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  3. 2019.9.20

Urban wildlife都会の大自然

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カナダは自然の美しさと野生動物で有名だ。力強いホッキョクグマ、威厳のあるヘラジカ、せわしないビーバーはみんな国のシンボルだ。

熱心なアウトドア好きとして、私は多くの動物たちを彼らの自然の生息地の中で目にしてきた。ヘラジカが狭い入り江を泳いで渡る様子を眺めたり、ビーバーがダムを作るところを見たり、クロクマがごみ捨て場で食べ物のくずを堪能しているところもこっそり見たりしたことがある。

10代のある夏、オンタリオ州北西部の森で政府の植林をして過ごした。白髪交じりの年配の森林警備隊員から安全講習を受け、彼は私たちにこう告げた:「母熊とその子熊の間に入らなければ、あなた方が熊を怖がるよりも熊の方がもっとあなた方を恐れている。音をたくさん立てれば、熊はきっと走って逃げる」。

彼の言うことは正しかった。丘を歩いて越えていて、野生のブルーベリーを食べていたクロクマをバス1台の長さほどの距離に見つけた朝、その獣(クロクマのこと)を追い払ったのは、たぶん私が上げた恐怖の甲高い叫び声だった。振り返ることができないほど急いで別の方向へ走っていたので定かではないが。

最近、私の自然生息地の中で野生生物をたくさん見掛けている。夜遅く、車で田舎の道を仕事から家へ向かうときに、シカ、キツネ、コヨーテが道路を横断しているのをよく見掛ける。少なくとも週に1度はうちの庭をウサギが襲う。

音をたくさん立てれば、野生のクマは遠ざけることができるものの、地元の道をうろつくアライグマはほとんど気に留めない。私は一度、夜中にごみ箱を開けようとしていたアライグマのそばを通り過ぎたことがある。私が数メートル離れたところにいると、この厚かましい泥棒はごみ箱から離れて、最大限無実に見えるように、また姿が見えないようにしようと努力していたが、私が叫んで近づくまで、それ以上逃げることはなかった。アライグマは肩をすくめ、ゆっくりと道の反対側へよちよち歩いていった。

秋が来ると、この辺りのリスは冬に向けて木の実を蓄えようと頑張る。昨年、リスたちは私の庭の物置の壁をかじって穴を開け、くるぶしくらいの高さまでクルミとドングリを詰めていた。最初は、それが面白いと思った。物置をシャベルでかき出さなければならないのが3度目になると、あまり面白がれなくなった。

数週間前、朝早い時間帯に玄関に出ると、スカンクの家族が裏庭へ歩いて行くのが見えた。スカンクは都会のジャングルのハイイログマだ―何をも怖がらず、彼らに2度立ち向かう生き物はいない。ハイイログマとは違って、スカンクは人を八つ裂きにすることはないが、死んだ方がマシだと思わされる。このスカンクたちは私の庭の物置の下にねぐらを作っていたのだった。

少なくとも、彼らはリスを遠ざけておいてはくれるだろう。

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