1. ホーム
  2. 記事全訳
  3. 2021.5.28

Minding the step足元に注意

このページを印刷する

責任感のあるしっかりと準備をした外国人旅行客なら、日本に足を踏み入れる前に、ここ日本で過ごす間の文化的な注意事項を知っておくために、グーグル検索をしたり、旅行ガイドブックを買ったりするかもしれない。

「電車やバスに乗っているときは静かにしましょう」、「箸から箸へ食べ物を受け渡してはいけません」、「誰かの家に入るときは靴を脱ぎましょう」といったものは、日本で迎えてくれる親切な人たちに敬意を払うために旅行客が教えられる習慣のいくつかに過ぎない。

最後のものはとても簡単なことのように思えた。それは私の祖国のカナダにもある習慣で、私はテレビ番組で登場人物が家の中を靴を履いて歩き回っているのがとても変だといつも思っていた。

実は、カナダでそうしている人を誰も知らない―というのも、一年の大半、外靴を家の中でも使うということは、家の中に大量の雪と泥を持ち込むことを意味するからだ。

だから、ここに着く前、私はその特定の習慣が私にとって問題になることはないだろう、文化の違いが原因で起こるどんな無礼も回避できると自信を持っていた。

しかし、私はすでに屋内では靴を脱ぐという原則に従っていたとはいえ、日本で行なわれている熱心さには覚悟ができていなかった。

私は、ジャケットを取ろうとして靴を履いたまま玄関から1歩中へ入ったときに義理の母の顔に浮かんだぎょっとした表情を今でも覚えている。

その間違いは二度としていない。

日本に来たばかりの頃、特定の飲食店で靴を脱ぐのを忘れる恥ずかしい間違いをしたことも覚えている。冬でも、カナダではそれはよくあることではない。

しかし、私が最も衝撃を受けたのは、大阪から東京に引っ越しをしていて、引越し業者の人たちが私たちの荷物を取りに来たときのことだ。

カナダでは、引っ越し会社の従業員は、重いものが落下して足に落ちたときに備えて、つま先にスチールキャップの入ったブーツを履いている。日本では、かなり驚いたことに、引越し業者の人たちは玄関で靴を脱ぎ、次に、足を全く保護することなく、重い箱や冷蔵庫さえも持ち上げていった。さらに印象的だったのは、つかんだものが何であれそれを持ったまま、調子を崩さずにするりと靴を履いて外へ出ることだった。

恐れ入った!

その時から、私は日本における靴の習慣の重要性を完全に理解した。

海外から訪ねてくる人を迎えるときはいつも、何が何でも、もしかするとつま先を犠牲にしてでも、この習慣が守られるべきなのだとを示すために、この引越し業者の例を使っている。

英文記事を見る

Global Education Special 2021

進化するグローバル教育を取り上げたスペシャル企画。安河内哲也氏スペシャルインタビューの他、最新の大学や留学プログラムの活動などを特集。

学校・企業向け団体利用ついて 詳しくはこちら

定期購読申込み定期購読申込み無料試読申込み無料試読申込み

Alpha Online ログイン

初回ログインの手順はこちらをご確認ください。

ID・PW・Passコードをお持ちの方

ID(メールアドレス)
パスワード

パスワードをお忘れですか?

Alpha Passコード

※Fujisan以外でご購読の方は初回にメルマガ会員登録を行い、ログイン時にID・パスワード・Passコードの入力が必要です。

Passコードとは?

紙面2面の下部に記載され、毎月更新されます。

メルマガ会員へのご登録
※新聞を購読していなくても登録できます

メルマガ会員になると、毎週の見どころを紹介するメルマガが届くほか、Alpha Onlineの英文記事を月5本までお読みいただけます。

メルマガ会員登録

※Fujisanマガジンサービスの提携サイトにてご登録となります

閉じる

定期購読申込み無料試読申込み

定期購読申込み無料試読申込み