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  3. 2020.7.17

Nothing more than feelings?感情にすぎない?

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5月下旬、日本のアミューズメントパーク運営者のグループが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック中に来園者の安全を確保するためのガイドラインを発表した。そのガイドラインの1つは、遊園地に来た人に、ジェットコースターで叫ぶのを止めるよう忠告していた。

富士急ハイランドの経営者2人は、これが可能であることを示すことにした。2人は富士急ハイランドの心臓が止まるかと思うようなジェットコースターの1つに自分たちが乗っている様子を撮影した。彼らは堅苦しく静かに座席に座り、乗車を楽しんだ。いや、楽しんだのだろうか?それは見分けるのが難しかった。彼らはマスクをしていて、分かりやすい感情を示さなかったからだ。

私は最初、この動画が、アジアの人々、特に日本の人々は、受け身で感情を表すことができない、という固定観念を助長するのではないだろうかと心配した。しかし、この動画は感情を表現することの重要性についても考えさせてくれた。

私はかつて、ののしることの影響が実験されていた科学番組を見たことがある。参加者はできるだけ長い間、氷水に手を浸けておかなければならない。その結果では、ののしり言葉を言わないようにしようとすればするほど、苦痛に耐えられなくなる確率が高いことが示された。

感情を抑えることは、死に至ることさえある。2013年、ハーバード大学公衆衛生学部とロチェスター大学は、感情を抑える人々についての12年間の研究結果を発表した。彼らは、感情を押し殺す人々は早死の確率が30%以上増えるということを発見した。がんと診断される確率も70%上がっていた。

もちろん、ののしったり、叫んだり、大声で自分の気持ちを表現するのが常に適切であるわけではない。それにもかかわらず、日本人の教え子の何人かから、彼らは会社の会議が嫌いで、それは何かの議題について話し合うのではなく、何か言うべきことがある場合でさえも完全に黙り込んだままでいるか、怒って怒鳴りだしたりする人がいるからだと言われたことがある。うまく、自分の感情に対処することは、バランスを見つけることを意味する。

現在の状況にあるこの世界では、私は普段よりも強い感情に対処しようとしてきている。さまざまな心理学者、学者、研究者のポッドキャストやオーディオブックで学んでいる。共通するテーマは、感情を押し殺そうとするのではなく、感情と共存しようとした方がいいということのようだ。私たちは感情が体内でどのように感じられるかを見るべきだ。そうすることで頭の中の空間をあけ、次に何を言う、あるいはする必要があるかがやや明確に分かりやすくなる。

おそらく、あの富士急ハイランドの重役2人がしていたのはそれだ。会議室では、それは道理にかなうが、ジェットコースターでは、ちょっと変だ。ジェットコースターは羽を伸ばすことができるはずの場所ではないか?

いろいろなことが開き始めてよかった。しかし、私たちは「新しい普通」で暮らすために、急ぐのには注意すべきでもある。私たちがどのように自分を表現するか―笑いや叫びやハグなどを通じて―によって再び閉鎖される羽目にならないように。

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