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  3. 2020.6.26

What’s your accent?あなたのアクセントは?

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「Tony Hadley(トニー・ハドリー)」をあなたはどう発音するだろうか?

出身地や話す言語によって、発音は変わるかもしれない。しかし、あるシンガポールのラジオ視聴者にとっては、この違いが1万シンガポールドル(約76万3,000円)の損失を生みそうになった。

地下鉄の車掌のムハンマド・シャレハンさんは、あるラジオ番組で、ラジオに電話をかけて14人の有名人の声から正しい順序で名前を当てることができた最初の人に1万ドルを約束するコンテストに参加した。有名人は、その駅の14語のキャッチフレーズをそれぞれ1語ずつ言う。 

コンテストのホットラインに電話を何回かかけた後、シャレハンさんはようやく4月21日に電話がつながり、14人の言い当てをした―そして13人だけ正解だと伝えられた。しかし、5月6日に電話をした人が同じ14人の名前を、同じ順番で言って正解した。

当然、シャレハンさんも多くの視聴者たちもそのラジオ局になぜかと尋ねた。ラジオ局は、彼がイギリスのバンド「スパンダー・バレエ」のリードボーカル「Tony Hadley」の発音を間違えたと言った。そういう訳で、正解とみなされなかったのだ。

しかし、シャレハンさんは諦めなかった。トニー・ハドリーさんに連絡する方法をインターネットで探し、彼のマネジャーのEメールアドレスを見つけた。そのマネジャーがハドリーさんに知らせると、ハドリーさんはすぐに動画で回答を投稿した。

その動画の中で、ハドリーさんは「あなたはややアクセントがあるかもしれないが、私の考えとしてはあなたは私の名前を正しく言っているので、賞品がなんであろうと得る資格があるはずだ」と言った。

さて、球はラジオ局のコートに入った。当初、ラジオ局側は決定を曲げず、5,000ドルとうわさされた「善意のしるし」を示した。ラジオ局は2人のコンテスト参加者が「Tony Hadley」と発音している様子を映した動画も投稿した。おまけに、この歌手(トニー・ハドリーさんのこと)も自分の名前をこの動画のために発音した。

サイトにコメントを付けた人たちのほとんどは納得しなかった。1人は「このコンテストに電話をかけた両者とも同じ名前を言っていたのは確かで、アクセントが違っただけだ」と書いた。

すると、さらなる展開があり、妻が3人目の子どもを妊娠中のシャレハンさんは、「善意のしるし」を辞退するという難しい決断をした。彼はBBCにこう伝えている:「私はそれを欲しくはありません。お金を追いかけているわけではないのです。私はこのゲームの公正さ、平等性、正義を求めているのです」。

この話にはハッピーエンドがある。善意のしるしの提案があった2日後、ラジオ局は考えを180度転換し、シャレハンさんと2番目に電話をかけて正解した人の両方が賞金全額を得ると発表した。『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙とのインタビューで、シャレハンさんは「このことは、何かを根気強く、正しい態度で追求していれば、それは実現するということを示している」と話した。

私にとっては、この話は誰もがアクセントを理解することの重要性も示している。私たちは単語を違う発音で発音しているかもしれないが、しかしそれがお互いを理解する意欲を減らすことになってはいけないし、絶対にそれを人を評価する理由にしてはいけないと思う。

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