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  3. 2020.11.6

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先日、日本語を勉強していると、ある文章が目に留まった:「私たちはみんな、会社員である前に、一人の人間なんです」。私たちは全員、会社員である前に人である、という意味の文だ。

私が教えている会社では、従業員はさらなるカテゴリとサブカテゴリに分けられている。同僚同士でも後輩(社歴の浅い同僚)、先輩(社歴の長い同僚)、同期(同じときに働き始めた人)に分類される。

カテゴリが多いことが問題なのではない。問題は、人々がどのカテゴリに入るかに応じて態度や扱いを変えていることだ。私の生徒の中には、カテゴリーによっては人前で誰かをけなしたり、自分がけなされたりしてもOKだと考えている人もいる。

異なるカテゴリの人間に対する敬意を欠くことは、世界中でますます大きな問題になっているように見える。この一例は、ニューヨークを拠点に活動する日本のジャズミュージシャンに対して最近あった事件のように、人種差別に起因する襲撃の増加だ。

また別の例は、ここ日本でのことだ。今年初旬、税金を納め、法律を守り、長期間住んでいる住人が、非日本人に分類されるからという理由で、日本に帰国することができなくなった。彼らは、日本のパスポートを持っている人と同じ場所から日本へ入国したとしても、日本のパスポート保有者は入国が許され、非日本人は脅威が大きいとみなされて入国が拒否される。いわゆる「永住者」でさえも日本への再入国ができなかった。

インターネット上のコメンテーターの中には、外国人は日本人の衛生水準を理解していない、もしくはその水準に達することができないと言って、このアプローチに賛成する人もいた。そんな考えは、長期間住んでいる居住者を日本の文化に理解がない単なる旅行者に減じている。こういうコメンテーターたちに、人前で小便をしたり、電車で鼻をほじったり、歩きながらつばを吐いたりする日本人を私が何人見てきたかを示してやりたい、と思う。 

多くの非日本国籍居住者は、日本に帰国できない結果、仕事や職を失った。多くは人生のほとんどをここで暮らしてきた。中には成功している事業を持ち、日本人にも非日本人にも雇用や職業訓練を提供していた人もいる。非日本人は、日本の多くの物事に計り知れない敬意を持っており、それは私たちがここにいる理由の1つでもある。しかし、この敬意は法律の視点からは一方通行でしかないように見える。

非日本国籍居住者が一般的な旅行客のように扱われるのを見ると胸が痛む。2年前、日本は私のもう1つの故郷であり、永住権をここで獲得するためにどんなことに取り組んでいるかについて書いた。今では、そのカテゴリに入ることは私がここで生活を築くことを保証するものではないように思える。

私たちはみんな、人間であり、また、会社員でもあり、日本人であったり、非日本国籍者であったり、ほかにも多くの者であったりする。どのカテゴリーにいるかは関係ないはずだ。私たちがお互いをどう扱うかが大事なはずだ。

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