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  3. 2019.9.13

Together, we can catch ’em allみんなで、ゲットだぜ

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実を言うと、ポケモンのことはほとんど知らないのだが、友人が最近、この広く人気のあるゲームについて私に興味を抱かせる話をしてくれた。

シンガポールでは多くの子どもたちが、「ポケモン・トレッタ」―元のテレビゲームのアーケードゲーム版で遊んでいる。これをプレイするには、プレイヤーは特別なプラスチックのタイル「トレッタ」が必要だ。「トレッタ」それぞれに、ポケモンの種類の1つが描かれている。

最近の長い連休中に、私の友人は子どもたちを連れてショッピングモールへ出掛け、「ポケモン・トレッタ」の前にできた子どもたちの列に並んだ。こうして友人は、多くが知り合いではない子どもたちの間の美しい仲間意識を目にしたのだった。

特定の「トレッタ」は特定のポケモンとよりよく戦うことができるが、ゲームを実際にしている子どもはそのような「トレッタ」を持っていないかもしれない。友人の驚いたことに、誰かが「オノノクス持ってる人は?」「ウォーグル持ってる人いない?」と叫ぶと、列に並んでいる子どもたちがすぐに自発的に持っているトレッタを出し合った。

「トレッタ」は借りられたり、共有されたりして、誰も異議を唱えなかった。誰も出し惜しみをしたり、距離を置いたりする人はいなかった。必要とされているものに応じて、誰かが1枚の「トレッタ」を貸し、また別の誰かが2枚の「トレッタ」を貸した。これはつまり、ゲーム機の前にいる子どもは、手に入る最高のリソースで戦う機会が得られるということだ。

ようやく、友人の息子の番が来て、彼は「マスタークラス」の「トレッタ」とみなされている4つ星の「トレッタ」を勝ち取ることができた。列に並んでいた子どもたちは声援を送り、元気に叫んだ。「誰かがオリンピックで勝ったのかと思うほどだった」と友人は私に話した。これはもちろん大げさだったが、その場にいた全員一致の喜びに本当に心を打たれたと彼女は言った。

子どもたちがお互いに知り合いかどうか、どの民族に属しているかも関係なく、しかも自分自身は4つ星の「トレッタ」が勝ち取れなかったことも関係なかった。

列に並んでいた1人の少年は、友人の息子のところへ来て、勝ち取ったばかりの貴重な「トレッタ」を傷みから保護する特別なビニールカバーを差し出しさえした。友人が言っていたことには、「こういったものが、お互いを仲間のポケモン・プレイヤーと見なして、可能な場面では互いに助けの手を喜んで差し伸べ合うこの子どもたちに私が見た寛大さと仲間意識だった」という。

子どもたちにとって、きっとこうしたチームワークや団結心は、特別なものには思えないのかもしれない。しかし、友人と私は、こうした善意が当然のこととみなされるはずはないと認識するほどの年齢だ。「ポケモン・トレッタ」は、単なるアーケードゲームかもしれないが、子どもたちは私たちに、それをはるかに超えるものになりうることを示してくれた。さらに重要なことに、私たちは、違いを気に掛けることなくチームとして動いたときに、とても多くのことを達成しうる。私たちは「ポケモン・トレッタ」をその子どもたちのようにはプレイしないかもしれないが、子どもたちがしていたように、協力することを学ぶことは絶対にできる。

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