1. ホーム
  2. 記事全訳
  3. 2021.6.11

The undiagnosed disorder診断未確定の不調

このページを印刷する

私はいつも物憂げな子どもだった。大人になっても、人生の暗い面を見ていた。15年前、私は突然深刻な黒いうつ状態に陥り、友人が急いで私をセラピストのところへ連れて行った。前にもセラピストに相談したことがあり、うまくいかなかったが、今回はより深刻な感じがした。私はいつも、他の多くの人々と同じように「ブルーなこと」があるのだと分かっていたが、それが「本物の」臨床的うつ病だとは思わなかった。

そのセラピストは最終的に、私に精神薬理学者―精神的な症状のある人を薬物で助ける人―を紹介した。彼は私の病歴や家族の経歴についてたくさんの質問を始めた。彼の助けを得ながら、私は自分の不幸せな子供時代、疎遠になっている家族との関係について話した。

虐待的な継父と、自分自身も私のことも守ろうとしなかった母親を持ったことは、私の人生のあらゆる側面に影響を与える否定的な感情をたくさん生み出した。2度の結婚はうまくいかず、仕事はうまく行っていても、受け入れられている感じを受けたことが一度もなかった。担当の精神薬理学者と私は、私が普通だと思うようになった暗い世界を探索した。セラピーにより自分の物の見方が変わったことはなかったが、この医師は私に新たな診断をした:気分変調症だ。

それが何なのか知らなかったが、アメリカ精神医学会は、以下のうち、少なくとも2つの症状を伴い、人生のどこかで最低で2年続く抑うつ的な気分と定義している:食欲の少なさもしくは過食、過度の睡眠もしくは少な過ぎる睡眠、エネルギーの少なさ、低い自尊心、集中力の低さあるいは決断ができないこと、絶望感、罪悪感、死または自死を考えること。 

絶望感、罪悪感、自死を考えること―これは私になじみのある領域だった。

気分変調症は、「精神の悪い状態」を意味するギリシャ語だ。主要なうつ病ほど悪くはないが、長く続く。担当医師は、多くの人々が生涯を気分変調症と共に生きているが、それだと診断されていないと述べた。治療は通常、心理療法と薬物の混合だが、全ての人に効果があるわけではない。

多くの精神医療の専門家たちは、気分変調症を脳内の化学的不均衡の結果だと考えている。遺伝する可能性もある。慢性的なストレスや心の傷が原因になることもある。

私は抗うつ薬を処方された。効果があるものと見つけるのにはしばらくかかったが、数週間後、暗いカーテンが開き、太陽が現れた。生きる体験が、完全に変容した。それは奇跡だった。その後は心理療法を必要としなくなった。以前の私を思い出すのは難しく、1日1錠の錠剤を飲み続けている。

しかし、悲しい事実は、この障害を持っている多くの人々が全く治療法を見つけられていないということだ。だが、私は運の良い人々の1人である。みんなにそのような運があるとよいと願う。

英文記事を見る

70周年記念30%OFFキャンペーン

今購読を申し込むと30%OFF+セミナー無料特典付き!

学校・企業向け団体利用ついて 詳しくはこちら

定期購読申込み定期購読申込み無料試読申込み無料試読申込み

Alpha Online ログイン

初回ログインの手順はこちらをご確認ください。

ID・PW・Passコードをお持ちの方

ID(メールアドレス)
パスワード

パスワードをお忘れですか?

Alpha Passコード

※Fujisan以外でご購読の方は初回にメルマガ会員登録を行い、ログイン時にID・パスワード・Passコードの入力が必要です。

Passコードとは?

紙面2面の下部に記載され、毎月更新されます。

メルマガ会員へのご登録
※新聞を購読していなくても登録できます

メルマガ会員になると、毎週の見どころを紹介するメルマガが届くほか、Alpha Onlineの英文記事を月5本までお読みいただけます。

メルマガ会員登録

※Fujisanマガジンサービスの提携サイトにてご登録となります

閉じる

定期購読申込み無料試読申込み

定期購読申込み無料試読申込み