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  3. 2020.10.23

Change is gradual, until it isn’t変化に気付くとき

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秋はいつでも変化のときだ。夏が冬へと変わるにつれ、木の葉は色を変える。ほとんどの年は、秋は野球シーズンの終わりとホッケーシーズンの始まりを知らせる。北アメリカの学生たちは夏休みの後、学校に戻る。アメリカでは11月初め、収穫と冬の雪の間の小休止に当たるので、歴史的に選挙が行なわれている。

変化は突然なこともあれば、徐々に起こることもあり、それは全てどの観点から見るかによる。窓の外で変わっていく木の葉にほとんど気づかないが、数週間訪れていない場所へ行くと、木の色の変化は突然で驚くようなものに見えるかもしれない。

変化について語るときによく使われる例えは、鍋の中の蛙だ。蛙を沸騰したお湯の入った鍋に入れると、蛙は飛び出して逃げるだろう。もし蛙を冷たい水の入った鍋に入れて沸騰するまで徐々に温度を上げると、蛙は鍋の中にとどまり、茹でられてしまうだろう。(これは文字通りに正しいわけではないが、よく使われる例えだ。) 「うぇー! 誰が茹でガエルを食べたいんだ?」という質問はさておき、これは徐々に起こっていく変化の効果の例だ。蛙は沸騰する湯の中でじっとしていることはないだろうが、ほどよい温かさの風呂を楽しんでいると、突然、茹で上がってしまう。

私の通りに並ぶ住宅は、そのほとんどが私の家と同じような100年前に建てられた赤レンガの建物だ。寝室から階段を降りるとき、窓の外を眺め、近所の家の側面を見ると、それは赤レンガだ。いつも赤レンガだった。

先日、階段を降りるときに窓の外に目をやると、突然立ち止まって階段から落ちそうになった。ショックのあまり、驚いて大口を開けた。

赤いレンガがまったくなく、夏の空よりもやや明るい色合いの淡い青色があるだけだった。

ちょっと待って、何だ? 青? 私はもう一度見た:赤いレンガはなく、青く塗られたレンガがあるだけだった。

これは何かの間違いかもしれない。私はまだ半分寝ていて、たぶん、コーヒーが必要なだけだろう。

コーヒーを1杯飲んだ後も壁はまだ青かった。異次元に目覚めてしまったのか? 何かの拡張現実か? 私は詳しく知っている人に確認することに決めた。

「私の頭がおかしくなったのか、それとも隣の家は今、青色かい?」

「ええ、青よ。昨日あなたが地下で仕事をしている間に、お隣さんが色を塗ったの。今朝終わったところよ」と妻は答えた。

妻にとっては徐々に起こっていた普通の変化が、私には衝撃だった。その変化が起こっていたことを知らなかったからだ。何かが起こっているのを信じられないからといって、それが起こっていないというわけではない。

来月のアメリカの選挙の結果、何が起こるかを予想するのは難しいが、鍋の中の水は長い間、温まってきている。

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