを、カリフォルニア北部の小さな林業の町に引っ越した2000年に購入した。鉄道車両のような形の細長いモジュールは既成のもので、地所までトラックで運ばれ、ワイヤーロープでブロックに結び付けられて、電気と水道設備の接続部が取り付けられる。この時点では「モバイル」ではなく、恒久的な住居だ。最大で長さ30メートル、幅5.5メートルの「シングルワイド」か、幅がシングルワイドの2倍の「ダブルワイド」の形状がある。バスルームが2つ、ベッドルームが3つあるモバイルハウスもあり、私はこれらをとても適していると思い、それ以来ずっと住んでいる。通常の住宅よりもずっと安い。

移動式住居の歴史は、アメリカの開拓者たちがほろ馬車に乗って西へ向かった1700年代にさかのぼることができる―家族全体が車で移動して暮らしていた。1934年、ある企業が旅行者用にキャンピングカーとモーターホームを作り始めた。これらは「トレーラー」と呼ばれ、自動車の後ろで引っ張られた。世界大恐慌と第二次世界大戦が大打撃をもたらし、ずっとトレーラーに住むようになった人もいた。小さなバスルームとキッチンが、象徴的なアルミ製の「弾丸型」のトレーラーの2モデル「エアーストリーム」や「シルバードームズ」といったモデルに現れた。

しかし、これらはどこかへ駐車しなければならない。都市の道路にはあまりにも大き過ぎて扱いにくく、郊外に追いやられた。地主たちは賃料を取る機会と捉え、トレーラーハウスの集団がトレーラーパークを形成し始め、資材やつなぐ場所を共有した。こうした新しいトレーラーハウスのパークは、貧しい人や階級の低い労働者階級を連想させ、すぐに悪いレッテルを貼られた。しかし、モデルは改良された。生ごみ処理機や食器洗い機、洗濯室が追加され、1950年代までにはトレーラーハウスは様変わりした。今では「モバイルホーム」と呼ばれ、社会的地位を獲得しつつある。

1976年までに、モバイルホームはもはやモバイルではなくなったので、政府はそれらを「既成住宅」に分類した。建築基準を満たさなければならなくなり、免許を持ったプロだけが動かすことができる。

今日では、ダブルワイドやトリプルワイドのモバイルハウス用のゲート付きパークには、湖や噴水、テニスコート、水泳プールがある。とてもよく設計されていて、普通の家に見えるほどの家もある。こうしたパークは高い方ではあるが、それでも通常の住宅よりは手ごろだ。

既成住宅の大多数は、気候が温暖な南部にある。フロリダは、退職者が多いことと、冬に住む家として使っている人がいるため、不相応に多くある。

私は1977年製のシングルワイドのトレーラーハウスに年中住んでいる。多くのハリケーンにも耐えてきた。ハリケーン「イルマ」でカーポートを失ったが、それでも住居そのものはひどい損傷を受けていない。経済的で便利で居心地がよく、ここは私にとっては最高のわが家だ。

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