妻と私はかつて、たぶん軍隊ほど厳しくはないが、かなり詰まった日々のスケジュールを続けていた。
私たちはどちらも平日は在宅勤務で働いていて、深夜0時までには寝て、8時までには起きていた。昼食は1時から2時の間、夕食は7時にとっていた。
私たちの娘のカエデが先月生まれ、私たちのスケジュール全体をリセットしたときに、それらは全て消滅した。
今私たちは、彼女が寝るときに寝て、彼女に許されるときに食事をとっている。電子レンジは冷めた食事を温めるのにより出番が増えた―カエデは、夕食の準備ができるやいなや、おむつの交換が必要になる傾向がある。
要するに、私たちはもう日本の標準時で暮らしていない。私たちは今、カエデ時間に従っている。
これは全て、もちろん分かっていたことだ。そして、娘が私たちに毎日どれだけ多くの喜びをもたらしてくれるかを考えれば簡単にできる犠牲ではある。だが、これに適応することはやや難題になっている。時間管理が今では全く新しい重要度合いを帯びている。
本当は、カエデがやって来るずっと前に自分の時間管理スキルを向上しようと挑戦してきていた。そして、実は全く新しい責任を負うことは私にとってその方面でプラスになると期待している。
新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、遠隔で仕事をすることは大きな助けとなっている一方、そのおかげで寝坊して予定よりも遅く一日を始めるのがはるかに容易になった。時間管理に関するさまざまな記事では、7時までに起きることで一日の予定を立てることができ、後になってから当てる時間がなくなるタスク―運動であれ、勉強や少し早く夕食の準備を始めることであれ―にも手が回るようになることが指摘されている。
娘は、私がそうしたくないときでも早起きすることを確実にする。彼女は究極の目覚まし時計だ。
先送りにすることも、私が苦労している分野だ。スマートフォンとネットフリックスの時代には、気を散らすものがどうやらあちこちにあるようで、インターネットや番組を見たりしてたやすく自由時間を1~2時間失ってしまう。
それは仕事の長い1日の後でストレスを軽減したり、リラックスしたりする単なる1つの方法になることもよくあるが、他の活動の方が私の心と身体にとって明らかに有益だ。カエデはそのことについても助けになることができるかもしれない。ツイッターをスクロールする代わりに公園までの散歩することができ、ネットフリックスの最新ヒット番組を見て過ごす時間は代わりに娘と一緒に本を読んだり遊んだりする時間に使うことができるかもしれない。
夜ぐっすり眠ることが今はつらい犠牲になっているかもしれないが、親であることは私がここ数年間で身につけた良くない時間管理の習慣を手放すのにも一役担っているかもしれないと期待している。