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  3. 2022.6.17

The bats of New Mexicoニューメキシコ州のコウモリ

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ニューメキシコ州はアメリカで5番目に大きな州だが、最も人口が少ない州の1つだ。ここはよく、ただの広大な砂漠だと考えられている。しかし、その風景は驚くほど多様で、山があり、川があり、ハコヤナギの森があり、緑に覆わた大草原があり、石こうの結晶の真っ白な砂丘が約300エーカー広がるホワイトサンズ国立公園もある。

この国の2大産業である酪農業と畜産業は、1598年以降、ここで栄えてきた。現在でも、ニューメキシコ州には人間よりも牛の方がたくさんいる! しかし、野生動物もたくさんいて、クマから、オオツノヒツジ、ヘラジカ、シカ、ヘソイノシシから最小のアブラコウモリ―親指ほどの大きさのコウモリ―に至るまであらゆるものがいる。実は、ニューメキシコ州は、コウモリでよく知られていて、この興味深い空飛ぶ哺乳類(コウモリのこと)が26種類いる。

コウモリを見るには、州南東部の有名なカールズバッド洞窟群国立公園に向かうだけでいい。この国立公園は、約2億5,000万年前にチワワ砂漠の地下に形成された300の砂岩の洞くつから成る迷宮を保護している。この洞くつのうち3つは、一般に公開されている。夕方になると、そこに住む小さなメキシコオヒキコウモリのコロニーが洞くつから飛び出して、夢中になって昆虫を食べ、集まった見物人頭上を音を立てて飛ぶというアトラクションを見せる。彼らは最大時速160キロにまで到達できる。数に違いはあるものの、姿を隠すことを好むこの動物たち(コウモリのこと)はこの大洞くつに40万匹近くが暮らしていると思われているが、発信機を取り付けられたり、追跡されたりはできないため、謎のままだ。彼らは渡りをし、6月に出産のためにカールズバッドに戻ると知られている。コウモリは、高速で飛びながらお互いや物体を認識するのに音波を使う方法の反響定位により、環境を信じられないほどよく知っている。

アメリカ中で、白鼻症候群により、コウモリは危機にさらされている。これは、死に至る真菌で、国内で700万匹以上のコウモリが死亡したと推測されており、その数は増加している。ニューメキシコ州はこの病気にまだ見舞われていない。人類はこの病気の影響を受けないが、他の州の洞くつを訪れた人が靴や衣服に付けてこの真菌を運んでくるかもしれない。私たちは知らないうちに、コウモリのコロニー全体を絶滅させてしまうかもしれない。カールズバッドのコロニーから旅行客を遠ざけるために、新しい規則が検討されている。

ニューメキシコ州ではコウモリの多くの種が、中にはとても大きいコウモリもいるが、納屋やトンネル、橋の下、廃坑に生息していて、他の種類は森林や砂漠に暮らしている。私たちが殺虫剤を使うことは、この生き物たちのもう1つの脅威になっている。ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のような架空の世界では、吸血コウモリが恐ろしいものとして描かれているが、実は、全てのコウモリは無害だ。ほとんどは昆虫しか食べない;花の蜜と植物を食べる種もいる。
コウモリは魅力的で、自然の宝物で、保護に値する。

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