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  3. 2019.11.22

First name or last?姓か名か?

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最近、シンガポールで6人の旅行者が空港の搭乗口で止められた。彼らは飛行機を予約するときにうっかりしてファーストネームとラストネームの順序を間違えてしまった。搭乗券に印刷されていた名前がパスポートの名前と完全に一致しなかったため、彼らは搭乗させてもらえなかった。

地元の新聞からインタビューを受けて、この航空会社の広報担当者は、この間違いは珍しいものではないと述べた。ファーストネームとラストネームの順序を間違えることに加え、名前のスペルミスでも飛行機に乗れなくなることがある。

もちろん、気を付ける責任は旅行者や旅行代理店にある。しかし、単に「ファーストネーム」と「ラストネーム」という言葉の使い方にもっと注意を払うことで、多くの問題は避けられると思う。

アジア文化圏の多くの人々は、通常、苗字または姓を最初に書き、その後に名を書く。だから、私たちのファーストネームは実際には苗字で、ラストネームは名なのだ。

しかし、西欧のほとんどの人々にとっては、名が通常は苗字の前に来る。だから、私たちが最後に書く名前は彼らが最初に書く名前で、逆もまた然りだ。

日本はちょっと例外だ。日本人の名前が英語に翻訳されるとき、その順序は逆になる―名が最初で、姓が最後という西欧スタイルになる。

日本で働いていたとき、これに慣れるのにはやや時間がかかった。会議で、私の名札は、よく「イン・ツェン・タン」と印刷されていた。私は一度、「タン・イン・ツェン」と名札に書いたら、会う人々は私のことを「タン・イン」または「ツェンさん」と呼び始めた。反応するのにちょっと時間がかかった。

私たちは、同じ国の誰もが同じ名前の構造をしていると思い込むこともできない。シンガポールでは、例えば、どの民族集団に属しているかにもよる。私の名前は、最初に姓が来るが、マレー系シンガポール人の名前は、個人名の後に姓が来る。男性の場合は、姓は敬称のbinの後に父親の個人名が続いたものになる。だから、AhmadさんにMusaと呼ばれる息子がいたら、MusaはMusa bin Ahmadという名前で知られるようになる。マレー系シンガポール人の女性の姓は、bintiで始まる。AhmadさんにSitiという名前の娘がいたら、彼女はSiti binti Ahmadとして知られることになる。

これは取るに足りない問題に思えるかもしれないが、特に名前くらい個人的なものの場合、異なる文化の慣習に敬意を払うことは重要だと感じる。有名な台湾の映画監督Lee Ang (李安)さんが西欧ではAng Leeと呼ばれていると、少し不快な感じがするのはこのせいかもしれない。名付けの慣習は異なっていて、それを理解し、どう呼ばれた方がよいかを決める自由は個人にあるということを受け入れることはきっと可能だ。あなたはどう思うだろうか?

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