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  3. 2021.6.4

Default modeデフォルトモード

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オンラインで教えるということは、ポイントを説明するための画像を授業中にすぐに引き出すことができるということを意味していた。日本のウェディングシーズン中、私は気付くと、結婚や結婚式の違いを生徒に示すために、結婚と結婚式の画像を繰り返し探していた。そうした画像がいかに白いかに気が付いたのはそのときだった。花嫁のドレスや飾り付けのことを言っているのではない。そうした画像に出てくる人々はヨーロッパ系の人たちだった。まるで白人以外の人たちは結婚しないかのようだった。

「ブラジアンの結婚(黒人とアジア系のカップルを指す)」といった検索語を使ってようやく、もっと多様な写真を見つけられるようになった。結婚のデフォルト画像が主に白人のものであるのが少し気になった。

仕事を説明するためのフラッシュカードを探していたとき、同じようなことが起こった。高画質で無料のものをいくつか見つけた。残念ながら、その仕事のフラッシュカードでは、女性がその仕事をしているものがなかった。エンジニアの画像が必要なときはいつも、わざわざ「女性のエンジニア」と具体的に検索しないといけなかった。そうでなければ、デフォルトの検索結果はいつも、白人の男性だけだった。

先日、「電話で話している人」の画像が必要になった。またしても、画面は白人の画像でいっぱいになった。日本語で検索すると、結果は日本人に見える人たちがほとんどだった。私が出会った最大の検索結果の違いは、私の生徒たちが「I ate Genghis Khan(私はジンギス・カンを食べました)」と言うのを英語話者が耳にしたときに何を思い浮かべるかを授業で示したかったときだった。英語で「genghis khan(ジンギス・カン/チンギス・ハーン)」を検索すると、歴史上の人物の写真が示されるが、カタカナで検索すると、モンゴルのバーベキューの料理の写真が示される―それは、皮肉なことに、モンゴルのものではなく台湾のものだ。

検索結果は、最初は人間がプログラムしたアルゴリズムによって動かされている。こうしたデフォルトの検索結果だけを見たり信じたりすることによって、人間そのものがプログラムされるのではないかと心配している。大人として、私たちはすでに私たちの行動を制御するたくさんの異なるプログラムを持っている。運が良ければ、特に考えずに無意識に特定の行動を選択していることに気が付く。しかし、子どもたちは異なる人種の人々を主役にした結婚を普通ではないと考えるのではないかと心配だ。あるいは、ある特定の仕事を女性がするのは変だと思うのではないだろうか。

私の授業では多様な画像を使うよう努めている。自分がデフォルトモードに陥るのを食い止めるために、さまざまなサイトのニュースを読んでいる。見ているものについて自問するようにしている。誰、もしくは何が描かれているか?どのように?なぜ?アルゴリズムは、私たちがどのような問いかけをしたいのかを予測することで私たちの生活を楽にしようとしているが、自分自身で問いを立てるのが大事だと私は思う。私たちは自分のプログラミングを完全に変えることはできないかもしれないが、少なくともそれに気付くことはできる。

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