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  3. 2020.10.30

Where the grass is greener隣の芝生は青い

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日本に住んでいて一番楽しんでいることは何かとよく聞かれる。

多くの人々は私がおいしい食べ物や興味深い文化のことを話すと期待しているのかもしれないが、私のリストのトップにはいつも、あるものが来る:電車だ。

たいてい、私が日本人にこれを話すと、私の答えは笑いか困惑をもって迎えられる。何しろ、電車は日本では日常生活の一部でしかない。ここで育った人々はきっと、この世界クラスの交通輸送システムを当たり前とみなしがちなのだろう。

しかし、東京周辺を周る短距離の移動でも、新幹線での長距離の旅行でも、私はいつも日本の電車の便利さと効率の良さに感銘を受ける。

その便利さは2年前、家族の緊急事態で可能な限り早く東京から大阪へ移動しなければならなかったときに、はっきりと分かった。私の家の玄関から義理の家族の家の玄関先まで行くのには3時間ちょっとだった。精神的に疲れるときは特に、新幹線でのリラックスできる移動はとても助かるものだし、こうした移動が迅速かつ安全にすぐさま実現できると分かっているのは慰めとなる。

故郷のカナダでは、国内の2大都市トロントとモントリオールの間の距離は、東京と大阪の間の距離と同じくらいだ。しかし、1つの都市から次の都市へ移動するには、車で少なくとも5時間―交通状況と気象状況が完璧でトイレ休憩を挟まない場合―はかかり、電車ならもう少し時間がかかる。飛行機も選択肢の1つだが、飛行機は高くつき、出発日が近づいてから航空券を買うとなると特にそうだ。どちらの都市の空港も市の中心部からはかなり遠いことも飛行機での移動をより不便なものにしている。要するに、2つの都市間を移動する、便利でストレスのない方法は存在しないのだ。

昨年の秋、妻と彼女の家族は私と一緒にカナダを旅行し、トロントの地下鉄網のサイズの小ささと、高速道路に詰め込まれた車の膨大な数に衝撃を受けていた。田舎を旅したときは、彼女たちは別の理由で衝撃を受けていた:見渡す限り青々とした農場と森林で、数え切れないほど多くの湖がある。近くに小さな町1つすらない広大な土地を目にしたことでも驚いていた。

私はそのとき、自分も故郷について当たり前に思ってきたことがあるということに気付いた。電車の素晴らしさで日本を高く評価するのはいいが、私は広大な風景と自然の美しさについてカナダも高く評価した方がいいだろう。

ことわざにもあるように、隣の芝生は青い!

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