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  3. 2021.11.12

Walk-and-talk therapy歩きながら話すセラピー

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後ろ向きに歩いてみたことはあるだろうか?

私は最近、シンガポールのボタニック・ガーデンで、歩きながら話すセラピーを提供しているカウンセラーのジェラルドと一緒に後ろ向きに歩いた。これは、比較的新しいセラピーの形態で、このセラピーの中では、たいてい公園や庭園といった屋外でセラピストがクライアントと一緒に歩きながら話す。私はこの形態のセラピーについて記事を書いていて、ジェラルドは親切にもこれについてより詳しく教えてくれることになっていた。

彼は私にまず、後ろ向きに歩くように言った。落ち着かなくて、ためらいながら一歩一歩進み、何かにぶつからないかと心配していた。ジェラルドはそれから私に、方向転換して、いつも通りに歩くように言った。「前を向いていると、目標に向かって歩くのがずっと簡単でしょう?」

彼はこのエクササイズを、自分の後悔について話さずにはいられないクライアントと一緒にやったことがあった。その内省のプロセスは、クライアントが「後ろ向きに歩いて」きたために行き詰まっていると感じていたことを認識するのを助けた。 

歩くことは前進することの単なる優れた例えであるだけではない。身体的な運動は、身体と心に効果てきめんでもある。別のセラピストは、歩いて話すセラピーは脳に「双方向の刺激」をもたらす―話して感情を処理するのと同時に身体を動かさなければならないと言った。加えて、緑地は視覚的な刺激を与える。セラピストは通常、例えば、クライアントに景色と音に注意を払うように言うなど、歩行にいくつかのマインドフルネスのテクニックも取り入れている。 

しかし、歩きながら話すセラピーは誰にでも同等にうまく効くわけではないかもしれない。例えば、暑くてじめじめした屋外ではなく、エアコンの効いた部屋でのセッションを好むクライアントもいる。誰か知っている人に見られることや、あるいは、会話が立ち聞きされることを心配する人もいるかもしれない。

概して、従来の座って行なう形式に乗り気ではない人々にとっては良い代替手段だと考えられている。アイコンタクトを取るのが心地よくないかもしれない人にも役立つ。並んで歩くことは、お互いの顔を見る必要がないということを意味するので、対立的な感じがあまりしなくなり、よりリラックスできるかもしれない。

もし、あなたの友人や家族が少し元気がないように見えたら、その人を一緒に散歩に行こうと誘うのは良いアイディアかもしれない。あなたは訓練を受けたセラピストではないかもしれないが、誘うことは気にかけていることや心配していることを伝えるのに役立つかもしれない。その人を悩ませているものが何かを聞かなければならないと思う必要すらない。その人が自分の気分についてたくさん話す必要もなければ、全く何も言う必要すらない。ときには、ただ一緒に時間を過ごすだけで、癒やし効果があることもある。

きっと、それはジェラルドが言い表したことのようなものだろう:「人生はいつでも簡単なことというわけではないかもしれないが、私たちは一緒に歩いているときはいつでも遠くまで歩くことができる」。

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