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  3. 2019.6.28

Tourists: Boon or bane?観光客はありがたいものか、迷惑か

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最近京都を旅行した時、京都駅から歩いて10分ほどのホテルに滞在した。駅へ行くために、私は家が立ち並ぶ一方通行の狭い道をすり抜けて進んだ。大きなスーツケースを引いていることの多いたくさんの観光客も同じようにしている。楽しそうに家の写真を取ったり、おしゃべりしている人もいた。

私はこう思わずにはいられなかった:住民はこれについてどう感じているのだろうか?

そうしたことがそれほど頻繁に起こっていないのであれば、ほとんどの人は気にしないだろう。しかし、たくさんの旅行客が私の家のドアの前を毎日通り過ぎ(おそらく変な時間に)、大声でおしゃべりをしたり、家の写真を何気なく撮ったりしたら、私は嫌な気分になるだろう。

シンガポールでは、国内外からの多くの旅行客が、古くからある住宅街のかわいいパステルカラーのショップハウス(1階が店舗で2階以上が住居になっている建物)の外でポーズを取って写真を撮る。こうしたショップハウスは実は観光スポットではなく、本物の実際に人が住んでいる住居だ。地元の新聞にインタビューされると、何人かの住人は、途切れることのない旅行客の流れはわずらわしくなってきていて、特に叫んだり、大声で笑ったり、ティッシュペーパーや空の飲み物の缶やビンを置いていくとわずらわしいと話していた。

京都の友人の1人は、象徴的な寺の1つ東寺のそばに住んでいる。彼女の近所に来る旅行客の数が近年急増していると感じている。彼女の近所の人になった旅行客さえいる。外国人は幾つかの家を買い、観光客向けに短期間の賃貸物件として改造した。

観光は、多くの場所で重要な収入源であり、訪れる旅行客の増加は通常、地元経済を押し上げるものになる。しかし、観光客の数が急増してある一定を超え、地元のインフラは不十分で不足していることが分かると、問題が生じる。

バルセロナでは、例えば、住民は観光反対の落書きを通じて憤りを表明し、手ごろな値段の住居の不足は民家の違法な賃貸のせいだとされている。1平方キロメートルあたり15,825人という人口密度で、バルセロナはすでにヨーロッパで最も人口密度の高い都市の1つだ。大規模な観光は混雑を悪化させている。

税金によってこれに対処する都市もある。例えば、京都では2018年10月から宿泊税を導入した。1人あたり200円から1,000円だ。ベネチアでも似たようなことをしている。今年の晩春から、短期滞在の旅行客は1人当たり2.50ユーロから5ユーロ(306~612円)の税金を払うことになっている。夏の繁忙期には、この税は10ユーロに上がる。

税はどれほど役立つだろうか?私には分からない。旅行客の定員を限ることが実現可能かどうかにも懐疑的だ。しかし、混雑のし過ぎは観光客にとっても、地元の人々の日常生活に対してと同じくらい有害だろうと思う。結局、観光は観光客が行くところに住んでいる人々を犠牲にすべきではない。ウィン・ウィンの状況をもたらすために、バランスを取ることが極めて重要だ。

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