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  3. 2020.4.24

Dynamite rollダイナマイト・ロール

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時折、たいてい電車に乗っているときや、世界的なパンデミックの最中だと言うのに混み合っている、デパートの中を通り抜けているとき、私は立ち止まり、過去数年間で自分の住環境がどれだけ変わったかを考えることがある。

4年前、カナディアンロッキー山脈にある人口4,000人の町、ブリティッシュコロンビア州ゴールデンで、私はジャーナリストとして働いていた。今も同じ業界で働いているが、今は東京にいる。

ゴールデンでの生活は東京での生活とはこれ以上ないほど異なっていた。今でもその非常に大きな変化に適応しようとしている。

ゴールデンのマイナス20℃の冬を除けば、最も大きな変化はきっと食事だろう。

ゴールデンでは、わずかひと握りのレストランやバー、カフェしかなかった。地元の中華料理店がエスニック料理に最も近いものだった。

私はトロント近郊で育ち、大学卒業後に韓国で2年間過ごして、えり好みする幅広いアジア料理があることに慣れてきていた。

ある夜、数人の友人と私は寿司が無性に食べたくなった。それで、私たちは必死になった食べ物好きなら誰でもするであろうことをした:車に一斉に乗り込んで運転した。

90分後、私たちはインヴァーミアにいた。人口3,000人ちょっとのにぎやかな町だ。インヴァーミアはゴールデンよりもさらに小さいが、良い日本料理店がある。その夜はかなり遅くにゴールデンに戻ってきたが、お腹いっぱいになった。

ゴールデンにあるガソリンスタンドの1つが小さなキッチンを設置し、かなり変わっているが、ビビンバと寿司を販売し始めることにしたとき、とても興奮したことを覚えている。

「ついにバラエティが増える!」 そこの食事の雰囲気は物足りない点が多かったとしても、私はそう思った。私のお気に入りはその店の「ダイナマイト・ロール」だった。これは欧米風の寿司で、えびの天ぷらとマヨネーズで作られている。おまけに、注文したものをシェフが作ってくれるのを待っている間に、車に給油できる。効率的だ!

東京では、時々、手に入る選択肢が多過ぎて、食べたいものを選ぶのが難しいと思う。

ここに初めて引っ越してきたとき、日本料理と言えば寿司とラーメンしか思い浮かばなかったが、それ以来、うどんに焼き鳥、串カツ、お好み焼きに至るまで、あらゆるものを発見してきた。まだ挑戦していないものは納豆だけだ。

もちろん、私の寿司の選択肢の幅は、自宅の近くの回転寿司屋から世界一の寿司バーのいくつかに至るまで、大幅に増えた。

結局のところ、海から750キロ離れた町よりも海岸沿いに住んでいた方が、魚の味はずっと新鮮だ。

でも時折、うまく説明できない理由で、私は今でもあのうらぶれたガソリンスタンドの寿司スタンドのダイナマイト・ロールが恋しくなる。

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