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  3. 2022.7.15

The state of racism人種差別状態

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私はアメリカ人として人種に大いに興味がある。人種差別は、アメリカに存在する人種差別は国の恥であり、この国の始まりから、絶望的なダメージをもたらしてきた。われわれの奴隷制度の歴史と、今も続いている黒人への不当な扱いはよく知られている。

しかし、人種差別はアメリカに限ったものではない。世界中の国々でその痕跡を見ることができる。人種差別は、何百万人もの人々の生活や命を台無しにしてきた戦争や大虐殺、奴隷制度、経済的格差につながってきた。

しかし、現代の人種差別の考え方はどのように始まったのだろうか? 人種についてどのように語るかを誰が決めたのだろうか? 1800年代を指し示す歴史家もいる。それは、カール・リンネという名のスウェーデンの博物学者が、植物、動物、鉱物を、2つの単語のラテン語の説明を使って、分類体系に分けたときだ。動物の王国において、彼は人間を「ホモ・サピエンス」という種に分類した。彼は人間を4つの「変種」に分けた:ヨーロッパ系、アメリカ系、アジア系、アフリカ系と。それぞれの種には、特徴があった。リンネは、ヨーロッパ系は「独創的」で、アフリカ系は「無気力」だと述べた。しかし彼は、これらの差異は環境と習慣から来るものだと考えていた。彼の見解では、この4種は、異なっているというよりもむしろ似通っていた。しかし、他の人々がリンネの考えを取り上げ、生物学的なことが理由でこれらの変種が異なっていると言い始めた。この見解は、ときどき「生物学的人種差別」と呼ばれることがある。

現在のほとんどの科学者は、人種とは実際には「社会的構成概念」だと述べている。「社会的構成概念」とは何か? それは、社会の中の人々が事実に基づかない考え方を形成するときのことだ。この概念の1つの例は、「ピンクは女の子のもので、ブルーは男の子のもの」という考えだ。

しかし、生物学的人種差別主義者たちは、ある特定の人種だけがかかる病気についてはどうなのかと言う。例えば、鎌状赤血球症(貧血症の一種)は黒人の病気として知られている。これは、身体がマラリアと闘うための方法として発達してきた親から遺伝する一連の血液の病気だ。アフリカ系の人々は、この病気の発症率が高いかもしれないが、インド系、地中海系、中東系の人々もそうで、それはマラリアがこれらの地域でもまん延したからだ。もしわれわれがリンネによる人間の分類を見返すなら、それは肌の色ではなく、地理的なものに基づいている。ほとんどの科学者たちは、人間は異なっているというよりもむしろ似通っていると述べている。しかし、全ての学者たちが同意しているわけではない。政治科学者のチャールズ・マレー氏は、彼の本『ザ・ベル・カーブ』の中で、私たちは知能を受け継いでいて、黒人は白人よりもIQのテストで点数が低いと主張している。だがしかし、ほとんどの科学者はマレー氏の主張に異議を唱えている。

ここ数年にかけ、ポジティブな変化も見られる。異なる人種間の結婚が増えている。マイノリティがよりよい教育の機会を手にするようになってきた。政治の候補者にもマイノリティが増えている。しかし、私は多文化都市に暮らしていて、ここは人種的寛容さで知られている。間違えてはいけない。人種差別は現存している。トランプ政権は、偏見を政治的道具として活用し、アメリカの人種差別は単に小休止していただけだったということを明らかにした。

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