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  3. 2020.12.18

Finding gratitude感謝の念を抱くこと

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アメリカの2大祭りはサンクスギビングとクリスマスで、伝統的に振り返りをする時期だ。しかし、私にとっては、これらの祭日は長年、その魅力を失っていた。率直に言って、私はそれらを恐れていた。サンクスギビングで「感謝をする」ことや、クリスマスに人類への愛などほとんどないように思えた。代わりに、全ては食べ物、フットボール、商業主義、愛国心に焦点を当てているように見えた―たいていは家族での口論と消化不良で終わるのだ。大家族もいなければ、特に信仰の厚いわけでもない私は、いつもこれらの祭日の外にいるような感じがしていた―懐疑的で軽蔑的だった。私には、サンクスギビングとクリスマスの価値は完全に失われ、毎年ある種見せ掛けの熱狂に置き換えられているように見えた。

しかし、それは2020年より前のことだ。トランプ政権と新型コロナウイルスのパンデミックより前の話だ。この2つのより悪い熱狂は想像すらできなかった。私たちは一方では、世界に広がり、この原稿を書いている時点で130万人以上を死亡させた死に至るコロナウイルスに対処しなければならない。また一方で、わが国の腐敗した大統領がウイルスとの戦いを指揮するのを拒み、それを政治化し、マスクといった安全対策について大混乱を引き起こしている。それに加え、彼は今、民主的な選挙で負けたことを受け入れるのを拒んでいる! トランプ大統領は、一般投票と選挙人団による投票―実際に効力のある投票―の両方で元副大統領のジョー・バイデン氏に負けたにもかかわらず、まだ勝利を宣言し、訴訟を起こし、不正投票を告発している。証拠は全て彼の主張に反している―不正は見つからず、複数の州は最終的な開票結果を公表している。しかし、それでもこの男は敗北を認めない。彼の告発と嘘は、数百万人の彼の支持者たちに彼が勝利したのだと確信させた。私たちの国は内戦の一歩手前にあるかのように感じる日もある。

バイデン氏が1月に大統領に就任することに、私はほとんど疑いを持っていない。しかし、2020年は私に新たな物の見方を与えてくれた。2020年のおかげで私は、流血の事態となった南北戦争を戦って約75万人のアメリカ人が死亡した1861年から1864年のことを思い出さざるをえなかった。1918年のスペイン風邪のパンデミックでは、アメリカで約67万5,000人、世界では5,000万人が死亡した。1960年代、私たちの国は政治的対立と、何年も続いたベトナム戦争への参戦で荒廃していた。ベトナム戦争ではアメリカ軍人が5万8,000人以上死亡した。これらのことは、ハッとさせられる考えだった。

そのため、今年のサンクスギビングには、私はトランプ政権の独裁的な抑圧だけではなく、私たちの歴史上にあったその他多くの危機をこの国が生き延びてきたことに感謝を見出した。エイブラハム・リンカーンは私たちに、彼の1863年のゲティスバーグ演説で「この国に神の下で自由の新しい誕生を迎え、人民の人民による人民のための政治を地球上から滅びさせてはならない」と確信を持って言った。

もしリンカーンの言ったことが正しければ、私は本当に感謝するだろう。

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