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  3. 2020.4.3

TV is making us stupidテレビのせいで馬鹿になる

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テレビにまつわる問題があり、私たちはこれについて話す必要がある。

大人も子どものように自分の周りの環境をスポンジのように吸収すると私は常々思ってきた。大人はそれぞれ特有の悪い傾向をすぐに吸収する。最も頻繁に見るものを模倣する。そして、多くの人々が、それも1日に何時間も、見ているものは、テレビだ。

子どもの悪い行動をテレビのせいにする親は多い。親は検閲官のようにふるまい、自分の子どもに見せる映画やテレビ番組を決める。しかし、その全く同じ大人たち自身は、お気に入りのゴミのようなテレビ番組を見る。10年ごとに娯楽番組がますます性的で暴力的になっているというのに。これは私だけの意見ではない。テレビが事実として私たち全員に強大な影響を及ぼしているという証拠は増えている。

あるよく知られたアメリカの研究は1971年に、『セサミ・ストリート』のような子ども向けの教育番組は、子どもたちのIQを5.4%向上させたことを明らかにした。もっと最近では2016年からのメタ分析では、『セサミ・ストリート』は15ヵ国で同じような効果をもたらしたことが示された。

テレビは、その内容が教育的なものであれば、子どもたちにも、大人たちにも、人生に大きな影響を与えうる素晴らしい道具になり得る。

しかし、テレビはそれとは逆の効果も持ち得る。ノルウェーでは、IQスコアは数十年間上がり続けてきたが、近年下がり始めた。ノルウェーの経済学者Oystein Hernaesと彼の研究チームは昨年、IQの低下と、1981年のケーブルテレビの導入および読書の急激な減少とを結び付ける学術的な記事を発表した。彼は、ケーブルテレビでは公共テレビ放送に比べて、教育的な内容がはるかに少なかったと指摘した。研究チームは、ケーブルテレビを10年間視聴し続けた結果、IQスコアが平均1.8ポイント低下したと推定した。

昨年発表されたある研究は、イタリアのケーブルテレビ会社メディアセットの影響を考察した。この軽い娯楽番組のチャンネルは、教育的な内容やニュースを欠いているが、ゲーム番組や露出度の高い少女たちが登場する番組で非常に人気がある。この18年間の研究では、メディアセットのケーブル番組に最もよく触れている子どもたちは、成長してから認識能力の点数がIQでは3~4ポイント低くなっていた。

粗悪なテレビ番組は選挙に悪影響を及ぼす。Hernaesは、ケーブルテレビを多く見るノルウェー人ほど、地元の選挙で投票する可能性が低くなり、政府が何をしているかについてよく知らない傾向があることを明らかにした。

ノルウェーとイタリアのこれらの研究は、他の国々にも類似するのだろうか?私はきっとそうだと思う。必要な証拠はテレビにある。最近のアメリカのテレビニュースはひどく党派心に基づいている。政治マニアは、自分たちの偏見を支持する番組を見る傾向がある。誇張や、貧弱なジャーナリズム、まったくのうそ―扇動的な雑誌でしかかつては見られなかったものだが―は、公共の放送波にも忍び込んでいる。現在のテレビ番組、命取りのウイルスかもしれない。気を付けて!

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