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  3. 2021.11.19

Tired of sleepless nights眠れない夜にへきえき

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徹夜をしてこのエッセイを書くつもりはなかったが、ただ結局そうなってしまった。

私は早起きが得意だったことはなく、その主たる理由は寝るのが得意ではなかったからだ。午前4時まで目が覚めていると、午前7時に元気いっぱいで陽気に起床するのは難しい。

ほとんどの人が時々睡眠に問題があるが、不眠症は私にとって人生全体における問題だった。

子どもの頃、就寝時間が嫌いだった。高校時代は、寝過ごしてスクールバスに乗り遅れた。大学では、朝早いクラスで寝入っていた。

新聞社で働いていると、私の勤務スケジュールはいつも不規則で、約10年前にすべて夜勤に変わった。

私の仕事はストレスが多く、深夜に仕事を終える頃には私の脳はたいていスポーツカーのエンジンのようにエンジンを吹かす音をあげている。リラックスしようとして、たいていは軽食とカクテルをかたわらに、テレビを少し見る。深夜のテレビは午前2時頃には概してかなり退屈で、目をつむるのに十分なくらい私をうとうとさせてくれたものだった。今度は、ネットフリックスがカナダで配信を開始したので、私は今では少なくとも週に1度は、太陽が上ってきたのに気がつくころに、まだソファで番組を一気見している。

メイヨー・クリニックのウェブサイトによると、私がしていることはすべて間違っているようだ。規則的な睡眠スケジュールが質の良い睡眠には重要だ。食べたり、アルコールを飲んだり、画面を見つめたりすることは、全て寝る前には良くないことだ。不眠症の兆候と影響のリストは、私が知っている全員に私のことを記述するように頼んだかのようなものだった。日中の疲労感、怒りっぽさ、不安、憂うつ、作業に集中しにくいこと、記憶力の悪さ―このリストには身に覚えがありそうなものが他にもあったが、私は集中力が切れてそれらが何であったか忘れてしまった。

不眠症の主な原因は、ストレスと不安だというのは、納得がいく。私は母親ゆずりの心配性で、何かをすることに頭が追われていないと、ものすごくたくさんの方向に思考がさまよう。ベッドで横たわっていると、退職後の生活費をどうやって支払っていくのか、子供たちは大丈夫だろうかといったことから、あまり重要ではない、ひじがかゆいのはなぜか、ビートルズが解散していなかったらどうなっていただろうか、といったことまで、あらゆる物事に考えがめぐる。そのウェブサイトには、不眠症の別の原因は、糖尿病、がん、心臓病といった健康上の問題である可能性もあると書かれていて、新たな心配の種になった。私の思考は高速で回転し、あの吹かす音を上げるスポーツカーのエンジンがル・マン24時間レースになりかねない。

カナダに戻って数年が経っても、私の身体は未だに東京時間でいる。私の自然な体内時計はまわりのみんなよりも約12時間早く動いている。あるいは、遅れているのだろうか? たぶん、今夜天井を十分に長く見つめたら、その答えを見つけられるだろう。

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