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  3. 2019.8.2

What’s in a word?単語が何だ

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異なる国出身の4人の英語のネイティブスピーカーを同じ夕食のテーブルに迎えたらどうなるだろうか?

英語の単語の意味がさまざまな文化と大陸において、いかに大きく変わりうるかについて、とても盛り上がる会話が繰り広げられるだろう。

最近、シアトルへ出張したとき、私はアメリカ人と、オーストラリア人と、イギリスで香港出身の親の下に生まれたがアメリカで教育を受けた女性と同席していた。

パースのホテルで働いていたオーストラリア人は、「cot」という言葉を聞くと何を思い浮かべるかを私たちに尋ねた。

私は、たいていはとても小さくて高い柵が横についた乳幼児用ベッドを思い浮かべた。アメリカ人は首を横に振った。彼にとっては、「cot」は折りたたみ式の簡易ベッドのことだという。

そのオーストラリア人は、ネイティブスピーカーにでさえも英語がいかにややこしいかという素晴らしい話を共有してくれた。彼女のホテルでは宿泊客に「cot」を客室に追加する選択肢を与えていた。オーストラリアでは、シンガポールと同じように、これは赤ちゃん用のベッドのことを指している。ツインルームにアメリカ人の大人3人が現れて、「cot」を頼んできたときのスタッフの驚きを想像してみてほしい。その客は、折りたたみ式簡易ベッドのことを言っていたのだった。

ひょっとすると面白いかもしれない他の例は、「thongs」だ。オーストラリア人はゴム製の履物を思い浮かべるかもしれないが、この言葉を耳にしたアメリカ人はTバックショーツを思い浮かべるだろう。オーストラリア人が「thongs」と呼んでいるものは、アメリカではビーチサンダルとされているものを指している。ニュージーランドでは、ビーチサンダルは「jandals」と呼ばれている。

きちんと理解するのが重要な別の言葉は、「entree」だ。ほとんどの国々では、フランス語で「入り口」を表すこの語は、食事の最初に出される小さな料理のことを指す――しかし、アメリカでは、これはメーンディッシュのことをだ。幾つかの「entree」を注文したとして、その結果、届いた料理の量に驚くことになる様子を想像してみよう。

料理の名前でさえも国が違うと大きく異なるものを意味することがある。シンガポールでは、チキンライス(海南鶏飯)は、チキンのだし汁で炊いた米を、茹でた鶏肉か焼いた鶏肉ときゅうりの薄切り数枚と一緒に食べる料理のことを指す。日本では「鶏飯」は、表面上は同じ名前の料理だが、鹿児島県奄美諸島の地元の鳥料理のことを指す。レシピはさまざまだが、材料には通常、卵、漬物、干ししいたけ、柑橘の皮、海苔、だし汁、酒を含む。

さらに悪いことに、日本の料理店で英語で「チキンライス」を頼むと、奄美諸島の料理ではなく、ケチャップで炒めたご飯が出てくる。同じ国の中ででさえも、同じ名前でも人や地域によって異なるものを意味することがある。

ときどき、特に異文化間のコミュニケーションにおいては、このような複数の意味を持つ言葉が誤解につながるかもしれない。しかし、それはよい話やよい教訓を生み出す――他の文化について、また、他の文化から、学べることがいつだってとてもたくさんある。

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